(株)HANAの久世直子です。
先日お会いした30代女性のAさん。
最近2社の採用面接を受けられたのですが、
その結果を伝える文章が、
C社は、「採用を見送らせていただきます」
D社は、「採用を見合わさせていただきます」
だったそうです。
結果はどちらも同じです。
でもAさんにとっては感じ方が違ったそうです。
そこでAさんはネットで調べてみました。
すると、
「見送る」というのは、流れに乗れば乗れるのだけれど
あえて乗らないで、次のチャンスを待つこと。
「見合わせる」というのは、状況が整わないので今回は乗らないが、
状況が整えば乗る、ということ。
というようにネットには書かれていたそうなのです。
つまり、見送るとは、はっきりした問題があるのではなく、
なんとなく相性が合わない、などといった感じがあります。
それに対して、見合わせるとは、採用側の基準に合わなかった、
という感じだそうです。
だからAさんは、
「C社はどうして採用してくれなかったんだろう」
「D社にとって私は何が足りなかったんだろう」
と悩んで私に相談されたのです。
なるほど、そう言えばそうだなあ…。
と私も感じました。
でも、採用担当者は、そこまで明確な意図を持って文章をつくっているのかな?
とも思います。
不採用になったとき、だれしも「なぜダメだったんだろう…」と悩みます。
筆記試験が悪すぎたのかなあ…。
面接のときの服装が派手すぎたのかなあ…。
緊張していて、いつもの自分が出せなかったからかなあ…。
調子に乗って余計なことをしゃべりすぎたのかなあ…。
年齢不詳と言いながらも、やっぱり年齢で…。
経験がないことを見抜かれたのかなあ…。
焦って自分から結果を問い合わせたのが悪かったのか…。
そんなことをいろいろと考えてしまいます。
そう思うと、不合格通知の文章一つひとつが気になります。
会社側に理由を聞いても本当のことは教えてくれません。
その前に、採用担当者も、明確に説明できるだけの理由を持っていないことも多いように思います。
学校の試験のようは定量的な基準を持てないのが採用試験だからです。
だから「なぜ落ちたのか」をいつまでも引きずらないのも一つの手だと思います。
もちろん、理由が分かっているときは、しっかり反省して対応することは大切です。
でも、無理に理由を探そうとすると、そこで止まってしまい、前に進めません。
今後の就職活動にとって、あまりプラスにつながらないように思うのです。
就職も「縁」のものだと思います。
特に問題はないんだけれども、なんとなく「見送る」ということもあるのだと思います。
幸せということは「めぐり合わせが良いこと」ということです。
悩みすぎず、悔みすぎず、落ち込みすぎず、
めぐり合えるよう、立ち止まっていないで少しでも進んでみましょう。
きっとチャンスはめぐってきますよ。