おはようございます。

今日は普段とは違う内容の投稿をさせてもらいます。

明日から中小企業庁のオンライン経営相談の業務を行いますが、

相談予約の段階でやはり年明けの相談はやはり重たい内容になってきています。

 

飲食店と整骨院を経営されている方からの相談ですが、いずれも今年になって開業されています。

すでに開業準備の大詰めで開業を止めることができなかった、

会社を辞めることになり独立せざるを得なかったという理由のようですが、

開業当初から売上がほとんどあがらない状態で数か月を経過したことになっています。

このため資金が底を尽き、相談予約をされているようです。

 

延命できる手立てをアドバイスしてあげたいと思いますが、手元資金の額によっては廃業の決断を促すことになると思います。

もう少し早ければ多少のお金を掛けて事業転換を図る道を探れたと思います。

 

中小零細企業の取るべき常道の戦略はリピータ客を囲い込む市場浸透戦略ですが、

コロナ禍のためにこの戦略が通用しなくなっています。

提供サービスや商品に工夫を加える、

提供方法を見直すことによる新市場開拓戦略がお金をあまりかけずに行える戦略だと思います。

 

飲食業であればこれまでの事業が外食、テイクアウトが中食、宅配やネット通販が内食となり、

お店にお客さんに来てもらうことがむずかしいのであれば、中食や内食を伸ばす必要があります。

特に内食を伸ばすのであれば、マーケティングをしっかりと行った上でという前提になりますが、

出来立てだけを届けるのではなく、調理済みの料理を冷凍や冷蔵保存できるようにして、

消費期限や賞味期限を延ばすことができるとビジネスチャンスが広がると思います。

ただしこの方法は自店舗のみで行うには多額な資金が必要になると思われるので、

複数店舗で協同し負担を減らす、冷凍冷蔵機メーカーとの連携、食品メーカーとの連携などの

可能性を模索する必要があります。

いずれにしても現状を打破することを考えることが重要です。

 

それと合わせてお店という箱があるので、喫茶店のようにWi-Fiなどの通信環境を整え、

感染対策も十分に行った上で、テレワークへの対応と料理の提供という方法も考えて良いのではないかと思います。

これからは手元資金がある間に撤退期限を決めて真剣にビジネスを考え、

トライ&エラーをしながら事業転換を図っていくことが生き残る道だと思います。

明日からの相談対応を踏まえて、個人的な意見を書きました。

皆さん、おはようございます。

前回に引き続きいま僕にとって活動の中心になっている

『経士会の中小企業診断士チーム』について話をしていきたいと思います。

 

手探りで行った勉強会も1年目が終わり、2年目の勉強会がスタートしました。

 

2年目の講師は僕、大場君、西川さんに加え、合格者である加藤慎祐さんに主任講師として加わってもらい、さらに佐藤一朗さん、森川茂明さん、中野信一さん、小野裕司さんにも講師として参加してもらうことができるようになり、タキプロに近いような直近の合格者が講師として参加する勉強会の形が作れるようになっていきました。

 

お蔭で現在も続く初受験組、多年度受験組の二つのグループに分けて勉強会を開催できるようになり、勉強会の内容やコンテンツの充実を図ることができました。

 

参加者もLEC、TACに加えAASの受験生、タキプロ勉強会、コミスタ神戸に参加している受験生も加わるようになり、毎回10名以上の受験生が参加してくれ、多い時には20名を超えるようになり、トータルで75名の受験生の方が参加してくれる規模にまでなりました。

 

また一次試験終了後のお盆休みにはタキプロ東京のメンバーに大阪までわざわざ来てもらい、一緒に勉強会を開催することもでき、横の連携が広がる年でもありました。

 

この年の直前期の勉強会では、事例Ⅰ~Ⅳの解説に加え、新作問題を利用した実力判定模擬試験を実施した上で、各受験生の傾向や特徴を把握した上で、「事例の読み方」「論理的思考と解答の考え方」「解答の書き方」についてのアドバイスを行いました。

初受験組の方には平日の夜も参加してもらい、週4回の勉強会で20時間の勉強時間を確保してもらうように心掛けました。

 

その甲斐もあって、平成26年(2014年)は熱心に参加してくれた32名の受験の中で17名の方が合格し、診断協会の24.4%を大きく上回ることとなり、現在の経士会の活動を担ってもらっています。

さらに兵庫県立大学の養成課程についても9名の方が受験し、5名の方に入学してもらうことができて、兵庫県立大学の6期の卒業生として現在診断士として活躍してもらっています。

 

3年目からは経士会の勉強会が大きく変わることになった名物講師について触れたいと思います。

 

 

経士会中小企業診断士チーム 立ち上げまでの秘話編その5に続く

皆さん、おはようございます。

前回に引き続きいま僕にとって活動の中心になっている

『経士会の中小企業診断士チーム』について話をしていきたいと思います。

 

 

いよいよ直前期の勉強会がスタートしました。

直前期の第1回目の勉強会には、診断士が5名とLEC・TACに通う受験生を含め12名の方が参加してくれて、賑やかな状態でスタートすることができました。

 

ただこの時に苦しんだことは平日の夜(19:00~21:30)2回、土日(10:00~17:00)の勉強会で使用するコンテンツがまったくなかったことです。

そこで受験予備校とは違うアプローチをすることを決め、実務補習や養成課程の実習の中で行っていた診断報告書を作成するまでの方法を用いて、過去問に取り組んでもらうことでした。

 

具体的には、

「現状分析」→「問題点の抽出」→「あるべき姿の設定」→「課題の抽出」→「解決策の提示」というやり方です。

いまでも経士会の二次試験勉強会では、根幹となるアプローチとして使用している方法です。

この方法は実務補習や実習だけではなく、コンサル活動の中で行う経営診断や補助金申請でも常に使っているやり方で、診断士として必ず使う方法であり、僕が通学していた日本マンパワーやLECでもこの方法が取り入れられていました。

 

また大場君は僕とは違うアプローチとして、自身のものづくり補助金の申請書作成のプロセスで行っている短文での文章作成ノウハウを解答作成の要約力を高めるというアプローチでアドバイスしてくれました。

 

西川さんはロジカルシンキングの視点から設問要求解釈、与件文との紐づけについてアドバイスをしてもらいました。

 

このように3人でそれぞれのアプローチによりアドバイスをすることで受験予備校とは違う教え方を確立できたように思います。

 

この年は最終的に25名ほどの受験生が参加し、9名の方に合格してもらうことができました。診断協会の合格率の倍の方に合格してもらうことができて、良かったと思うと同時に17名の方を不合格にさせてしまったという責任も痛感しました。

この悔しさがいまでも勉強会を続けている理由ではないかと考えます。

 

勉強会とは別に養成課程に進みたいと考えおられる受験生の方もおられたため、兵庫県立大学の養成課程の入学試験対策も二次試験終了後に始めることとなり、11月と1月の2回の試験に受験される方のサポートをさせてもらいました。

結果的には6名の方が受験し、5名の方に入学してもらうことができて、兵庫県立大学の5期の卒業生として現在診断士として活躍されています。

 

またこの年は大阪だけでなく、神戸と和歌山でも勉強会を開催することとなり、いまでもお付き合いをしている仲間づくりのきっかけにもなりました。

 

 

 

 

経士会中小企業診断士チーム 立ち上げまでの秘話編その3に続く