こんにちは
今回のブログは高田と堤と吉田が担当します。4月も残り少ないですね。桜は散ってしまいましたが、この時期は綺麗な若緑の景色が楽しめますね!さて、今回もとても有意義な議論を行うことが出来ましたので紹介していきます。
1つ目の記事は、鬼頭さんが選んでくれたTwitterの編集ボタンに関する記事でした。
編集機能は長年リクエストされてきた機能であり、実際にこの機能の開発に動き出しているようです。
初めに編集機能のメリットとデメリットについて話し合ったところ、メリットとしては「誤字などの簡単なミスを簡単に修正できる」「ユーザーの満足度が上がり、利益も増すことが考えられる」などの意見がありました。
一方デメリットとしては、「情報の質が下がる」という意見がありました。一度投稿してしまうとそれは不特定多数の人に見られてしまうものであるため、いくら後から編集しようと一度ツイートした誤情報が完璧に消えることはないと考えている人が多いようでした。
最後には編集機能を追加することへのそれぞれの意見を話し合いましたが、ほとんどの人が編集機能について反対だという意見でした。
編集機能のデメリットを考慮して反対だという人が多かったですが、中には実体験から「必要性を感じたことがない」という人もいました。もとのツイートがどのようなものだったのか分からなくなるような編集機能ではなく、今あるリプライ機能などを使ってもとのツイート内容を修正したりすることも可能なようです。
SNSは今や私たちの生活からは切り離しずらい存在となっていますが、それぞれの特性を活かしつつ、安全かつ快適に利用できるよう私たち利用者側もきちんと考えるべきだなと感じました。
次の担当は堤です。
二つ目は真野さんが選んでくれた、アメリカのゴーストガンの規制についての記事から議論しました。アメリカでは、銃所持に対して所持者のバックグラウンドチェックやシリアル番号登録等の規制があります。しかし、最近では3Dプリンターやキットで製造できる銃(シリアル番号をもたないゴーストガン)が増えています。これらのゴーストガンに従来の銃と同様の法規制をすべきかということが問題になっています。
初めに私たちは、これらのゴーストガンに対する規制が銃乱射事件などの犯罪の減少につながるかについて検討しました。話し合った結果、犯罪率の低下に大きな期待は出来ないだろうという意見が多くありました。それは、銃の手に入れやすさは変わらなかったり、テクノロジーの進歩も目覚ましいため、不正や改ざんがいくらでもできてしまうからという理由からです。しかし、十分ではなくとも規制をしないよりは効果はあるためすべきだという結論にいたりました。
次に、過半数が銃を所持する地域に自分が移住した場合、銃を所持するかという議題で話し合いました。不慮の事故への心配や正しく使えるか自信がないため持たないというゼミ生が半分、自己防衛や抑止力のため持つだろうというゼミ生が半分でした。
話し合いでも触れられましたが、私も銃問題の経験は核保有の問題に発展させることができると考えます。多くの人が銃所持によって命を落としているにも関わらず、銃がなくならないのがアメリカの現状です。一度持ってしまった武器を手放すことは容易ではありません。私は前回と今回の議論を通して、武器をもたない日本の立場から、オリジナルな解決策を模索する必要があると感じました。
最後の記事は吉田が担当します。授業の後半では「これからの『正義』の話をしよう」の第2章について3つの事例を用いて話し合いました。
1つ目は救命ボートについてです。嵐の中4人で救命ボートに何十日も漂流している状況で、1人が命を落とせば他の3人が助かるという場合どのような選択を取るか話し合いました。私たちからは誰も殺さないという意見が多く出ました。その理由としては「人を殺してまで生きたくないし、殺したとしてもこの先の人生で罪悪感を感じる」「実際は助けが来たから3人生き残ったが、もし助けが来なかった場合殺し合いになる可能性がある」「船長が責任を取るべきだ」という意見が出ました。仮に1人が死ぬことを望んでいた場合でも、「このような状況だと自暴自棄になっていて正常な判断が下せていない」という理由で殺すことを望まないという意見も出ました。
2つ目は拷問についてです。爆弾が仕掛けられていてそれを解除する方法を知っているかもしれない男を拷問することに賛成か反対か話し合いました。賛成派からは「爆弾が爆発したときの被害が大きすぎる」という意見があり、反対派からは「拷問したとしても本当のことを言うか分からないので、説得や脅迫をするべきだ」という意見が出ました。また、別の状況としてその男の幼い娘を拷問することの是非についても話し合いました。賛成派からは「爆発に巻き込まれる人の中にもその親子と同じような状況の人たちがいるかもしれないから、その親子だけを特別扱いするのはおかしい」という意見があり、反対派からは「娘もまた被害者側である」という意見がありました。
3つ目は幸福の町についてです。幸福の町では奴隷制や原爆などもなく町の人々は幸せに暮らしているのだが、ある地下室に1人の子供がずっと閉じ込められています。その子には知能が低く、栄養失調で世話をする人もいません。その子を外に出して助けようとした場合、これまでの幸せな生活を送ることが出来なくなるという場合、その子供を解放することに賛成か反対か話し合いました。ほとんどの人が解放に賛成をしたのですが、反対派からは「その子自身は自分が不幸な立場にいることに気づいておらず、また外に出たときに他の住民からの恨みなどによりさらなる不幸を感じてしまう」という意見が出ました。
最後に功利主義そのものについて全体で賛成か反対か聞いたときに大体半分に分かれました。功利主義は問題点はあるが理解はできるという意見もあり、慎重に考えていかなければならない問題だと捉えました。
二回のゼミを通して様々な事象を例に議論することで、ゼミ生の性格がなんとなく分かってきて毎回の議論がとても楽しみになってきました体調管理に気を付けながらまた来週も頑張っていきましょう