蘇民将来(夏越祓) | 花杵 庵





水無月晦日は夏越の祓




大祓は年に2度、夏越の大祓と年越(師走の大祓)に行われます。


※その昔の春秋歴でいえば、夏越祓までが1年、年越しの大祓いで2年となります。

(今の1年で2年分ということね)

ツウな方には、耳を振り立てるアメノフチコマとサオシカで分けるということになるのでしょうか…。


余談でした。
 おはなしを戻します。。



簡単に言えば、半年毎に諸々禍事、罪、穢を祓って心身健やかに日々の生活を送りましょう

みたいな

(簡単に言い過ぎ💧)




この時期になると、多くの神社には茅の輪が設えてありますね。


多くは午後より夏越神事が執り行われ、一般参加も出来る茅の輪くぐりが行われます。


※参加せずとも参拝時に誰でも潜れます。
(くぐるだけでも厄除け効果)




これまでいくつかの神社さんで参加しましたが、儀式(神事)にはそれぞれの特徴があったりして良い経験になりました。



かなり前の事になりますが、三嶋大社での夏越祓に参加したときの画像が保存されていましたので、記憶を辿りながら記事にしておきます。












祝詞の奏上、裂布・解縄神事等、大祓式が終わって茅の輪神事へと行列が続きます。





茅の輪はサウサ(左・右・左)に無限大よろしく♾️3度潜ります。
※跨ぐ前に一礼します。(礼は基本)



1周目(左足で跨ぎ左回り)

唱え詞は

水無月の 夏越の祓するひとは 
千歳の命 延ぶと云うなり

みなつきの なこしのはらえ するひとは
ちとせのいのち のぶというなり


2周目(右足で跨いで右回り)

思ふ事 皆つきねとて麻の葉を
きりにきりても 祓へつるかな

おもうこと みなつきねとて あさのはを
きりにきりても はらえつるかな


3周目(再び左足で跨ぎ左回り)

宮川の 清き流れに禊せば
祈れることの 叶わぬはなし

みやかわの きよきながれに みそぎせば
いのれることの かなわぬはなし


蘇民将来 蘇民将来

そみんしょうらい そみんしょうらい


※この3番目の詞がなく、2番のあとに蘇民将来を3週目に唱えるところもあります。



(三嶋さんも確かそうだった?記憶がヤバイです💦)



人数が多いと、カルガモ親子みたいにぞろぞろと…w



そして、最後にもう一度左足跨ぎでくぐって真っ直ぐ拝殿へと進み参拝します。


※神道では正中を基本に左上位となりますので左進右退になります。

2度目は正中より右回りとなりますので、右足スタートということになります。


このあたり、西洋文化とは相容れないものになっていますが、それだけ日本は…

多くは語りませんが、そういうことですね👍







おじじさまに失礼して正面から
(おじじさまって 誰やねんw)



普段の昇殿参拝でも感じていた通り、三嶋さんの夏越祓はとても良いものでした。


午後2時から宝物館前で大祓式、続いて社務所前参道にて茅の輪神事、本殿にての夏越大祓祈願祭、最後に祓所神社例祭が行なわれ、お神酒とお札を戴いて終了となります。






土曜日は酵素風呂の前に櫻木神社さんに参拝にでかけ、郵送できる形代を戴いてきました。




封筒に、撫で物(ひとがたや形代と言われるもの)5枚と車用2枚に自転車用も2枚セットで入っていました。

この他、いぬ用とねこ用があったので一緒に戴いてきましたよ。


ワンセットあれば家族分になりますので、形代に名前と年齢を書いて体を撫でて3度息を吹きかけ、現金書留に初穂料を添えて、期日までに間に合うように送るか、当日持参して参加することも出来ます。




※晦日の期日までに郵送が間に合うように早めにこの記事を書いています。


各神社さんでも同様の対応をしているものと思いますので、崇敬神社や地元の神社でお確かめくださりまし。。



※初穂料のことも各々ご確認ください。




櫻木さんの茅の輪も新しくなっていました。



当日は、この様に参道に置かれます。




夏越の前には夏至
後には七夕さまと

なんちゃらグリッド等々スピ的な方面でのイベントは最近でも行われているのでしょうか?


なにはどうあれ
いろいろ楽しい日本の夏ですw



早いもので今年ももう半分が過ぎてしまいましたね。

この半年間いろいろなコトがありましたが、茅の輪をくぐって心身もスッキリ!
残りの半年も頑張れるっちゅーもんです。。


とはいえ、年とともに夏には弱くなっていますがね💦 


年々厳しさを増し過酷な夏となっていますが、事故等に留意なされて夏のレジャーを楽しみ、元気に健やかに乗り越えましょう!

(特にお盆時期の海山にはお気をつけくださいね!アレがソレですからねw)



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