去年の初花です。
K633はY907A06(紫)にH155B(赤)をかけたものです。
赤紫の透明感のあるきれいな花です(花径約5cm)。
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今日は一日実生接ぎ、手だけでなく体中チクチクします。
一日中立っていると結構腰が痛くなります。
昔、展示会などの説明員をしていた時も立ちっぱなしで腰がかなり痛くなりましたが不思議と3日目は何とも亡くなった記憶があります。
今日もわき芽を取っていましたが面白い苗を見つけました。
キリン団扇実生接ぎ
これは普通の実生接ぎの苗で去年の秋に接いだものです。
よく見ると左の下部に刺が見えますがこれは子吹きした子供の刺です。
小さいうちに子供が増えてうれしいと思う方もいますが実は結構困った事が起きます。
良く考えればわかることなのですがこの子供が大きくなると台木に接いだ面より下に子供が付くようになり接ぎ降ろしたときに子供が邪魔になり植えにくいのです。
実際には接ぎ降ろす時に子供を取ってしまいます(いつまでも付けておくと親の成長が遅くなります)。
逆さ接ぎ
これは上の苗を実生接ぎするときにカットした苗の下部(根のある方)をさかさまに接いだものです(わざわざ逆さまに接がなくても同じ結果になると思いますが)。
植物の多くは生長点が無くなると生長できなくなるため子供を出し始めます。
その結果ものすごい数の子供が出ています。
これも困ったもので今後大きくなると子供をカットしようとしてもナイフが入りません。
また、子供が多いと開花サイズになるまで時間がかかるので花を早く見たい場合は小さいうちに子供を取った方が良いと思います。
そう言えば以前にある名人が”アガベに花が咲くと枯れるなどと言うのはうそだ”と豪語されていましたがどんな根拠で言っているのか全く理解できません。
アガベの場合花芽は生長点が成長して花が咲くので花が咲き終わると生長点が無くなりそれ以上親が成長することができなくなり枯れます。
ただし、多くの場合子供が出て子孫を残しますし親もすぐ枯れるわけではなく親が枯れるまでには数年かかります(デッキアやプヤなどの花は生長点から出るのではなく葉の付け根から出るので生長点は花とは無関係に成長します)。
実はサボテンでも生長点を止めると親はいつか枯れます。
ただサボテンの場合は子供をたくさん出すのでこの子供が大きくなりこの間は枯れません。
この子供は無限に出るわけではなく最大で刺座の数しか出ません(現実にはそんなにたくさん出ませんが)。
実生をしてきれいな花が咲いたからと小さいうちに芯止めすると取れる子供は少なくなるので子供を接いでそれを育てることが必要です。
昔は花が咲くとすぐ芯止めしていましたが思うように子供を増えていないのが現実でした。
思うように増やせないのも花サボテンが普及しにくい理由の一つかもしれません(年に100個も子供が作れれば商業ベースに乗ると思うのですが)。
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8月18日の開花です。