ご質問


はじめまして!

質問したいことがあります。
どうぞ宜しくお願い致します。

私は、妊娠8ヶ月で男の子を死産してしまい、その後、不妊治療では女の子を2人授かりました。
男の子が欲しいのですが、体外受精を行う場合に

 

ホルモン補充した方が男の子が生まれやすいでしょうか?
ホルモン補充をしない方が男の子が生まれやすいでしょうか?

 

もしも希望の性別を授から無かったとしても一生大事に育てていく覚悟はありますので、大丈夫です。
どうぞ宜しくお願い致します(^O^)
 

 

 

 

 

お答え

 

いつもハナブロをお読みいただきありがとうございます。
ご質問ありがとうございます。


「男児を希望する場合、ホルモン補充を行った方がいいのかどうか」
というご質問ですが、表現がややアバウトなので、下記のようなご質問であると解釈させて頂き、その上で回答致します。

・胚移植に際して、ホルモン補充周期での移植を選択した方が、自然周期での移植より男児になりやすいのか?
あるいは、
・自然周期での移植において、黄体が十分機能している場合であっても、ホルモン補充を継続したほうが男児になりやすいのか?

このいずれかの意図でのご質問だと解釈させて頂きます。

仮に違う意図だったとしたらご容赦下さい。

結論から言いますと、どちらの意図であったとしても関係ありません。


なぜなら、受精卵になった時点で性別は既に決まっており、移植あるいはそれ以降にどういう方法を取ろうが、そこから性別が変わることはあり得ないからです。

性別は性染色体によって決まります。


X染色体とY染色体が1本ずつなら男の子ですし、X染色体が2本なら女の子です。


卵子は100%の確率でX染色体を、精子は50%ずつの確率でX染色体とY染色体を有しています。

よって、性別の決定は、受精した精子の有している性染色体によって決まり、その確率はともに50%の確率になるわけです。
これ以降は何があっても性別が変わることはありませんので、ホルモン剤の量などは関係ないということです。

仮に100%の精度で性別を選択したいならば、着床前診断で性別を確認してから移植するしかありませんが、日本では性別選択を目的とした着床前診断は認められていません。


ご参考になりましたら幸いです。
質問者さんの治療がうまく行かれることを願っております。

 

 

以前の記事もご参照ください

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文責:[医師部門] 江夏 国宏  [理事長] 塩谷 雅英

 

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