ジェネリック医薬品という言葉は最近ではテレビCMをはじめ医療機関や薬局でも目にする機会が多く、聞いたことがないという方は少ないのではないでしょうか。
でも実のところ、どういうものか知ってるようで知らないことがあるかも。
ということで今回はジェネリック医薬品のお話をしたいと思います。
このようなシールを保険証やお薬手帳などに貼ってる方もおられるのでは。
医療費の抑制のために厚生労働省の主導で普及が進められているジェネリック医薬品やバイオ後続品(バイオシミラー)ですが、それらがどういうものなのか、先発品との違いやメリット、デメリットを含めお話してみたいと思います。
よく知っていただいたうえで使っていただけたらよりいいですよね。
ハナブロでこれまで医薬品の開発の話をさせていただきましたが、それはいわゆる先発医薬品といって日本で初めて販売される医薬品のお話でした。
(それらの記事は下のリンクからお読みいただけます)
先発医薬品は開発した企業により特許が取られていますが、有効成分の特許は20年で切れることになります。
20年というと長いように思われますが、通常は開発が始まる時点で特許が取られるので、医薬品が承認され市場に出た時点では特許の残り期間は10年未満になっているのが一般的です。
特許の期間が終了した医薬品について、他のメーカーが製造販売するものがいわゆる後発医薬品(ジェネリック)と言われるものです。
その成分の有効性、安全性は先発品ですでに確認されているため、効果は同じと言われています。
英ウィメンズクリニックでもジェネリック医薬品を積極的に採用しています。
次回にはジェネリック医薬品はなぜ安くできるのかをお話ししたいと思います。
過去の記事もご参照ください。
「新薬ってどのように開発されるの」 その4 医薬品の承認審査
文責:[生殖医療薬剤部門] 山本 健児 [理事長] 塩谷 雅英
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