大分県日田市、JR久大本線・夜明(よあけ)駅。
自分では日本一ロマンティックだと思っている駅名。
その名前に惹かれて2006年に訪れたことがある。
その時は訪れたのが明るい時間帯だったのだが、どうしても
「夜明駅で夜明けを迎えたい」という思いが消えず、
昨年暮れに再訪する機会を得たのだった。
2023年12月某日。
この時期の日の出は7時台で、空が明るくなるのはそれより早い。
前夜に日田駅前のホテルに宿泊し、翌朝、日田駅6:12発の列車に乗車。
6:22 夜明駅のホームに降り立った。
夜明け前の夜明駅。
真冬の張り詰めた空気をホームの外灯が照らしている。
6時40分頃。
だんだんと空の藍が薄れ、山の稜線が見えてきた。
6時47分。
駅舎は2006年の訪問以降に建て替えられたようで新しくなっていた。
駅舎内に置かれた旅ノートに、自分では珍しくコメントを書き残した。
駅前の道路向かいにある商店は、
前回訪問時「JR乗車券発売所」という看板を掲げていた。
ネットの情報ではだいぶ前に乗車券の取扱いを
止めてしまったそうだが、前回は見かけたタバコや飲料の自販機も
なくなっている。店の営業も終えてしまったのだろうか。
駅周辺は民家が点在し、日田方面は2人、久留米方面は1人が乗車。
空はすっかり明るくなった。
列車交換を見送った後、駅周辺を散策。
かつて久大本線のほかに日田彦山線という路線が
この駅から延びていたのだが、2017年の豪雨災害で不通になり、
日田彦山線BRTというバス路線に転換された。
写真の砂利道は日田彦山線の線路跡。
駅の前を通る道路は国道(386号)でそれなりの交通量がある。
駅のまわりは民家のほかに郵便局やヘアサロンがあり、
秘境駅ではないがのどかで雰囲気の良い場所だ。
夜明けを迎えた後は、バス(BRT)に乗って日田まで戻った。
つづく。