税理士試験受験生の皆様。
こんにちは。
今回(令和3年)の簿記論では連結会計が出題されました。
連結会計は令和元年にも出題されましたが、
これらの出題内容を振り返ってみたいと思います。
まず出題内容ですが、令和元年・3年共に資本連結のみ。
目玉となる論点は以下の通りです。
令和元年度:子会社株式の追加取得(基準28)
令和3年度:子会社株式の一部売却(基準29)
この連結財務諸表会計基準28,29は平成25年の改正において
非支配株主持分(基準26)の導入と共に重要な改正点であり、
それまでの連結会計基準と一線を画する内容でした。
第1回:従来との変更点(1)|企業結合(平成25年改正会計基準)|EY新日本有限責任監査法人 (shinnihon.or.jp)
子会社株式の追加取得及び一部売却に係る会計処理|太田達也の視点|EY新日本有限責任監査法人 (shinnihon.or.jp)
bc_revise_2012ed_03.pdf (asb.or.jp)
以下、2024年3月2日に画像を2枚追加しました。
①まず重要改正点の追加取得、次に一部売却と言う出題は妥当。
②純資産・株主資本は近年重視されている論点でタイムリー。
③隔年の出題とすることで実務での必要性にも配慮されている。
④他の出題とのバランスも考慮し、最小限の分量とされている。
⑤日商簿記2級の連結会計と被らない工夫が為されている。
今回の出題については批判もあると思いますが、
私個人は質・量共に良く考えられており、
流石国家試験だと感じた次第です。
簿記論本試験問題
令和元年度
令和3年度
解答速報(令和3年度のみ)
なお、11月9日と11日に新規投稿を行いました。
宜しくお願い致します。
今後も皆様に有益な情報を提供して参ります。
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