税理士試験簿記論:連結会計の出題への感想(2024.3.2画像追加) | 連結会計よもやま話

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公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

税理士試験受験生の皆様。

こんにちは。

今回(令和3年)の簿記論では連結会計が出題されました

連結会計は令和元年にも出題されましたが、

これらの出題内容を振り返ってみたいと思います。

 

まず出題内容ですが、令和元年・3年共に資本連結のみ。

目玉となる論点は以下の通りです。

令和元年度:子会社株式の追加取得(基準28)

令和3年度:子会社株式の一部売却(基準29)

この連結財務諸表会計基準28,29は平成25年の改正において

非支配株主持分(基準26)の導入と共に重要な改正点であり、

それまでの連結会計基準と一線を画する内容でした。

第1回:従来との変更点(1)|企業結合(平成25年改正会計基準)|EY新日本有限責任監査法人 (shinnihon.or.jp)

子会社株式の追加取得及び一部売却に係る会計処理|太田達也の視点|EY新日本有限責任監査法人 (shinnihon.or.jp)

bc_revise_2012ed_03.pdf (asb.or.jp)

以下、2024年3月2日に画像を2枚追加しました

 

image

image以下、私の個人的感想です。

①まず重要改正点の追加取得、次に一部売却と言う出題は妥当。

②純資産・株主資本は近年重視されている論点でタイムリー。

③隔年の出題とすることで実務での必要性にも配慮されている。

④他の出題とのバランスも考慮し、最小限の分量とされている。

⑤日商簿記2級の連結会計と被らない工夫が為されている。

 

今回の出題については批判もあると思いますが、

私個人は質・量共に良く考えられており、

流石国家試験だと感じた次第です。

 

簿記論本試験問題

令和元年度

試験問題(PDF/404KB

答案用紙(PDF/61KB

令和3年度

試験問題(PDF/4,008KB

答案用紙(PDF/125KB

解答速報(令和3年度のみ)

税理士試験 解答速報 | 資格の大原

税理士試験 解答 | 資格の学校TAC

税理士試験 解答速報 | LEC東京リーガルマインド

税理士試験 解答速報 | ネットスクール株式会社

 

なお、11月9日と11日に新規投稿を行いました。

税理士試験簿記論:連結会計の出題可能性を探る①

税理士試験簿記論:連結会計の出題可能性を探る②

宜しくお願い致します。

 

今後も皆様に有益な情報を提供して参ります。

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