土曜日 休日ですね
皆さん
ゆったりお過ごしでしょうか?
私は今日、これから退院です
教育の現場でもある
大学病院での入院生活だったので
毎日、夕方に教育実習の関係で
担当の医学生が話をしに来ました
この医学生との会話は
なかなか私にとっては
パンチのきいたものだったので
これは書くしかないな
と思い
今回、退院にあたって彼とのお話が
入院生活のフィナーレを飾る
記事となります
ゆっくり コーヒーでも片手に
どうぞ楽しんでください
私の担当した学生は
大学4年生の男子学生。
浪人をしたと言っていたので
歳は22、23ぐらいだろう
今ドキのクールなヘアースタイル
というよりも
昭和風オーソドックスで
素朴な中分けヘアーなので
「ナカワケ君」とでも
今回、名前を付けておきましょう
そのナカワケ君
数日間は予め彼が用意してきた
質問票に基づいて
私の病状やこれまでの経緯
カルテを見て病気で分からないこと
薬のことで聞きたいことなど
質問形式で話を行っていた
それは、毎週水曜日の総回診と呼ばれる
「白い巨塔」のように、上の先生を先頭に
後ろにズラッと並んで
私たち患者一人一人を回診するわけだが
その時に担当の患者の状況説明をするのが
彼ら医学生に課された役目だったこともあり
ナカワケ君はソツなく私の会話と
回診の説明をこなしていた
そこまでは良かろう
まぁ 他の医学生と患者さんとの会話は
患者さんの病気のことだけでなく
学生自身の想いや経験を織り交ぜながら
患者さんの生活のこと
悩みやいろんなことを聞き出したりしながら
長いこと会話をしていたのだが
彼は、一通り病気のことで
自分が聞きたいことを聞いたら
さっさと帰るタイプであった
そこは 彼のやり方なのだから
私も
「まぁ そういうものなのね そうなのね」
と気にせずに
彼のペースに合わせておいた
ただ、彼との会話は
そこで終わったわけではなく
総回診の為の質問がなくなった後も
彼との会話はあり、そこからの会話が
実にパンチが効いていたのだ
回診後の夕方
ナカワケ君 やってきた
「病気のことはだいたい把握出来て
回診も終わったので
それほど話すことはないのですが…」
と ナカワケ君
えッ と思いつつ
ふむと 私。
「でも、話をしてもイイですか?」
と
(話のはじめ方 独特やな)
とも思ったが
でも、これは彼なりのやり方なのだろう
何となく
面白い会話になりそうな予感もしたので
このまま、いったん
彼の会話のペースで進めてみようと思った
思い返せば 入院した日に
主治医と彼が病室に来た時の初めての挨拶で
「失礼なこと言うかもしれないですが
どうぞ宜しくお願いします」
と言って
速攻で 主治医に
「失礼なこと 言ったら絶対ダメでしょ」
と 患者の前で思いっきり
ダメ出しを受けているところからして
ちょっと なんか怪しいな
とは思っていたが
その予感は
確かなものになっていくのだ
ナカワケ君
「病気と関係のない話をしますが
僕、医学生になったら
モテると思ってたんですが
全然モテないんですよぉ」
オッと いきなりの恋愛相談と来たか!
「大学の時ってコンパとか行ってました?」
(コンパに行きたいらしい)
「○○さん 大学の時とか
モテてたんじゃないですかぁ?」
(ちょっと ヨイショ入れてきたな)
「今の奥さんとは
どこで知り合ったんですか?」
(恋愛の経験談を聞きたいのだな)
「どうしたら付き合えるんですかねェ」
とか
私はその繰り返される彼のモテる為の質問に
しっかりと答えていった
多感な年ごろなのだろう
しかし、私は患者であり
そして、ナカワケッ
君は医学の道を目指す学生なのだ
今、ここで 気の知れた先輩と後輩が
居酒屋でするような
男のモテる為にどうするかトーク
を
している場ではないのだ
それこそ 失礼なんだぞ ナカワケッ
と思いつつも
まぁ私は ちょっと変なところがあり
病院という特別なところで
ちょっと変わった
(というか普通の大学生か)
医学を志す学生と会話を楽しむのも
良い機会だと思い
怒ったり 説教したりせずにいた
(おそらくだが、主治医も私なら
ナカワケ君とやりとり出来るのでは
と思い、担当させたのではないか
とも思ったりした…)
その会話をふわふわと楽しみつつも
「医学生」について
私は考えを巡らせていた
彼がどうのような動機や経緯で
医学の道を志したのかまでは
聞いていないが
浪人したということは
彼はおそらく 大学に入る為に
猛勉強したのだろう
そして、大学に入り
医学の基礎的な知識や専門的な学問の
勉強をしているのだろう
彼曰く
今は大学の勉強は夕方に終わって
「けっこう楽なんですぅ」と
楽勝発言をしていたが
大学の医学部に入るのだから
それはそれで能力はあるのだろう
それまで モテるとか どうとか
ないがしろにして来たものの
ここにきて 男女の恋愛について
モーレツな欲求がナカワケ君の中で
爆発しているのではないだろうか
まぁ今 私との会話の場で
爆発するべきではないだろうが…
ただね
彼の先のことを少し考えた
彼もこの後 大学を卒業して
インターンとして実際の臨床の現場に行けば
モテるかどうか などという
浮かれポンチなことを
言ってられないのである
生と死の壮絶な状況や
いろんな事故や病気の事態に遭遇し
そこで自分が医療を施す場に立った時
彼は相当ショックを受けるだろう
そこで どれだけ彼がそのいろんな葛藤から
学びとり、成長し
人を助ける存在になっていくのか
そんなことを思うと
今、のほほんと 患者とモテトークなど
会話出来ているということも
彼の成長過程の1つなんだと思うと
考えさせられるのだ
ここから話は15年ほど前に遡ります
ちょうどナカワケ君ぐらいの歳の私の話
私には、N氏という かつて医者の卵として
インターンで病院の現場に立って
間もない時の少し年上の知り合いがいる
彼は その時 現実逃避したくて 休みに
最も日本国内の遠くのところに行こうと
日本最西端の島 与那国島に来ていたのだ
私も大学の卒業前に与那国島に来ていて
泊まっている民宿でN氏とは出会った
そのN氏は 民宿の酒盛りの場で
度数の高い泡盛の酔いのせいもあってか
研修医の辛い状況の話を始めていた
日々巻き起こる生死と闘う現場
助けたい気持ちと
医者としてやれることの限界など
当時、沖縄で のほほぉんと
鼻垂れ大学生活を過ごしていた
ハムだぁ!にとっては
話の内容が泡盛の度数以上に
あまりにも刺激が強すぎる話でした
(まぁ私がある意味 この時
ナカワケ君 状態なわけですね)
あまりにもしんどくて
現実逃避で遠い場所にいたいからと
自分自身を保つ為にも
与那国に逃げるようにして来た人間
と
とりあえず
日本の最西端だから与那国島にでも…
と
のほほん気分で来た人間とでは
あまりにもギャップがありすぎた
でも年齢はさほど変わらない
20代…
さすがに考えさせられましたね
彼は訴えていた
人を助けたい気持ちは変わらない
と
ただ、あまりにも日々起こる事態に
まだ自分がついていけてないだけだ
と
世の中にはいろんな職業があるけど
私はこの時に
医者という
命を預かる責任の重い仕事はなく
その負担が大きい仕事も
そうそうないもんだな
と
漫画「ブラックジャクによろしく」のような
現実に起きる話をいっぱい聞かされ
思い知る
そんな彼とは、与那国島で出会ってから
大学卒業後に
職場がお互いに京都になったこともあり
たまに会って話をしていた
お互いに仕事で忙しく、それほど
連絡のやりとりをすることはなかったが
結婚した時は奥さんを紹介し合ったり
彼が京都から沖縄に働く場所を変えてからも
沖縄で会ったりもしていた…
そして彼は今
沖縄の救命救急センターに在籍して
離島にドクターヘリで飛び回ったり
沖縄本島内をドクターカーで
日々走り回っている
出会ってから15年ほど経ったが
彼は当時と一緒で人を助けたい気持ちは
変わっていないのだろう
そして、彼も成長して
いろんなことに対応できるようになっている
少なくとも出会った当時のように
辛い状況を人にぶつけるようなことはしない
これを読んでいる人は
彼にお世話になることになって欲しくないが
沖縄にもそういう医師がいるということ
そして、もちろん沖縄だけでなく
周りにはいっぱい医者がいること
を忘れてはならない
私はそんな出会いが
かつて会ったからだろう
このナカワケ君にも
頑張って欲しいと思うのだ
彼にもこれから待ちうけているであろう
現場で巻き起こる過酷な日々も乗り越えて
立派な医者となり
患者一人一人を助けて欲しいと思う
そんな詳しいことまで
彼には伝えてはいない
医学生が必ず通る道なのだろうから
どうか逃げないで踏ん張って欲しい
とりあえず
ナカワケ君には別れ際
「そのヘアスタイルでも変えて
気持ちも変えてみたらぁ」
と
アドバイスして
彼とは別れた
10年後
彼がどんな医者になっているのか
そして、どんなヘアスタイルになり
どれだけモテたのか
私は知りたい
続く…
引き続き記載していきます
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