退職します -がん治療と仕事の両立について- | 今日も佳き日を… 35歳からの肺腺がん(HER2)ステージⅣ ライフ

今日も佳き日を… 35歳からの肺腺がん(HER2)ステージⅣ ライフ

現在43歳 9歳と12歳の男の子のお父さんです。肺腺がんステージⅣの治療や生活をつづります‼

今日は
我輩がどうとか
がんぼっちがどうとか
あまりふざけたことは書かず
少し真面目な話をさせていただきます
(アッ おそらく文章長くなります)


タイトルの通り
私 ハムだぁ!は

本日10月31日をもって
会社を退職することになりましたので
ご報告致します


既に社内の仲間や
仕事の取引先や関係者の皆さんには
もちろんお伝えはしているのですが
周りや知り合いには、ちゃんと
伝えていない人もいるので
この場をかりてお伝えさせていただきます。


「え? なんで 退職なん?」

思った方もいらっしゃると思うので

私が退職に至った経緯や
考えていること思っていること等を
お伝えすることで
“がん治療と仕事の両立について”
私の場合の進め方というか
こういうケースもあるんだ
ふぅーんという
一つの事例として
少し踏み込んでお話出来ればと思います。




さて、このブログをご覧の皆さんは
今までの私の治療の経緯を
ザックリとでもご存知の方
多いかと思いますので
(初めての方、知らない方は
 治療歴 コチラ をご覧下さいネ)
詳しい治療の経緯は省かせてもらいますが

まず、私は37歳
2歳と5歳の2児を持つ父親であり
バリバリの働き盛りのオトコ です

まぁ 客観的にいえば
どこにでもいるような
家族をもったサラリーマン です

ただ、ご存知のように
肺腺がんを患ったことで
生活は変わりました

この一年半近くは
治療に専念させてもらう為
傷病手当金をもらいながら
会社を休職させていただいておりました


治療開始当初は1年半経てば
がんは身体からすっかりいなくなり
元の身体に戻って
バリバリ働く予定で
治療の戦略もたてていましたが…
楽観的なシナリオとは違い
癌性心膜炎を発症するなど
闘病生活は思っていた以上に
厳しいものでした

しかし、今は
さまざまな治療、皆さんの励ましの言葉
家族のサポートなどなど
いろんなおかげさまで
昨年の厳しい状況からは回復し
抗がん剤による化学療法を続けております

3週間を1クールとして治療を続けており
自覚症状のある副作用は
4~5日目をピークとして
1週間ほど体調が落ち込み
自覚症状ではない副作用として
骨髄抑制も出ます

副作用アルアルの状態ではありますが
治療が奏効しているので
ラッキーな方だと思っています



よっぽどの状態でなければ
私はガッツとか根性とかでも
けっこう働ける
アナログタイプの人間でもあるので

かつての私であれば
「おい 働けるか?」

問われれば
 

「はい!働けますッ!」

即答しただろう


でも
これまでの治療の経緯でもそうですが

今、無理をすることで
結果、あとで周りに大きな迷惑を
かけてしまう状態になる

ということも経験しました



どこまで身体をつかって
頭をつかって
仕事に励むのか
そのバランスのとり方を悩みました


治療を続けていく上での
課題だと思います


会社とも よぉく話し合いました

がん治療と仕事の話の
事例としてあげられる
「一方的に解雇された」
「理解されない」
「うまくコミュニケーションがとれない」
といったような
私の場合はネガティブなことはなく

むしろ
身近に患者に接している(接していた)
役員さんや相談させていただいていた
上司や同僚など、がん治療に対して
かなり理解のある職場でしたので
私は恵まれている方だと思います

だからこそ そのような中で
お試し出勤するか
とか
時差出勤にするか
時短で働くか
在宅で働くか
とかとか
これまでの働き方に捉われることなく
治療をしながら
新しい働き方を模索する
という考え方もありました

私が「このように働きたい」
と言えば
会社にとって 私にとって
よりよい働き方を
再構築してもらえたと思います


しかし、私と会社で
話し合った結果としては
退職をすることに決断しました


じゃあ なぜ 退職するのか


まず、大きな考え方として

長い目でみて
身体を優先させること
治療に専念すること
命を最優先にして生きていくこと
を選択しました

とはいえ
これからの生活費のこともあるので

治療を始めて今までも
収入は減っているのですが

退職する
ということは
イコール
無収入となる

ということにつながります


私には家族がいます

「父親として どうなん?」

家族の大黒柱としての
存在意義も問われます

(ムムム)

会社からの提案もあり


当面は
・失業保険の給付金
・障害年金の給付金
(申請中で給付されるかは
 今のところ分かりませんが…)
・一時金として退職金

つなぎながら

不足分は
私は私で働ける状態になれば働くこと

また、2歳の下の息子も

来年から幼稚園に入り

我が妻も子育てから少し
手が離れ出す時期にもなるので
働き手となることも考えられる

というように

今、受けられるものも活用して

身体を優先させて

引き続き療養生活に励みながら

社会復帰を目指す

というシナリオです

 

 



さっきも書きましたが
どこまで

自身の身体や治療を優先させていくか
悩ましいです


周りの患者さんには
がん治療をしながら
一生懸命に働いている方々も
いらっしゃいます

そのような方と比べたら
ある意味
自分に甘い判断かもしれません




厚生労働省をはじめ 国をあげて
「治療と仕事の両立」に対して
取り組んでいる状況

仕事は辞めないで継続するべきだ
こんな方法やこんな働き方がありますよ
等々
ちゃんとまとめられた
素晴らしいガイドラインや
マニュアルのようなものもあります


読みました

事例なども含めて
イイこと、役に立つこと
しっかりと書いています

ただ、実際に私に当てはめた時に
このガイドラインに書かれているように
今、働くことが果たして

私にとって良いのか
自問自答したところ
そうとも言い切れないな
というのが正直なところでした

※ガイドラインやマニュアルを
批判しているのではなく
私の場合は採用しなかった

ということです

でも、しっかりとまとめられているので
興味ある方はご覧下さい


厚生労働省
「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」

労働者健康安全機構
「治療と就労の両立支援マニュアル」
等ございます



生活を続けていく為にも

働くことは必要ですし
がんを抱えながらも
仕事を熱心にし続ける父親の姿を
子どもたちにも見せたいとも思いますし
目指します



5歳の息子は最近
なんで お父さんは
家にこんなにいるのだろう

不思議に思っているところもあります
(お父さんは がん だということは
 伝えてますが まだなんとなくしか
 分かっていないご様子)



この記事では
うまいことまとめられませんが
この先 うまいこといくように
私は私で出来ることから
ボチボチやっていこうと思います

 

 

これから先

少し寄り道や曲がりくねった道もあったり

険しい道かもしれませんが
その分 アドベンチャーな感じもあり

期待で胸をドキドキさせながら

家族とともに歩んでいこうかと思います


そして、この先も
ワクワクようなことが

出来たらと思っています



平成17年(2005)から働き始めたので
休職期間も含めると
13年間在籍した会社

こんなに同じ場所 同じ時間を過ごすのは
家族の次ぐらいに長いところでもあります


上司や一緒に働いたみなさん

大変 大変 お世話になりました

本当にありがとうございます

離れますが

心ではつながっている

そこは変わらない



これからも皆さんの活躍を祈ってます









これから どんなことが

ハムだぁ!に待ち受けているのか

皆様もお楽しみにぃ

 

 

 

とにもかくにも

まずは明日以降から

健康保険や年金の切り替えなど

手続きをしに行きます

 

 

 

 

 

 

 


続く…

 

 

 

 

引き続き記載していきます

------------------------------------------------

肺がんHER2陽性グループ

「HER HER(ハーハー)」結成

 

肺がんHER 2の方は

コチラ

 

ご覧いただきコメントもしくは

メッセージをください

お待ちしております

------------------------------------------------

声の障害マーク(案)の

提案とご協力のお願い

 

コチラ

 

クリックいただき

賛同をお願い致します
------------------------------------------------

治療経緯は

 

コチラ

 

初めての方、ご覧ください

------------------------------------------------

 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ


にほんブログ村 病気ブログ 肺腺がんへ
にほんブログ村

 

人目により触れて輪がつながるように

参加させていただきます。