2020 高知龍馬マラソン ひとり反省会 | hamitellsのブログ

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2020 高知龍馬マラソン、盛況のうちに終了したようですね。

去年は見に行けなくて、今年は行こうかなと思っていたのですが、高知放送が気合いのこもった中継をしていたのでテレビ観戦に切り替えました。

テレビではゴールする方々の全貌はわかりませんので、以前走っていたサラリーマンや富士山の着ぐるみ、「がんばれ、がんばれいうても、もうがんばれんで」と弱音を吐きながら走るおんちゃん、などなど面白いランナーが今年も走っていたかは定かではありません。

 

以下、気になる記事を高知新聞より・・・

 

2月16日

 

ジオ龍馬マラソン

 高知龍馬マラソンのコースは、ジオ(地質・地形)の視点から見ても魅力が尽きない。

 高知城下を出たランナーたち。電車通りから郊外を過ぎ、大胆に南へ折れ曲がる。その先に続くのは、タイム1秒を競うフルマラソンらしからぬ、のどかな田舎道。

 南国市稲生の石灰山を右手に見て田園を抜ける。その突き当たりで、生き物のタコの形に見えるという小高い山が待ち受ける。

 その名は「蛸(たこ)の森」。試練の上り坂となる「蛸の森トンネル」の中で、日本を東西に走る有名な断層「仏像構造線」を踏み越える。

 トンネルを抜けると明かりがあふれ、「夜明けが来た」とランナーは奮い立つ。眼前には下り坂と、田園の一本道がまっすぐ走り、海沿いの黒潮ラインが見渡せる。

 今度は西へ。海砂が積もった丘に連なる集落が続き、その北側をひた走る。砂嘴(さし)に生える松原が見える辺りから、天空に延びる浦戸大橋だ。

 浦戸大橋をまたぐ橋は、地球のプレート運動で造られた対岸の高い岩盤につながっている。左手には桂浜の森が見え、橋を上り切ると、書き割りの壁のような紺碧(こんぺき)の海が眼前に迫ってくる。ここがレースの頂点だ。

 太平洋を望む海岸へ。ランナーは沿岸流が生み出した地形に沿って、ゆるやかに左へ左へ。

 春野町の甲殿川は、ランナーと並走するように西に流れている。仁淀川を渡る橋の下に、河口の広大な砂州が西に進んで広がる。どちらも海流が川の流れに勝り、川の出口をふさいで生み出した自然の造形。

 雄大な仁淀川を渡り切ってUターン。さあラストのひと踏ん張り。

 高知大名誉教授の横山俊治さんのご指南でコースを眺めた。「土地の成り立ちが分かる素晴らしいルート」と横山さん。自然に身を浸し、多様な地形と闘う。名付けてジオマラソン。本日号砲。

                 (喫水線 本社報道部長 石井 研)

 

ランナー 雨対策に関心

前日イベントにぎわう

 高知龍馬マラソン前日の15日、大会を盛り上げるイベントが高知市の中央公園で行われ、トークショーなどでにぎわった。前日受け付けのブースには参加者が続々。大会史上初の雨天となる可能性があるが、「雨でも関係ない。目標は完走」と意気込む人もいた。

 トークショーには大会ゲストのファッションモデル、道端カレンさんら5人が登壇。カレンさんはハーフマラソンを1時間半ほどで走るといい、「昔から3姉妹で一番速かったんです」と笑顔を見せた。

 雨対策も話題に上がり、プロランニングコーチの金哲彦さんは「冷えが心配な方はワセリンなどのオイルを塗るといい。雨をはじくので」とアドバイス。2009年の世界陸上女子マラソンで銀メダルを取った尾崎好美さんは「ロンドン五輪も雨だったので、私はシューズにワセリンを塗って走りました」と快適に走る方法を紹介した。

 会場にはスポーツウエアや靴を販売する出店や、筋肉量や体脂肪などを測定できる「健康チェック」のコーナーが並んだ。体験した戸田憲さん(38)=南国市は「普段は測定できない筋肉量を知りたくて。指標が分かって、今後の運動のモチベーションになります」。

 スポーツ用品を販売していたテントでは、ビニール製のポンチョが例年の2倍の売れ行きだという。高知市の宮崎寿さん(56)は「スタート前の待ち時間に大雨にならんか心配ですけど、なんとかなるろう」と話していた。

 気になる当日の天気は-。高知地方気象台によると、夕方までは雨が降りそうで、昼ごろは「地面に水たまりができるくらい」の雨になるかも。風もやや強く、特に沿岸部はスタート地点よりも強く感じそう。雷注意報も夕方まで解除されない可能性があるという。(今川彩香)

 

 

2月17日

 

1万1816人 雨の県都疾走

 高知県最大の市民マラソン大会「高知龍馬マラソン2020」(高知陸上競技協会、県、高知市、南国市、土佐市、高知新聞社、高知放送など主催)が16日、高知市の県庁前をスタートする42.195キロの日本陸連公認コースで行われた。8回目を迎えて、初めて雨天となったが、1万1816人のランナーが出走し、1万924人が完走した。(吉川博之)

 エントリー者数は過去最多の1万3694人だったが、1878人が棄権し、出走率は86.3%。過去最多の昨年より140人少なく、出走者数更新はならなかった。

 午前8時40分から。子どもや車いすの人もコースを走る「ファンラン」の部を昨年に続き実施。299人がマラソンスタート前の電車通りや、帯屋町のアーケード街を走り、盛んな声援を浴びた。

 この後、同9時に県庁前で、浜田省司知事が号砲。電車通りを埋めたランナーが一斉に走り始めた。

 気温はスタート時、14.1度と暖かめで、雨が断続的に降り注ぐあいにくの空模様。「雨ニモ負ケズ」と疾走する選手たちを励まそうと、沿道の観客も多くが傘を差しながら温かな声援を送っていた。

 男子は山口純平(東京)が2時間22分14秒で初優勝。女子は山田高出身の森本紗和(ヤマダ電機)が2時間45分54秒で2連覇を飾った。

 ※全完走者の記録は19日付朝刊に掲載を予定しています。

 

びしょぬれ力走 奮闘

青空なし 寒さも大敵

 8回目を迎えた高知龍馬マラソンは初の雨天開催となった。「暑くなくて走りやすい」と雨を味方に駆け抜ける選手がいる一方で、びしょぬれになって力走するランナーたちの闘いが続いた。「今年の敵は寒さか」「シューズが湿って気持ち悪い・・・」。気候条件もレースの一部とはいえ、南国土佐の大会にはやっぱり青空、青い海が似合うのか-。

(海路佳孝、井上智仁、八田大輔)

 午前9時の号砲を前に、手荷物を預けるため城西公園に集まったランナーたちは雨に体を震わせていた。

 川崎市の折原秀光さん(50)は「だいぶ気持ちがなえてます」と苦笑い。「去年は海がきれいに見えて、今回も楽しみにしたいたんですが・・・。昼ぐらいにリタイアしてひろめ市場にいこうかなあ」

 スタート直後。電車通りを埋めた色とりどりのマラソンウエア。その多くが、白や透明の簡易なレインコートに包まれていた。

 5キロ地点の歩道にはランナーが脱ぎ捨てたレインコートが山となり、ボランティアの富永栄司さん(44)=高知市高見町=が片付けに追われていた。

 徐々に体温を上げたランナーの一人から「頼む!」と手渡され「1人分を受け取ったら次から次にどんどん渡されて、こんなにたくさん。忙しかったあ。これ、ゴールに持って行ったら使えるけど・・・」。

 雨はしとしとと降り続いた。コースには大きな水たまりができ、ぴょんぴょん跳びはねてよけながら走る人も。雨粒を浴び、懸命に腕を振る表情は曇りがち。疲れの出るレース後半、雨との勝負は厳しさを増した。

 救護用テントに駆け込んだ走者は頭からシューズまでぐっしょり。配られた毛布や保温用シートにくるまってストーブを囲んだ。 

 高知市一宮中町の中川真輔さん(26)は「ウエアがぬれて筋肉が冷えて固まってしまう感じ。前に進まん」。愛媛県の青野純也さん(41)は「足の皮がめくれた。心が折れました」。

 スタッフの理学療法士の男性は「去年までと全然違う。急きょ毛布やストーブの数を増やした。体温を奪われてリタイヤされる人も多い」と大忙しで、温めたスポーツドリンクを配っていた。

 果てなき雨との闘いをしのぎ、ゴールテープを切ったランナーたちは晴れ晴れとした笑顔をみせた。

 よさこい祭りへの参加がきっかけで龍馬マラソンにも挑戦しているという埼玉県の斉藤健介さん(37)は「雨でタイムは落ちました。でも、やっぱり龍馬マラソンは楽しい。声援も素晴らしかった」。ずぶぬれのよさこい衣装の袖で、額の水滴をぬぐった。

 

4人を救急搬送

 16日の高知龍馬マラソンでは、ランナー4人が救急搬送された。いずれも命に別条はないという。

 低体温症2人、転倒による打撲1人など。初めての雨天開催になり、大会本部は救護所や収容バスに保温用のアルミシートとタオルを例年より多く準備した。「雨天だったが気温は暖かく、想定より傷病者は少なかった。各担当者の意見を集約して来年の対応につなげたい」としている。

 

負けるな!背中押す声援

ランナーの心と体温める

 今年もランナーの背中をぐっと押したのは沿道からの大声援。冷たい雨に打たれるランナーの心と体を、ほっこりと温めた。

 岡豊高校吹奏楽部の40人は、高知市知寄町1丁目の屋根付きスペースから「パプリカ」や「愛は勝つ」などを軽快に演奏。ランナーは口々に「ありがとー!」と応えた。

 顧問の町田さおりさん(41)は「雨で楽器の運搬が大変になるから演奏は難しいかなとも思ったけど、生徒たちから『演奏したい!』って」。部長の安岡美優さん(17)は「私たち2年生にとっては最後の応援。ランナーも盛り上がってくれたようでうれしかった」と声を弾ませた。

 約10キロ地点の給水所では、南国市の土佐まほろばトマト生産組合が毎年人気のトマトを提供。高芝富士夫組合長(61)は「(容器の)トレーに雨がたまってひたひたになるけど、こらえてもらわんといかんね」。

 ボランティアスタッフは「ほーら、間に合わんなるぞ」などど声を掛け合い、雨にぬれながらトマトをカット。ランナーは「めちゃ、おいしい」「これを楽しみにしてた」と次々に手を延ばし、‟ひたひた”になる間もない人気ぶりだった。

 南国市伊達野のトンネル入り口では、近くの川久保トシミさん(85)が雨を避けながら立ち、ランナーとハイタッチを交わした。「応援で私もパワーもらってます。若い人の手は温かいわ~」。陽気な笑顔でランナーを楽しませた。

 

声 声 声

★「大学生の息子と初めて参加しましたが、2人とも5キロ地点でリタイアしました。息子は4時間くらいで走れるのに私のペースに合わせてくれて。ごめんなさい。来年は一緒にゴールしようね」=高知市の幸地美和さん(53)

★「天気のことじゃないんです。ランナーから怒られやせんかと気にはなったんですけど、いつも呼んでいるニックネームなので・・・」=雨森(あめのもり)さんを応援するため「雨さん ファイト」のプラカードを持つ香南市の水田善彦さん(61)

★「浦戸大橋の傾斜が予想以上に急でびっくりしました。ここで歩いたら終わると思って、死ぬ気で走り抜きました。私のマラソン人生史上、最大の難所でした」=兵庫県伊丹市の小勝繁利さん(75)

★「さあビールが待ちゆう。何のために走ってきたと思いゆう! 当たり前やろ、おいしいビールを飲むためよ」=ゴールしてすぐにシャトルバス乗り場に向かった高知市の土居通雄さん(69)

★「走るだけじゃなく、応援も楽しい。走る時はまじめな格好だけど応援はコスプレしてます」=完走後、アフロヘアのかつらとサングラス姿で応援に向かう室戸市の秋田徳大さん(43)

★「毎年応援用のボンボンを作って沿道の人に配りゆう。今年は150個用意したけど、あっという間に在庫切れ。来年はいくつ作ろうかねぇ」=2キロ地点で応援していた高知市の石川美和子さん(73)

 

 

2月24日

 

声 ひろば

うれしいマラソン

    高津譲二 61 会社員(松山市)

 16日に初めて、高知龍馬マラソンに仲間3人で参加した。当日はあいにくの雨であったが気温は高く、透明かっぱを着て走るとポカポカと暖かかった。また、沿道の声援が私たちの背中を押してくれ、違和感はなかった。

 難関の浦戸大橋では登坂に疲れた仲間の手を引っ張り、駆け上った。それを越えると左手に雄大な太平洋が広がり、右手には花街道が続いていて美しかった。

 そこから、折り返しまでは徐々にきた足の痙攣も手伝ってとても長く感じられつらかったが、柚子ドリンクや柑橘類、そしてかつお飯で走る勇気を頂いた。

 春野陸上競技場のゴールでは高々と両手を上げて、満面の笑みとVサインでテープを切ることができた。ゴール後は愛媛にはない、特産物のお土産まで頂き、うれしかった。偶然、花屋さんから大きな蕾の花も仲間と共に頂いた。

 その晩は街にくり出し、仲間と祝杯をあげた。カツオのたたきや珍しいウツボの天ぷらに舌鼓を打った。 

 2泊3日のプチ旅行であったが、ゲストハウスの女将さんの心のこもった接待や、高知の人々の温かいおもてなしに高知家という言葉が心に優しく響いた。たくさんのお土産も買え、参加できてとてもうれしい大会であった。