過剰な皮脂分泌の黒幕に切り込む・その2

前回から引き続き、過剰皮脂について考えていきます。

◆過剰な男性ホルモン

強烈に皮脂分泌を促進する男性ホルモンのデヒドロテストステロン。「テストステロン+5αリダクターゼ」で生じ、毛包で待ち構えるレセプターに付着してスイッチが入ります。名前からしていかにも悪そうですが、期待を裏切らず、角質を厚くさせるため毛穴詰まりまで促進。鬼です。
案の定、5αリダクターゼ分泌量もレセプター感度も遺伝が大きいんだとよ。また遺伝だとよ。

◆少ない女性ホルモン

美肌に導く女性ホルモン（黄体は違いますが）。
こいつら、生まれながらに女性ホルモンなのではなく、生殖器の細胞で男性ホルモンのアンドロゲン（テストステロン、デヒドロテストステロン含む）から変換されるとのこと。
当然、変換率が全女性均一なはずなどありえない。まあ、これ以上語るのは野暮というものです。

とまあ、保湿deバランス等の一般的な対策では歯が立たないハイパー過剰皮脂分泌の黒幕はこの辺りではないでしょうか。もうね、泣く子とホルモンには勝てないんですわ。生まれながらにして皮脂の作られる土壌が違うんですから。

それでも、そこに直接切り込めれば難治性の面々にも希望が見えてくるやもしれません。

てなわけでスピロノラクトンやアキュテインといった猛者たちに助けを請うことになるのであります。
スピロノラクトンは、レセプターにデヒドロテストステロンが付着して目覚める過程を阻害。カッコよく言うとインヒビター（抗体）として働くわけですな。
また最強のアキュテインは、皮脂腺自体を小さくして根本から皮脂を徹底的に抑えます。最強ゆえ、多くの禁忌事項や副作用をかいくぐらないとならないのですが。

そこで、もうちょっと気軽にできるもんはないかということで始めたのがパントテン酸（ビタミンB5）の大量摂取です。

同じビタミンB群でも脂質代謝に「関わる」程度のB2やB6と違い、パントテン酸は脂質代謝をするコエンザイムA（CoA）の材料そのもの、つまり「当事者」なんですな。
こいつが不足すると、CoAは別の急ぎの仕事（ホルモン合成）で手一杯になり、血中を流れるはずだった脂質は代謝されず皮脂腺行きになるという、身の毛もよだつお話なのでございます。

てなことから、十分すぎるくらいパントテン酸を摂っちゃおうよてな考えに行き着くわけです。皮脂に回る脂質を物理的に減らすということですから、かなり根本的な対策ではなかろうかと。

検索すると07年ころから既にたくさんの方が実践されているようです。そして間接的な対策のB2、B6摂取よりも有効との声も多く見受けられ、期待で貧乳が高なります。

そんなわけで商品選びを始めるわけですが、するとすぐヴィランテという製品が出てきます。
このヴィランテとやら、パントテン酸はD型とL型がある中でもちろんビタミン活性のあるD型。
でもって、Bは群で働くからB群もちゃんと入ってるよ。また炭水化物の代謝についても留意しておりますよ。
といった条件がすべてそろっているようなのでこれでもいいんですが、量を摂るとなるとランニングコストも気になります。

高力価の酵素を摂っているので炭水化物の代謝はクリアしているはず。でもって、B群を摂りつつもっと安くあげたいと考えこちらの2種類に落ち着きました。

安いわりにモノはいいと噂のJarrow Formulas

左　パントテン酸（もちろんD型）

右　Bコンプレックス

摂取量については1～10gとかなり個人差があるようで困っちまいましたが、いろいろ試しながら今は1日約2.5gに落ち着いています。

内訳は、パントテン酸1錠+Bコンプレックス3錠を1日3回です。
金額にすると、1ドル80円計算で1日約92円。緑効青汁1袋分くらいですよ。

これで年間通して使っていたメイク崩れ防止スプレーを使わなくて済んでいるので、私にはかなり有効なようです。

ただ水溶性ビタミンとは言え標準より多く摂取することになります。ゆえに副作用も気になりましたが、基本的にパントテン酸には摂取量の上限はないようです。あったとしても、まれにお腹が緩くなったりするかもね程度だそうです。
とはいえ、なんにでも個人差はありますから新しいことを始める際には慎重に行くべきでありましょう。

てな感じのパントテン酸の内側対策に加えて、外側からは緑茶クルクルに代わる角栓溶かしを併せてやっております。

その様子がこちら。まずはビフォー写真から。

40倍のマイクロスコープで撮影した鼻の画像です。