諸事情から、5月の先進科学塾@名大の講師をスギさんと共同で引き受けることになりました。
テーマは「錯視・錯覚の物理学」。
錯視というと、心理学的な側面で研究されることが多いのですが、自然科学を学ぶ上でも重要な「隠れテーマ」となります。
どんな実験も観察も、結局のところ、人間の目などの五感と、脳で認識することになります。どんな精巧な測定器を用いても、最後は人間。したがって、人間が物を認識する段階をよく理解しておかないと、とんでもない誤解を生じることもあります。
また、錯視・錯覚がなければ、認識が成立しない物理現象だって、あります。
写真の「くねくねワン」(snaky manga dog)は、有名な「振り向きドラゴン」の原理を利用して、新しく作ったものです。
片目で見て動かすとくねくねと不思議な動きをします。おもしろいもので、カメラで撮った映像は片目で見たのと同じなので、この錯覚が生じやすいんですね。短いですが、ちょっとだけ撮影した動画がありますので、こちらをご覧ください。
当日は、この「くねくねワン」もお土産として、参加者のみなさんに作って持って帰ってもらう予定です。
スギさんの実験工作がけっこう時間がかかりますが、これがまたおもしろい。いずれ、予告その2として、このサイトに記事を書きます。
ほかにも、いくつかお土産を考えています。
いろいろ実験したり工作したりしながら、「現象を見て判断する」のに、いくつもの段階があることを体験してもらい、物理学と生理、心理の接点を探っていくプログラムにしたいと考えています。
参加申し込みは、名大のホームページからお願いします。
おもしろいイベントなので、ときどきひやかし半分にお手伝いしてきたのですが・・・まさか自分が講師をやることになるとは・・・
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