今日はヒロさんと岐阜物理サークルの例会にお邪魔してきました。
ぼくは岐阜の力量講座に呼ばれたり、ゾウリムシを分けてもらったりと、岐阜の人たちにはずいぶんお世話になったのですが、実は、岐阜の例会に参加するのは初めて。ヒロさんも10年ぶりの参加。
ヒロさんとはもっと前から行きたいねと話していたのですが、タイミングがなかなか合わず、ようやく参加することができました。
いやあ、おもしろかった。
冒頭の実験装置は小野さんの作った装置。ぼくらは開始時間より少し遅れていったので、小野さんが例会の終わりにわざわざ見せてくれました。すごくびっくりしたので、最初にこれを紹介。(まだサークルニュースにも書いていないということですが、このブログでの紹介を快く認めていただいたので掲載します)
透明球のまんなかにあるのはCD盤の破片。つまり、回折格子ですね。その格子面に対し、斜めにレーザー光を当てます。透写光と反射光それぞれが回折像をつくるのですが、それがどんな配置になるかという実験。
透過光、反射光の回折像は鏡面に映ったような関係になるだろうから、真横から見たらVの字型になるのかなと思いましたが・・・・
なんと、透明球の上では円形に!!!
ヒロさんは「ラウエ斑点かあ!」とうなり、ぼくはまだ「???」・・・
これは追試してみたい!!!
複雑な条件に見えますが、球面の上に円形の回折像配置が現れるというのは、なにかしら象徴的。数学的な単純さが隠れているように思えます。
こちらは、髪の毛や針金にレーザー光を当てたときの像。見ての通り、やはり円形の回折像が現れます。繋がった円に見えますが、細かい点の連続でしょうね。
オモシロイ!
さて、べつの話題も。
こちらは、2連振動体の共鳴&エネルギー伝達の実験。石川さんの拘り実験。
板ばね振り子をばねでつないだもの。片方を振動させると、その振動のエネルギーが共振で隣の振り子に伝わり、交互に振動のエネルギーが行ったり来たりします。糸で連結した2つの振り子の連動運動と同じもの。
石川さんは、これを波でも同様に起こると実験しました。
本来は、共鳴音叉二つの実験でも同じ事が起きて不思議ではない気もしますが、このエネルギー交換の周期は二つの振動体をつなぐ力の大小で決まるので、共鳴音叉の場合はエネルギー交換の振動が起きていないか、起きていても周期が長いかのどちらかでしょうね。(このへんは、質問や疑問もでましたが、今後の研究課題でしょう)
最後は、ちょっとだけおまけ。
ヒロさんの巨大霧箱。画面したにキノコ雲みたいにもや~としたのが見えるのは、空気中のラドンが出したα線による雲。この写真は遠くから撮ったのでキレイに取れていませんが、自然放射線の軌跡が立体的に鮮明に見える装置です。詳しい作り方は「いきいき物理わくわく実験3」に載っていますが、この写真の装置はそれより簡便化されています。いずれまた、この「ミオくんと科探隊」サイトで紹介したいと思っています。
フタを開けるとこんな感じ。中にアルコールがひたひたに入れてあるのがポイントですね。(普通、霧箱をつくるときはこういうやりかたをしないのですが、こっちの方が性能がよくなります。逆転の発想。この理由も、「いきわく3」に書かれていますので、そちらをご覧あれ)
ぼくもついでにちょっとだけ、「ミオくんと科探隊」サイトの宣伝をさせていただきました。愛知物理サークル復刻版DVDを紹介したところ、こちらは残っていたDVDが瞬く間にはけました。びっくり。(もう手元にはDVDが1枚もありませんので、今後欲しいという方がいらした場合には、1枚ずつDVDを焼くことになりますので、お時間を戴くことになります。ご了承を)
ついでに、前に愛知物理サークルでも疑問を投げかけた「潮の満ち引きの謎」の大問題を紹介・・・通常の物理で説明のある原理と、実際の潮の満ち引きの時刻が6時間ほどずれている原因について、ぼくの調べたいろんな話や諸説、ケルビン波の理論などを紹介し、みんなに考えていただきました。まだまだ、謎の答が出るまでには時間がかかりそうです。
ついしん。会場の高校の生徒用トイレがシャワートイレになっていたのを見てびっくり。それを話したら「岐阜の高校はみんなそうなってるよ」といわれ、さらにびっくり・・・岐阜が進んでいるのか、愛知が遅れているのか・・・
〜ミオくんと科探隊 サイトマップ〜
このサイト「ミオくんとなんでも科学探究隊」のサイトマップ一覧です。
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