前編からの続きです。



前編で書ききれなかった、「複数校の過去問題集」(有名中学入試問題集・銀本など)についてです。

各中学の過去問を前編、こちらを中編にしましたが、取り組み順は逆で、こちらが先になります。
「有名中学入試問題集(以下、有名中)」(主にサピックス)にせよ、「中学入試問題集(以下「銀本」)」(主に日能研)にせよ、入試問題に慣れるための導入教材として活用されます。

まずは「有名中学入試問題集」。
以前、↓の記事でも書きましたが、サピックスでは夏期講習期間から、「有名中学入試問題集」で過去問を解いていきます。


上から「問題本」「解答用紙本」「解答解説本」。
3冊計厚み7.7cm、重さ3kgの迫力!


写真の教材は、サピックス用に声の教育社の編集協力で作られたものですが、市販品もあります。
市販品との違いを、2025年度版のものでまとめてみました。




見ていただくとわかる通り、サピックス用のほうが男女共用1冊に編集されている分、男女それぞれで見ると、掲載校が少ないです。
とはいえ、ものすごーーーく分厚いんですよ…特に問題本。

私は夏ごろはまだ、他の方のブログを継続的に拝読する習慣がなく、情報をキャッチアップできていなかったのですが、世の中の賢い親御さんは、問題集のほうを学校単位で裁断するなど、工夫されていたようです。
その情報を私がつかんだのは、秋が深まった頃…。遅すぎた!滝汗
まあでも、あくまで私の場合は、ですが、切り刻むと、何校分か行方不明にしてしまった気がするので、結果オーライだったかな…笑い泣き
ちなみに、我が家は有名中の「問題本」をコピーせずそのまま使用していました。
ズボラなので、問題までコピーを取るのは大変だな、と…ニヤニヤ
(もう一度解く場合は、四谷大塚の過去問データベースから問題を打ち出せばいいや、と)
「解答用紙本」のほうは、書かれている縮尺に従って原寸大にコピーしていましたが、「解答用紙本」は大した厚みじゃないので、切り刻まなくても問題なかったです。


もう1つの「銀本」のほう。
こちらは、我が家は、夏の終わりまで公立中高一貫校を目指していたので、「公立中高一貫校適性検査問題集」の印象が強いです。
(公立中高一貫校の受検対策は銀本がメジャー)

私立版もあり、日能研は、日特の中でテキストとして使用されているそうです。
有名中との違いは、冊子が科目単位で分かれていること。
銀本も有名中ほどではないものの、なかなかの分厚さです。
あと、(公立中高一貫のものだけかもしれませんが)「解答用紙」「解説」がないので、それを他のところから補強する必要があります。

余談ですが、銀本を出版している、みくに出版。
「進学レーダー」や「メモリーチェック」なども出版されていますが、日能研が100%出資しているグループ会社なんですね。
(常識なのかもしれませんが、私は知らなかった!)



最後に、また有名中に話が戻りますが、サピックスの進め方を参考までに。
(サピックスは校舎ごとのオリジナリティな動きがない方だと思っているのですが、もしかしたら、各校で多少違いがあるかもしれません。以下は娘校の話です)

まず、算数を除く(※)各教科の提出袋を作るように言われます。
※算数はまだ夏の段階だと解けないから着手なし。よって封筒作成もなし
そして、各教科からの案内に沿って進めていきます。

流れ星国語
女子は男子校の過去問、男子は女子校の過去問を進めていきます。
これは、9月から志望校の過去問を解くときに、初見になるようにするためです。
「〇日に△校の過去問を提出」という表をもらうので、それに沿って解いていきます。
「マストで提出」だったため、娘もがんばって期日通りに進めていました。


流れ星理科
男女共通の一覧を渡され、それを上から順にどんどん解き進めるように言われました。
(国語と違い、男女・志望校関係なく、解き進んでいく)
毎年、3割くらいの子が完走(全校分解く)するそうです。
ただ「任意提出」だったため、娘は…2割くらいの消化率で、提出は0回でした…。
ちなみに、分野別単元別の一覧をもらえたのが、よかったです。
(苦手な分野・単元のみ抽出して取り組むことができた)
サピックスの知財なので、公開は避けますが、項目だけ参考までに。



流れ星社会
タイプ×難易度で学校が分類されており、解く順番は特には決まっていないけれど、標準Aタイプ→標準ABタイプ→応用Aタイプ→応用ABタイプ、の順に解いてみては、ということでした。
社会も「任意提出」だったため、娘はこれまた2割くらいの消化率、提出0回でした…。



(後編に続く)

2025年度版のを貼っておきます。