早稲アカは、サピックスと全くカラーが違いました。

模試と、入試直前のそっくりテスト5本勝負でお世話になっただけなので、あまり深いことは書けないのですが、でも、とても印象的だったので、こちらも書き残しておこうかと思います。


※先日はサピックスについて書きました。


サピックスが「人見知りで優秀な同僚」だとしたら、早稲アカは「営業も商品開発もできる、器用でデキる同僚」、かな?

今回もイメージのヒントにしたリアル同僚が男性なので、早稲アカを「彼」として書いてみます。


以下、妄想ワールド。


「彼」と初めて会ったのは、とある説明会。

プレゼンがすごく上手いの。

聞いていると、夢が広がる!

言われた通りにすれば、理想の未来が手に入るんじゃないか、って。


いい営業マンなんだな、ってすぐにわかった。

しかもね、「彼」は、商品開発(授業)もやってるの!そこでも実力者らしい。

営業と商品開発、主従がわからないくらい、両方デキる人材に見えた。


でもね、これってすごいことだけど、大変なことでもあると思う。

人間、使えるパワーも時間も限られているし。


だから、「ご受講、どうですか?」っていう電話を、「彼」自らがかけてきたのは驚いたびっくり

(サピックスの先生から電話をもらったの、3年間通って1回しかなかったし!ちなみに、その1回は4年生のとき。「算数の宿題しなさすぎ」っていう苦言だった…よっぽどだったのね…滝汗)


でも、電話がかかってきた時間が、22時を過ぎていたのには驚かなかったわ。

まあ、これだけタスクを持っていたら、そうなるよね、と。


「彼」と話せば話すほど、巧みなセールストークに惚れ惚れした。

商品を熟知した営業マンは強い!

商品そのものだけでなく、顧客が知りたい情報や困りごとを、知り尽くしている自信も感じた。


こんな優秀な営業マンが、難問をどう切り返してくれるのか知りたくて、言いにくいんじゃないかと思う質問をしたこともあった。


でも、アカウンタビリティ(説明責任)を果たしつつ、あまり印象に残り過ぎないように、その話題を深掘りする方向にならないように、あえてボカしているのを感じた。非常に秀逸な塩梅だったなあ。


※この記事は、早稲アカの先生が、ふわっと返答してくれた内容を元に掘り下げました。



そうそう、私は結局、3校分の早稲アカ説明会に行ったんだけど、「彼」は、キャラクターを、志望校単位で変えているように見えた。

体育会系のキャラクター、カリスマ性で勢いを見せたキャラクター、安定のベテラン感を出したキャラクター、等々。


あと、説明会は、「既存顧客」と「見込み顧客」を分けて開催する学校もあれば、一堂に会する学校もあった。

営業マンとして、難度が高いのは、一堂に会させるほうだと思う。

どちらにも通じるように話さなきゃいけないし、不公平感や不満が極力でないようにしなければならない。

それも、上手にバランスが取れているように見えた。



商品開発者(授業・指導)としての「彼」については、正直よく知らないから語れない。

でも、ちょっとだけ感じるものはあった。


例えば、入試直前のそっくりテスト5本勝負の教材として、年末に送られてきた大量のテキストたち


「1月にこんなに大量の課題が出るのか!かなりの課題をこなさせることで、力をつけさせるんだな!


サピックスは難度が高過ぎて、どこかで切り捨てないとこなせないけど、早稲アカの物量も、自分なりに基準を決めて切り捨てないと、うちの場合は、回らないな!」と思った。

(娘は、理科社会のテキストを少し活用して終わった)


また、そっくりテストだけの受講だったのに、担任を立ててフォローしてくれたのには、ありがたさを感じた。そういう個別フォローも商品の内、と思っているんだと思う。

(サピックスは担任制がないので、誰が1番娘を把握してくれているのか、最後までわからなかったんですよ…ニヤニヤ)


サピックスと早稲アカ。

「人見知りで優秀な同僚」と「営業も商品開発もできる、器用でデキる同僚」は、ベクトルの方向が違うから、優劣はつけられない。

どちらも独自の強みがある。

それぞれの強みに助けてもらって、我が家の受験は完走できたんだな、って感謝しています。


我が家にとっては、こんな感じな早稲アカでした。


余談ですが「こんなに、早稲アカの先生が営業も頑張れるのは、インセンティブ(成果報酬)がそれなりにあるからに違いない」と思い、調べてみました。


確信を持てるデータは探し出せませんでしたが、元早稲アカ講師の発信などを見ると、他塾よりもインセンティブで年収に差が出る報酬体系のようでした。

そうですよね、そうじゃないと、あそこまでの多タスクを頑張れないですよね…。


インセンティブの評価軸は、どこの塾もそんなに変わらないと思います。


⚫︎インセンティブの主な評価軸は生徒獲得数と合格実績(退塾数はマイナスになる)


⚫︎大規模校〜小規模校で目標値が変わる(大規模校ほど達成しやすく有利)


⚫︎合格実績は、偏差値によらず、知名度やブランド力の高い学校が評価され、高ポイントが付与される。

(偏差値によらないという例:男子校だと御三家>筑駒、女子校だと御三家>豊島岡)


ざっくりですが、こんな感じみたいでした。



私が、中学受験塾で関わったのは、2塾だけなので、このシリーズは完結です。


妄想話にお付き合いいただき、ありがとうございました照れ