サピックス振り返りの記事を書きたかったのですが、ずっと考えがまとまらなかったんです。
サピックスに対するこの感情はなんだろう、と。
結論、サピックスに通って「よかった」と思ってるんです、我が家は親子ともに。
でも、その一言では、表しきれてないものが、いろいろあるような。
もっといい例えがある気もしますが、私にとってサピックスは、「人見知りで優秀な同僚」に似てたなあ、と思ったので、その例えで語ってみたいと思います。
イメージのヒントにしたリアル同僚が男性なので、サピックスも「彼」として書いてみます。
(以下、妄想ワールド)
まず、「彼」の資料は、いつも網羅的でわかりやすかった!何度も「彼」の資料は読み返した。
とても業界研究に熱心で、最新情報を反映して随時アップデートしているのもよくわかった。
ただ、プレゼンには課題が残ったかな。
わかりやすく順序立てて話してくれたけど、あなたの頭の回転スピードに、みんながついていける訳じゃないの。
もう少し、ステップを区切って、丁寧に説明してほしかったな。おかげで、あなたのプレゼン録画(授業補習動画)を家で見直す羽目になったじゃない。
あと、「わからないときは、何でも質問してください」って、言ってくれたじゃない?
でも、そう言ってるあなたの表情に「できれば質問しないで!やむなく質問する時はふわっとせず、論点を明確に!」って雰囲気を感じたのは、私の気のせい?
私以上に後輩(娘)がその雰囲気を感じ取っちゃってさ。わからなくても、質問できなくて、自己完結しちゃったじゃない。
プロジェクト(勉強)の宿題もさ、やろうがやるまいが自己責任、提出は任意ってスタンスで、あんまりチェックしてなかったでしょ?
後輩(娘)が、これ幸いとサボろうとしてたから、私が見てフィードバックしてたんだよ。
2/1の前も、クールな態度をとる一方で(最終授業も驚くくらい通常通り、応援メッセージは一切ナシ)、1/31山場直前には電話で励ましてくれたり。
かと思えば、結果を電話したら、「フルネームからお願いします」と初対面みたいに他人行儀。
3年間も一緒だったから、「最後の最後で、この距離感かい!」って、思わず突っ込んじゃったわよ。
そういえば、後輩(娘)がどこで山場を迎えるか(受験校)についても無関心だったよね。
こちらから「あなたはどう思う?」って聞かない限り、何も言わなかったよね。
おかげで全くプレッシャーがなかったけど、「期待されてない」と少しだけ感じちゃったかなあ。
気楽でありがたかったけど、もう少し後輩(娘)に期待の圧をかけてくれたら、後輩(娘)はもっと高みを目指したかも??
そして受験後、菓子折りを持って挨拶をし、区切りがついたと思ったら、3月上旬に封書。
封を開けてみると、しっかりした便箋でこんなお手紙が。
嬉しいような、戸惑ったような、不思議な気持ちになりました。
照れ屋だから、最後に手紙をしたためてくれたのかな?ありがとう!
我が家にとっては、こんな感じなサピックスでした。
もし、もう一度サピックスで受験対策をするなら。
もっとこまめに質問・相談をするかなあ。
娘が人見知りで無理だったとしても、私が。
だって、「人見知りで優秀な同僚(サピックス)」は、自ら声をかけてくれたり、こちらの状況を解像度高く把握することはなかったとしても、こちらが押せば(何に困っているか、どう助けてほしいのかをちゃんと伝えれば)、きっとクレバーな回答を返してくれたに違いないから。
後輩ファミリーの皆さん、うまく塾を頼りながら、頑張ってくださいね。
サピックス生のかたは、塾からアプローチしてくれることは、あまりのぞめないと思うので、身近な「人見知りで優秀な知り合い」を思い浮かべながら、コミュニケーション戦略を考えたらよいのではないかと思います。