膵臓がんは、難治がんの代表である。
見つけにくく、進行が早い、そして見つかったときに
手術が出来るのが30~40%、
手術出来たとしても80~90%が再発する。
このため、5年生存率は8%程度である。
20年前でも5年生存率5%で改善が見られない。
昔、がんは外科手術でなるべく広範囲を切除して癌細胞を
残さない、と言うのが主流であった。
しかし、初回の手術では、近年は術後のQOL向上のため、
不必要な切除は行われなくなっている。
これまでの膵臓がんの常識は、
再発した場合は、他のがんで普通に行われる
根治を目的とした再手術は行わず、抗がん剤のみの
投与が標準治療である。
しかし、最近千葉大学では、膵臓に再発があった場合
再手術を行い、その後の治療成績が上がっている。
私の場合は、1回目の再発は、残った膵臓の再発ではなく、
播種が1カ所大きくなってきたのが2012年2月で、
これを切除することが出来た。
この時点で、抗がん剤のみで対応していたなら、
1年か2年で、抗がん剤が耐性を持ち、今こうしてブログを
書いていなかったと思う。
1カ所だけの再発なら、十分再手術可能と思われる。
場所と癒着の状態が再手術に踏み切るかの判断になると思う。
大腸がんとか他のがんでは、再手術は良く行われるが
膵臓がんに関しては、昔のトラウマのせいかもしれないが、
千葉大以外殆ど行われていない、と思う。
少なくとも私は知らない。
癒着が無ければ、簡単に取れると思うのだが、
現実にはこの癒着が再手術を妨げているのかも知れない。
この癒着については、後日書きたいと思う。
このブログをご覧になっている方で、再発されたかは
主治医に再手術の可能性について尋ねられたは如何でしょうか?
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