癒着について | ハマリョウの膵臓がん初回手術から14年半、共存9年

ハマリョウの膵臓がん初回手術から14年半、共存9年

2009年11月会社の定期検診で膵臓に影、
翌年2月に7時間に及ぶ手術を行い
2年後再発するも奇跡的再手術で
3年間無事に過ごすも、2015年7月に再々発、
11月に3度目の手術を別の病院で決行、
しかし取り切れず、エンドレス抗がん剤。

私は、2012年5月の2回目の手術以降、空腹感が全くなく

食べ過ぎると、手術部分が痛くなり、下痢をすることがあります。


今回の手術でも腸の癒着がコンクリートのようで、怖くて剥がせない

と、先生に言われ、切除は出来ませんでした。


1.手術後に出来る「癒着」

 腹部を切開し、膵臓を切除し正常な組織同士を縫って閉じると

 その組織はくっついて正常に働きます。 

 これを「創傷治癒(そうしょうちゆ)」と呼びます。

 治っていく過程で本来付いて欲しくない組織(例えば腸どうし)が

 これを一般には「癒着」と呼んでいます。

 膵臓の手術の場合、主膵管を付けるために「フェブリ糊」等を利用し

 強制的に付けることをしますので、他の箇所に癒着を起きるそうです。

 今回の手術が終わった後、執刀医に

   「癒着がなければ、何回も手術出来ると思うので、癒着防止剤は

    重要ですね」とお話ししたら、

   「確かにそうですが、膵臓を付けるためには癒着がどうしても

    必要で、その辺が難しいですね。この病院ではこれまでの

    癒着防止剤ではなく新しいものをためしている」と言われました。

 確かにおっしゃるとおりと感心しました。


2.癒着が起きるとどうなるか?

 最悪は「腸閉塞」を起こします。

 処置が遅れると死亡することも多々あります。

 癒着があっても何も感じないこともありますが、

 痛みや腹部の張りの原因となることがあります。

 余り、酷くなると「癒着剥離術」で癒着をはがすこともあるようです。

 また、一度出来た癒着は薬で剥がすことは出来ないそうです。


3.癒着を防ぐ方法

 手術では、癒着が起きないよう注意していますが、それでも起きます。

 そこで、癒着防止シート癒着防止剤を手術時に使います。

 ちなみに癒着防止シートの製造メーカは、「科研製薬」です。

 開腹手術では、保険適用されているようです。

 薬を使う方法として、おなかの中に薬を入れて腸を浮かして癒着を

 防ぐ方法もあるようですが、「創傷治癒」遅くなる危険性があるようです。


余り表には出ない「癒着」ですが、

今回癒着がなければもっと良い結果が得られたと思うと残念です。


また、再発が無くても術後のQOLを上げるため

癒着の少ない手術を目指すべきだと思う。

 



 

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