タルセバが効かない理由 | ハマリョウの膵臓がん初回手術から14年半、共存9年

ハマリョウの膵臓がん初回手術から14年半、共存9年

2009年11月会社の定期検診で膵臓に影、
翌年2月に7時間に及ぶ手術を行い
2年後再発するも奇跡的再手術で
3年間無事に過ごすも、2015年7月に再々発、
11月に3度目の手術を別の病院で決行、
しかし取り切れず、エンドレス抗がん剤。

 昨日、東京医科歯科大学M&Dタワー2階鈴木章夫記念講堂で行われた、キャンサーネットジャパン主催の「もっと知って欲しい大腸がんのこと」に行ってきました。

 その中で、大腸がんは最新のデータ(非公式)では相対5年生存率は90%を超えたそうです。

本当にうらやましい限りです。

 このセミナーは10時から1630分まで行われ、午前中に体験談1件、講演3件、午後に原田美枝子・妻夫木聡・長塚京三らが出演した映画「ぼくたちの家族」を2時間行い、そのあとパネルディスカッションを行いました。

会場のキャパシティが600名くらいで500名弱の入場がありました。


内容については、キャンサーネットジャパンのHP1週間後くらいにアップされるそうです。

この講演の中での話でKRAS遺伝子と言う言葉が出てきました。
このKRAS(ケーラス)遺伝子に変異がある場合と無い場合では、分子標的薬の「EGFR阻害薬」の効果が大きく変わるそうです。


 3年前に膵がんに承認された「タルセバがこれに当たるそうです。「タルセバ」は今膵がんには殆ど使われていないようですが、これには科学的理由があるのです。

 大腸がんの場合、KRAS遺伝子に変異の無いのが50%弱、異常有りが50%強とのことで、約50%の患者には分子標的薬のEGFR阻害薬がかなり効くとの話です。

 一方、膵臓がんは90%以上がKRAS遺伝子異常なので、EGFR阻害薬の一種である「タルセバ」は効かないのです。

承認時の延命効果は、ゲムシタビンに比べ確か10日程度だったと思います。

 また、このKRAS遺伝子異常は病気初期では少なくても徐々にその割合が増えて末期ではほぼ100%になるそうです。


 KRAS遺伝子検査を行うことで事前に薬が効くか効かないかが分かるそうです。この検査は3割負担で6000円くらいですので10%に賭けるもの有りですね。


 こうなると、アブラキサン+GEMが期待です。

 事実私の主治医もFOLFIRINOXより副作用が少なく結構結果が良いと言っています。

 リンパ球が少ないとアブラキサンの効果は弱い傾向があるそうです。特に好中球÷リンパ球が5以上は良くないそうです。これアブラキサンの効果が弱まるというより身体的条件や体の免疫力低下によりアブラキサンの治療が困難になると解釈したほうが良いかもしれませんね。

 やはり、私が過去の経緯「丸山ワクチンを続ける理由」で書いたようにリンパ球を増やすことが重要なのですね。


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