大谷羊太郎 二重アリバイ三重奏
人気作家・哲村玲次郎の他殺体が発見された。捜査線上に、彼の恋敵である浅田利行が直ちに上がった。独身の二人は、同一女性に結婚を申し込んでいた。浅田は捜査員に、ひがいしゃに対するあからさまな敵意を見せながらも、アリバイを証明。死後明らかになってきた哲村の身辺の謎、そして新たな参考人が・・・?複雑に絡み合う人間の欲と業を描く。
大谷羊太郎 悪の相続人
旅先で出会った男から用事を頼まれて、古寺を訪ねた大学生のヨウは、惨殺死体を発見してショックを受ける。その上、その死体は瞬間にして消失してしまう。次から次へ、怪奇現象に見回れ、茫然自失とするヨウ。一方、ヨウの知人の資産家令嬢・芙美は、莫大な財産を狙った脅迫事件や殺人事件に巻き込まれていた。連続して起こる怪奇現象や事件の謎を、新米探偵。ヨウは解き明かそうするが・・・。
大谷 昭宏 陰毛怪々殺人事件
事件記者の谷やん、たしかにムゴイ修羅場はくぐっているが、こんな死体は初めてだった。なにしろそれはこの世のものとは思えないドゲドゲの液体。殺害後全裸にされたのか衣服はなく、わずかに残る人骨と黒髪が女性らしきことを示すのみ、身元・死亡時期の類は一切不明という、実にむごたらしいシロモノなのだ。そのうえ容疑者は、カシコヅラしたイライラ雰囲気のエリート。いったいホンマにこんな事件、解決できるんやろうか・・・。
大谷 昭宏 新婚夫婦殺人事件
事件記者の谷やんのケンカ相手はゴマンといるが、「デスマッチしたろやないか!」というぐらい燃えさせるのは、やはりデカだ。その谷やん、我が国のウソっぽくて 貧弱なディテールのミステリーに出てくるデカ像を読まされると、彼女をけなされているようで、どうにも居たたまらない。そこで本書に登場するのはみんな泣きたくなるほどの苦労人で、凄い本物のデカや。
大谷 昭宏 不完全殺人事件
真冬の大阪湾に若い女の細腕が浮かんだ。被害者と見られるのは行方不明の元ミスバスガイド、ミナミのナンバー1クラブのナンバー1ホステスという、涎の出そうなぺっぴんさん。美女蒸発、バラバラ殺人、死体遺棄、まさに超弩級の殺しである。だがしかし、肝心の捜査一課は、そんな事件をヒタ隠し!? おまけにセコイ小盗人を銀行強盗の犯人に仕立てあげ、うるさいブン屋の目をくらまそうというエゲツない作戦にでた。おさまらないのは事件記者の谷やん、特ダネ目指し、犯人を目指し、大阪府警捜査一課と全面対決!
太田 俊夫 国税査察官
"鉄腕を衣の手袋で包め"という訓えのとおり、彼らは今朝もまた、神田橋の国税局庁舎を出ると、目指すサンカメラ日本橋本社に向けて出発した。サンカメラ社長・山上を脱税容疑で取り調べるためである。彼らは、山上がすでに出社したという情報を得ていた。中には、二号宅で痴話喧嘩でもした結果の早朝出社だろうという者もいた。山上は、女子社員の淹れたお茶を啜りながら、ともすれば昨夜来の礼子との情事のために居眠りさえしそうなほど疲れていた。そんな矢先、人相のよくない男たちがノックもせずに彼の部屋に入り込んできたのである。彼は一瞬強盗に襲われたと思った。しかし、彼らが手にした手帖には金箔のマークがついていた。彼の心臓は瞬時のうちに凍りついてしまった。調査は進められ、彼の自宅にまで手が伸びた。妻の和服の間や子供部屋まで、容赦ない調査は続く。そして、やっと当局の追及を逃れた彼は、一冊の極秘手帖がどこにも見あたらないのを知った――。