「あ、帰ってきた」
「「お帰りなさい」」
「ただいま」
「山口さんのとこ行ってたの?」
「そうよ。渡したいものがあったからね」
「なるほど」
「その様子やとなんか盛り上がってたみたいやね」
「ゴーフルが美味しくてね」
「聞いてください!金村先輩もう3枚食べてるんですよ」
「莉奈ちゃんだって4枚食べてるよ」
「それを言うならすみこはもう5枚食べて6枚目スタンバイしてます」
「まあええよ、また送っといてもらうからね」
「だってさ、もう1枚食べていいかな」
「全然大丈夫だよぉ~」
「もう!莉奈やめてよ!」
と、その時部屋の電話が鳴った。
プルルルルル
ガチャ
「はい、鑑識です…はい…はい…分かりました。データ送ってください。えっ?フフッあ、はい。分かりました。ガチャ 小坂先輩、臨場要請です」
「了解。準備していくで」
「はい!あと…」
「あと?」
「そこで暇そうにしている金村先輩とすみこも連れていけと」
「アハハ。お見通しやな」
「なんやと!失礼な!」
「まあ暇じゃないですか」
「まあ忙しくはないし、行くか」
「じゃあ美玖、この鞄持って」
「はいはい、分かったよ」
「すみこもこれ持って」
「了解って重っ!」
「鑑識鞄は重いんだよ」