棄てた恋と棄てられた恋 #21 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。























「あ、帰ってきた」



「「お帰りなさい」」



「ただいま」



「山口さんのとこ行ってたの?」



「そうよ。渡したいものがあったからね」



「なるほど」



「その様子やとなんか盛り上がってたみたいやね」



「ゴーフルが美味しくてね」



「聞いてください!金村先輩もう3枚食べてるんですよ」



「莉奈ちゃんだって4枚食べてるよ」



「それを言うならすみこはもう5枚食べて6枚目スタンバイしてます」



「まあええよ、また送っといてもらうからね」



「だってさ、もう1枚食べていいかな」



「全然大丈夫だよぉ~」



「もう!莉奈やめてよ!」



と、その時部屋の電話が鳴った。



プルルルルル
ガチャ



「はい、鑑識です…はい…はい…分かりました。データ送ってください。えっ?フフッあ、はい。分かりました。ガチャ 小坂先輩、臨場要請です」



「了解。準備していくで」



「はい!あと…」



「あと?」



「そこで暇そうにしている金村先輩とすみこも連れていけと」



「アハハ。お見通しやな」



「なんやと!失礼な!」



「まあ暇じゃないですか」



「まあ忙しくはないし、行くか」



「じゃあ美玖、この鞄持って」



「はいはい、分かったよ」



「すみこもこれ持って」



「了解って重っ!」



「鑑識鞄は重いんだよ」