棄てた恋と棄てられた恋 #18 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。






















「やっほ~」



「お疲れ様で~す」



「あ、金村先輩お疲れ様です。すみこもお疲れ」



「おつかれ~」



「お、莉奈ちゃんお疲れ~。菜緒は?」



「今奥の部屋にいます」



「ありがと。あ、菜緒!」



ちょうど奥の部屋から小坂が出てきた。



「なに?またサボり?」



「違うわ!コーヒーブレイクや!」



「はい、どうぞ」



「おぉ~莉奈ちゃんありがとう」



莉奈が机の上にコーヒーとお菓子を4つずつ置いた。



示し合わせたかのように全員が椅子に座った。



「あ、これ!ゴーフルですね」



「そうやで、大阪のうちの実家に言って送ってもらったねん。神戸の名物やからな」



「うわぁ~ありがとうございます!」



「あ、すみこ、これ」



と莉奈がすみれに袋を渡した。



「ん!ありがとう~助かる~」



「それなあに?」



「ちょっと秘密です」



「秘密です」



「気になるなぁ~」



「ちょっとだけ見せてよ」



と美玖が袋のなかを覗き込むがすみれが必死に押さえる。



「もう~見せてくれたっていいじゃん」



「ダメですぅ~」



「でもチラッと見えたからね。また今度ゆっくり見せてね」



「気が向いたら見せますね」


「すみ、見せても大丈夫だよぉ~」


「もぅ!本当に怒るよ!」