棄てた恋と棄てられた恋 #11 | 五月雨ゆか

五月雨ゆか

稚拙な文章ですが趣味で小説書いています。内容はすべてフィクションです。













ボリボリボリボリ




「やっぱりこのお菓子美味しいですね!」



「いやまあいいんだけどさ、お菓子食べに来た訳じゃないんだよ?」



「刑事さんそんな堅いことおっしゃらずに、どうぞどうぞ」



「ありがとうございます!」



「じゃあ…せっかくなので。いただきます」



茉莉の家に来た3人を前回と同じように茉莉がゴーフルと紅茶でもてなしていた。



「それで、今日はどうされたんですか?」



「あっ、そうでしたそうでした。髙橋さんの昔の様子など伺いたいと思いまして」



「昔ですか?」



「小学生の頃からの幼馴染みだったんですよね?」



「そうですよ。昔から優しかったです」



「喧嘩などはありましたか?」



「まあ小学生の喧嘩ならいっぱいしましたよ。でもだいたい髙橋が譲って終わるんですよね」



「山口陽世さんとも幼馴染みだったそうで」



「陽世と髙橋のほうが私より長いですよ。二人は小学校入るときから仲良かったので」



「なるほど。重ねてで恐縮ですが髙橋さんが恨まれるような相手に心当たりはありませんか?」



「う~ん誰とでも平等に接するタイプなので恨まれるようなことしないと思うんですよね、大学で何かあったのかも知れませんが」



「そうですよね」



「何か分かったんですか?」



「なにも分からないのでお話を伺いに来たんです」



「なるほど…早く犯人捕まえてくださいね」



「鋭意努力いたします」