「へぇ~異世界から来られたんですか」
「なんか気づいたら来てたみたいな感じなんですけど」
「私も行ってみたいです~」
この人は店員さんのかほりんさん。
ここからずっと北にある土地からきて猫カフェをやっているらしい。
「猫カフェお一人でされてるんですね」
「そうですよ~ここの人たち結構来てくれるので助かってます。ちなみにこの後はどこかに行かれるんですか?」
「研究所に行ったら元の世界に戻る方法分かるんじゃないかって言われて…」
「あぁ、博士に会いに行くんですね」
「有名な方なんですか?」
「有名ですよ。ここでは知らない人はいないと思います。かげ博士って言ったらだいたい通じますよ。あ!めいさんようこそ!」
「かほりん来たで~」
「いつもありがとうございます!あ、めいさん、この方達異世界から来られたらしいんです」
「え、異世界?すごいなぁ」
「でも戻る方法が分からないらしくて…」
「優佳やったら分かるんやない?」
「やっぱりそうですよね。あ、みなさんやっぱりそうらしいですよ」
「なにが!?」
「話の流れ的に異世界に戻る方法は研究所の博士やったら知ってるかもってこと?」
「たぶんな~。知らんかもしれんけど」
「あの、この子おやつ食べないんですけどお腹いっぱいなんですかね?」
「その子は兎です。草食なので猫の餌は食べませんよ」
「なんで猫カフェに兎がいるんですか!?」