「へぇ~すごいところですね!」
はるはるとこにしんから30分ほど猛烈な質問責めにあったが、4人はなんとか二人を満足させることに成功した。
「私も行ってみたいです」
「私も!楽しそう」
「よかったらまたいつかきてください」
「ところで、この街の中心部はどっちですか?」
「この道まっすぐですよ。あ、研究所行ってみると良いかもしれないですね。天才博士がいるのであの人なら異世界への戻り方分かるかもしれません」
「研究所?」
「中心部のちょっと北にありますよ。あの人は天才です」
「ありがとうございます、行ってみます」
「じゃあそろそろ行こうか」
「あ、じゃあせっかくなんでこれ持っていってください。さっき私が仕入れてきためっちゃいいスイカですよ」
「…バナナやんな?」
「バナナだよね?」
「バナナやと思うけど」
「バナナだよね?」
「バナナですよね?」
「そんなバナナ」
「ちなみにここのお金って単位はなんなんですか?」
「お金ですか?このバナナが1房100キュンです」
「白菜は200キュンで売ってますよ」
「去年はもっと高かったんですけどね。今年はいろんな野菜が豊作で安くなってますよ」
「物価はちょっと安いのかな」
「豊作で白菜200円ってことはこっちの世界とほぼほぼおんなじぐらいなのかも」
「お金は持ってはるんですか?」
「一応なんか勝手に入ってたんです」
と未来虹が財布の中をチラッと見せる。
「へぇ~…それだけあったら3ヶ月は生きていけると思いますよ」
「ちなみに50万キュンのお札は田舎だと使えないので気を付けてくださいね」
「そんなことあるの!?」
「なんでそんなお札作った…」