*南アメリカ北部カリブ海に面し、コロンビアの東に位置する連邦共和国。
スペイン人の植民地化で原住民は駆逐されますが侵略者の欲した金銀は無く、人口も少ない辺境地として開発は農業中心となったようです。スペインの没落で付近は英、仏、蘭の進出を許しています。
フランス革命後の欧州混乱で1811年最初の独立をし、1830年大コロンビアからの分離をへて現在のベネズエラが出来上がっています。
世界有数の石油埋蔵量を誇り戦後急発展を遂げますが、近年の政治的失敗と混乱から経済破綻を招き、アメリカの政治的介入と制裁もあって更に低迷状態にあるようです。
モノカルチャー経済のベネズエラで産出される原油はオリノコタールと呼ばれる超重質油が多く、精油費用が非常に高い事も発展の阻害の一因のようです。(輸入したナフサと混合させないと精油できないらしい)
通貨は1879年からラテン通貨同盟に基づくボリバルが使われ、1983年の切り下げまで100年余り安定した通貨でしたが。その後のハイパーインフレに陥り2008年以降で3回のデノミ実施し、2021年ボリバルデジタルの名前で通貨コインを発行しているようです。
ただし主要な取引は米ドル中心で、信用回復は困難そうです。
デザインは銀品位と重量表記のみ額面表示なしのコインが多く、独立の英雄シモン・ボリバル像と国章の組み合わせで単調です。
※12.1/2センティモ白銅貨1958年
※1/4ボリバル銀貨 1935年 Ag.835 1.25g
※1/2ボリバル銀貨 1960年パリミント Ag.835 2.5g
※1ボリバル銀貨 1954年 Ag.835 5g
※2ボリバル銀貨1945年 Ag.835 10g
※5ボリバル銀貨 1935年 Ag.900 25g
※5ボリバル ニッケル’貨 1973年 15g