現在のトルコ共和国の領域は、第一次大戦でのオスマン帝国敗戦と戦勝国による分割占領を経て、ケマル・アタチュルクによる独立戦争によって成立した地域で、主にテュルク系言語のトルコ語を話すイスラム教徒によって構成されています。
かつて広大な地域の支配したオスマン帝国も、ヨーロッパ大陸側はトラキア又はルメリア地方と呼ばれた土地の一部、小アジア(アナトリア)、クルディスタン(クルド人地域)東部がトルコ共和国領土として残りました。
独立に際しかつての民族、宗教の寛容性は受け入れられず、ギリシャ系キリスト教徒の追放、と住民交換が大々的に行われたため、ほぼイスラム教徒のみの国となりました。
革命後はラテン文字の導入、西暦の使用と欧州化を図り発展しています。
最初のコインはアラビア文字にイスラム暦を用いた所謂中東諸国のデザインでしたが、1930年代にはアルファベットを使ったコインに急変しています。近年はインフレで高額面コインがあり、デノミも実施しています。
肖像は立像を含めケマル・アタチュルクがほとんどです。
※100パラ アルミニウム青銅貨 イスラム暦表記最後AH1341年(1925)
※5クルシュ アルミニウム青銅貨 西暦採用イスラム数字 1926年
※1クルシュ青銅貨 1963年 14mm 1gの超小型コイン
普通の国章 月と星
※10クルシュ 白銅貨 1939年
月と星のデザインが斬新で好みです
※50クルシュ 銀貨 1947年 Ag.600 4g
※1リラ 銀貨 1940年 Ag.830 12g
イスメト・イノニュ 第2代大統領
2-1/2リラ ステンレススティール貨 1979年
5リラ ステンレススティール貨 1976年 FAO 国際女性年
マリア像のような構図が不思議
10リラ アルミニウム貨 1981年
※1000リラ ニッケル黄銅貨 1991年 インフレ貨