☆211 オスマン帝国 | コイン好みAtoZ

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西アジアを中心に、北アフリカ、バルカン半島を支配したテュルク系民族が支配した多民族のイスラム帝国。

13世紀末に始まり、19世紀以降の各地での分離独立の動きにさらされつつも、第一次大戦に敗れて分割されるまで広大な領土を誇りました。

宗教的にはオスマン帝国スルタンがイスラム教スンナ派カリフを兼ねて支配しましたが、多様な)1民族を抱えキリスト教他の宗教にも寛容な国家体制にならざるをえなかったといいます。

公用語のオスマン語はテュルク語にアラビア語、ペルシャ語、ギリシャ語の要素が加わった行政用語の一面が強く、欧州では国をトルコと呼ばれつつも国内では多様性のあるオスマン人との認識も強かったようです。(numistaでは別国扱い)

現在では、第一次大戦後の帝国解体と民族自決の流れからほぼアナトリア(小アジア)地域のみとなり欧州の一員を目指したトルコ共和国とは全く別国家と考えらています。

 コインは1844年金本位制のもとリラが導入され貨幣も近代化されましたが、それまで貨幣(銀貨)の改鋳劣化が続き低品位の大型銀貨も多くある国です。

尚19世紀初めナポレオン占領後のエジプトは名目上オスマン帝国の傘下にありましたが、アルバニア人傭兵出自モハメドアリ朝による独立政権は近代化を急ぎオスマン朝をしのぐほどの勢力を拡大、独自の通貨制度を設立してコインを流通させています。(形式的にオスマン帝のトゥグラと銘文を刻印)

また通貨単位のクルシュ、パラ等の単位は、かつての支配地域の単位名にも使われています。

※1ゾロタ(30パラ)銀貨 AH1171/86(1776年) Ag.465 35mm 約14g 腐食あり

製造に問題あるためか?地金の状態が悪いものが多いようです

※2ゾロタ(60パラ)銀貨 AH1187/3(1775年) .465 43mm 約27g

こちらは変色してます

※5パラ ニッケル貨 AH1327/6年(1914)

※10パラ ニッケル貨 AH1327/7年(1915)

※20パラ 青銅貨 AH1277/4年(1864)

※40パラ ニッケル貨 AH1327/5年(1913)

40パラは1クルシュと等価

​​​​​​​※1クルシュ銀貨 AH1293/33年

※2クルシュ銀貨 AH1293/27年(1902)(

※5クルシュ銀貨 AH1293/33年(1907)

※20クルシュ銀貨 AH1327/9年(1917年) .830 37mm 24.055g