南アフリカの北東に連接し、デビアス社の創設者セシル・ローズの手で設立されたイギリス南アフリカ会社によって侵攻、開発された植民地で、彼の名を取ってローデシアと命名されています。南ローデシア(現ジンバブエ)では、農業を中心に植民が進み1923年に白人による自治政府が立ち上がり、鉱山開発された北ローデシア(現ザンビア)とニアサランド(現マラウィー)もイギリスにより植民地化されました。白人主導で1953年にはローデシア・ニアサランド連邦を成立させ半独立国を形成しますが、1963年に北ローデシア、ニアサランドはそれぞれ離脱して黒人主導で独立。1965年に南ローデシアのみで白人政権ローデシア共和国として英国政府を無視して一方的に独立しています。1980年に国際的な非難と独立勢力の戦いの結果ジンバブエ独立まで、原住民が虐げられた国となります。コインは1932年から南ローデシア銘で発行、1955年からローデシア・ニアサランド銘で作成されました。銀貨は植民地として異例な.925スターリングシルバー(1942年まで)が使用されている他、デザインも優れたものとなっています。
尚、ローデシア(現ジンバブエ)は、別記事に掲載します。
☆南ローデシア
※1/2ペニー青銅貨 1954年
※1ペニー白銅貨 1934年
※3ペンス白銅貨 1947年 ※6ペンス白銅貨 1949年
※1シリング白銅貨 1950年
当地の古代(中世)都市遺跡グレートジンバブエの鳥石像のモチーフ
※2シリング銀貨 1932年
※1/2クラウン銀貨 1941年
※1クラウン銀貨 1953年 Ag.500 セシルローズ生誕100年記念
北ローデシア、南ローデシア、ニアサランドの紋章入り
☆ローデシア・ニアサランド
※1/2ペニー青銅貨 1957年
1ペニー青銅貨 1961年
※3ペンス白銅貨 1964年