恋人、夫婦、親子、友だち・・・
気が合うふたり、仲良しのふたりって、声のトーンがとてもよく似ています
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
反対に、上手く行っていないふたりは、声のトーンが合っていません
![ハートブレイク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/032.gif)
何だか、すれ違っている感じがします。
彼らの声の周波数、つまり「波長が合っていない」感じが聴き取れるのです。
◆あんたの声、うるさい!!
男の子は中学生くらいになると、変声期を迎えます。
声帯が一気に成長して、倍ちかく長くなるんです。
ついこの前まで、可愛いボーイソプラノだったのに、ノドボトケが発達して、いきなり低音のおじさん声です。
本人も周囲も、少なからずショックを受けますよね。
ちょうどこの頃から、男の子は少しずつ、お母さんと距離をとりたがるようになります。
離れていく息子に、お母さんは焦ります。
あ~でもない、こ~でもないと周囲で騒ぎ立てるのですが、ますます遠くに行きたがる息子・・・
お母さんは、気づいていないのです。
自分の声が、息子の声の周波数に合わなくなってきていることを。
◆周波数を合わせる
赤ちゃんをあやしている人は、声のトーンが高くなりますよね。
子供に話しかけるときも、多少声のトーンは高くなります。
私たちは、無意識に相手の声を聴きとり、その周波数に合わせて自分の声を出しています。
声の周波数を合わせると、コミュニケーションがとても心地良くなるのを本能で知っているからです。
お互いの声に身体が共振して、相手も自分も心地良くなれるのです。
フランスの耳鼻科の医師、アルフレッド・トマティス博士は、そんな心地良いコミュニケーションを「bone to bone(骨から骨へ)」と表現しました。
会話をすることで、お互いの骨が声の振動でふるえる・・・
そこには文字通り、共振、共鳴、共感などの感覚が生まれてくるのです。
「あなたの考えに共感しました!」
という感覚も、実は、お互いの周波数(波長、響き)が一致しているということなのでしょうね。
◆では合わせてみよう
変声期を迎えた息子にうるさがられるお母さんは、息子が子供の頃に会話をしていた、そのままの音声で話しかけます。
これでは、周波数が合わなくて、身体が拒絶してしまうのも無理はありません。
こんな時、息子をしっかりと受け止めているお母さんは、声のトーンを落として、低音でゆっくりと話しかけるのです。
私たちは、違和感のない周波数には、素直に耳を傾けます。
音が、無理なく身体に共鳴するからです。
さぁ、明日からちょっとだけ、相手の周波数に合わせる練習をしてみませんか?
これは、物真似をすることではありません。
相手をしっかりと見て、声を聴き取り、存在を丸ごと受け止めるということです。
あなたの心と身体を楽に開いて、相手の存在や、相手の声の響きを受け入れられれば、コミュニケーションは、必ず豊かに拡がります。
あなたも相手も心地良くなるコミュニケーションを目指して、チャレンジしてみましょう!!
(2007年6月25日発行号より)