立木晴樹のログハウス大全 -8ページ目

経験豊かな大工編

この建物の生涯の責任者は誰?



1. 工務店のおかかえ大工さんの巻


 私  : この建具の取付方はおかしいですよ。

 大工 : これでいいねん。この方がスッキリして納まりいいんや。

 私  : きれいなのはいいけど、後々に○○こういう問題が起きるんですよ。

      そんな時、すぐ飛んできますか。おそらく対応できないでしょ。

      今すぐやり替えて下さい。

 大工 : 何いうとる。わしゃあ、ず~っと大工やってきてんのや。

      他のメーカーからも会社からも文句は言われてへん。

      ログも、あんたんとこで3棟目や。責任持ってやってんねん。

      どこが悪いねん。

 私  : 責任もってくれるのはありがたい。でもね、この家で建具に

      あなたの施工が原因でトラブルが発生した時、

      ず~っと無償で面倒見てくれるんですか。

      あなたはたかだか2棟の実績でしょ。

      私は何十棟もやって来てるんですよ。また、この家と生涯に

      渡っておつきあいするんですよ。あなたは、一時の責任でしょう、

      私は一生の責任なんですよ。あなたの知恵と技能も

      理解しますので、申し訳ありませんが私の言う通りに

      やり替えて下さい。


※ 責任を取らない職人さんほど文句を言う。どうしてなのかを

  考えない。何にでもあるように、ログハウスにも、それなりの施工の

  仕方があるのです。



2. 工務店の下請大工さんの巻


打ち合わせ工程よりも早く、知らない内に仕上がっていた。


 私    : 窓廻りの断熱材や床断熱材はきっちり入れてくれましたよね。

 大工  : オーッ、図面通りくまなく入れましたでぇ。

 私    : 今から何ヶ処かもチェックしますがよろしいですか。

 大工  : ちゃんとやったって言うてるやろう。

 私    : 窓廻りからスキマ風があるようなので、丁度床が貼れてない

        とこもあるし、貼り方悪い所の床めくらしてもらいますよ。

 大工  : チェックしてどうもなかったら、やり替え代金の責任を取って

        もらうでぇ。

 私    : 窓廻りをまず1ヶ処点検。あれっ!バタバタと他も点検。

        エーッ、何やこれ! ひょっとして床も、エーッ!

 私    : 大工さん、悪いけど全部バラしてや。全部やり替えて。

 大工  : 何でや! 工務店の監督を呼んでくれ、来てから考えるわ。

 工務店 : 一応、する事はしてますけどね。でも、ちょっとひどいかな。

 私    : 監督さん,大工さん、入れてありゃあいいっという事はないで

        しょう。しっかり敷き詰めて、キチッと入れて、初めて効果を

        発揮するんでしょう。


※ 誰の為に,何の為に、図面に記入しているのか。

   ただやればいいみたいな事、みなさん自分の家だったらどうするんで

   しょうね。きっと、「これでどうだ。」と言わんばかりの事をするのでは

   ないでしょうか。同じ気持ちでやってもらいたいですね。

力持ちの親方達

< コンテナ荷降しの話 >


荷降しの作業方法,小運搬の方法など、マニュアルを作っており、初めての業者さんにはくどいくらいに説明します。


1. A業者の場合


私 : 何でクレーン重機が来てないの? トラックはこれだけ?

     作業員は? 道具は?

業者 : 大丈夫、大丈夫。

     わしのこのユンボと2tダンプがあればできるよ。


結局、私ら2人にお客様1人と業者2人、合わせて5人の大重労働と危険と隣り合わせの1日掛かり。

コンテナ運転手は怒るし、配送業者からは追加請求されるし、お客様はカンカンだし、頼むから言う事聞いて。


業者 : こんなに大変だとは思わなかった。初めてなもんで!

私 : だから説明したでしょ。



2. B業者の場合


 私 : 打ち合わせしたクレーンは来てないの?

      トラックってこの小さな奴?

     ワイヤーロープは? 道具は? 工具は?

     何でこんなに大勢いるの?

業者 : なかなかうまく行かへんなあ。大体積み方が悪いよ。

     おいこの方法がいいんとちゃうか。

     おい誰か上に登れよ。

※ワイワイガヤガヤ。みんなで指示ばっかりしてる。

 私 : 「うるさ~い。」黙って私の言う通りにしろ。

     頼んでいた装備が出来てなければ、うまく行きにくいのは

     当たり前でしょうが。

業者 : だって初めてなもんで、こんなに難しいと思わんかった。



私は指導監督とチェックに来てるんです。一番の重労働者。

何で何回もくどくどと図示までして、指示したと思ってるんですか。

みなさん建築のプロのくせして、自分の経験だけが一番だと思っている。

事故を起こさないように人の話を聞いて下さいね。

匠の基礎工事

ログハウスを19年取り扱っていますと、色々なプロの方々に出会います。

設計から大工,内装業に至るまでの記憶にあるプロの技の話を致しましょう。



< 別荘の基礎の話 >


基礎施工図を土木屋さんに渡し、施工を依頼しました。

工程打ち合わせも行い、着手立会いも行いました。

掘削地業、コンクリート工事と順調に進んでいたはずです。

基礎完了の報告を受け検査に行きます。テラス束受コンクリートの数が足りません。1週間の約束で不足及び直しをお願いしました。

すると、2日目の夕方、「出来ました。」と連絡あり。

寒い時季でもあり、こんなに早く出来るはずがない。特殊なコンクリートでも使ったのかと考え、現場へ行きました。


 土木屋さん:コンクリートの打放し仕上がスッキリして

          いないので、モルタル仕上にしました。

    私   :何かおかしいと思い、午前中終了として

          帰らずに午後からこっそり検査しました。

          !!!何じゃこりゃ。

          角木材を受けにして、左官仕上りでごまかしている。

          !!!やり替えじゃ。


こういう事は、めったにないと思いますが、プロの匠の技です。