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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

映画雑誌・映画秘宝の読者プレゼントで当選したムビチケで、今年の1/23(水)に、大津アレックスシネマにて、本作品を父親と一緒に鑑賞。

全国での公開館数は少ないながらも、参考がてら、先ずは取り急ぎ、本作品の感想をブログ記事化させて頂きたいと思います。

 

 

 

「行くも地獄、戻るも地獄(19.1/23・字幕)」

ジャンル:冒険ロマン/人間ドラマ

原題:THE MERCY

製作年/国:2017年/イギリス

配給:キノフィルムズ=木下グループ

公式サイト:http://kibouhou-movie.jp/

上映時間:101分

映倫区分:一般(G)

公開日:2019年1月11日(金)

監督:ジェームズ・マーシュ

キャスト:

コリン・ファース、レイチェル・ワイズ、デヴィッド・シューリス、ケン・ストット 他

 

 

 

【解説】

「博士と彼女のセオリー」のジェームズ・マーシュ監督が「英国王のスピーチ」のコリン・ファースを主演に迎え、実話をもとに描いた海洋冒険ドラマ。

1968年、イギリス。ヨットによる単独無寄港世界一周を競うゴールデン・グローブ・レースが開催されることに。

華々しい経歴を持つセーラーたちが参加する中、航海計器の会社を経営するビジネスマン、ドナルド・クローハーストが名乗りをあげる。

アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現われ、家族や周囲の期待に押されながら出航するドナルド。

そんな彼を待ち受けていたのは、過酷な自然と耐え難い孤独、そして自分自身の思いがけない行動だった。

共演に「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「ワンダーウーマン」のデヴィッド・シューリス。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

率直な感想と致しましては、
『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督による、英国が誇る名優コリン・ファース主演の過酷なヨットレースに挑んだ男の実話を基にした作品と言うこと以外には、特に事前の予備知識もなく、この映画のポスターと邦題から、希望に満ち溢れた美談の映画だと期待して鑑賞に臨みましたが、その予想に反して、とてもとても切なく哀しい悲劇的な映画でした。

このレースでの出来事は、鑑賞後に知ったのですが、欧米諸国で半世紀に亘り映像化や舞台化が繰り返されてきた有名なお話らしいのですが、日本ではあまり知られていないらしく、当然、私も初めて知った内容でしたので、邦題の爽快な謳い文句を鵜呑みにしていたので、鑑賞の際には、そのギャップの落差にかなり驚かされました。

ですので、「単独無寄港世界一周ヨットレース」に挑戦をした人物の実話と聞けば、成功者のスリリングな冒険譚をついつい期待してしまいますが、このお話の場合は全く違いました。

 



名だたる熟練ヨットマン達に混じり、船舶用測定器を発明した起業家でアマチュアセーラーである主人公ドナルド・クローハースト(コリン・ファース)も無謀ながらもこの単独無寄港世界一周ヨットレースの「ゴールデン・グローヴ・レース」への参加を表明。
仮に、優勝すれば、業績不振な自社製品の宣伝にもなり、愛する妻子4人の家族にも多額の賞金と名誉を贈れるといった、まさに一石二鳥ならぬ三鳥にもなる千載一遇のチャンスとの思いからでした。

 



彼自身に対する大いなる過信もあったでしょうが、何よりも、彼の周囲のロドニー・ホールワース記者(デビッド・シューリス)や協賛したBBC放送をはじめとしたマスコミ関係者など各人の思惑も交錯する中、無謀にも、自ら設計したヨットは未完成の準備不足のまま船出をせざるを得なかったのでした。

 



そして、ドナルド・クローハーストのその葛藤と焦燥から、経済的な破綻と恥辱を恐れるあまりに、為してはいけない過ちを犯し、キリキリと精神的に追い詰められていき、誰しもが心の奥底に秘めていそうな弱さや愚かさ、そして、それらから生まれてくる狂気の沙汰を、まざまざと見せつけられるのでした。

簡潔に言えば、悲劇的な事件を描いたとても陰鬱な映画とも言えるでしょう。

 


ドナルド・クローハーストなる人物は、このヨットレースにおいては、さぞや卑怯な人物だったのかも知れません。
しかし、この様な出来事をしでかした、そんな人物だからこそ、あの英国の国民的俳優コリン・ファースの様な、愛らしい人懐っこい笑顔が似合う俳優が演じるとなると、あたかも無謀な挑戦も愚かな嘘さえも、すべて彼なりの差し迫った理由があったからだと素直に納得させられてしまいました。

 



それに、洋上での相次ぐトラブルや悪天候、船酔い、そして大海の中に浮かびながら、それに反比例するかの如く、狭苦しいキャビンに身を置き、永遠かにも思える孤独感などとの闘いなど彼の置かれた境遇にも同情的にもなり、自分にも同じような驕りや弱さがあるのではないかと自問自答させられるのでした。

 

 

今回の『喜望峰の風に乗せて』という邦題に対して、この映画の原題「THE MERCY」の方が何とも辛くその哀しさをより端的に表していました。
字幕では、これを「救い」と訳していましたが、この言葉には「慈悲」という宗教的な意味合いも含んでいるらしいのですが、主人公ドナルド・クローハーストの身勝手とも言える逃避行動を、この「THE MERCY」という言葉で済ませたい気持ちは分からないでもない。
しかしながら、この一連の行為に対し「救い」や「慈悲」などの念などと呼ぶべきではなかろうとも思われてならないのです。

経済的な破綻や恥辱を乗り越えるだけの僅かな勇気さえあれば、神様には、彼に全く異なる救いの手のご計画があったはずだと思いたい。
しかし、否が応でも、その最終的決断からも、ドナルド・クローハーストには罪や咎から解放される事を確信しての行為なのかと思えば、「救い」でもあり「慈悲」でもあるのかと、思い悩まされました。

 

 

▲大津アレックスシネマのホールから望む、琵琶湖の浜大津港に停泊する外輪船ミシガン号&ビアンカ号の雄姿。

 


 

この映画の巷間での評判や評価も事前に特段の知識も何も知らずに、『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督と英国が誇る名優コリン・ファース主演の映画ならば是非とも鑑賞したいと思い、映画雑誌・映画秘宝の読者プレゼントのムビチケに応募したところ、見事に当選し、今回、琵琶湖の浜大津港の傍に位置する、大津アレックスシネマまで、鑑賞に臨みました。

 


私的な評価と致しましては、
成功譚ではなく、また後味が悪い陰鬱な作品と言うことから、映画の好みからすれば、賛否はかなり分かれるでしょうけれど、私は観て良かったでした。

コリン・ファース演じる主人公ドナルド・クローハーストが逃げ場のない状況下で狂気に満ちていく様子や、当然の事ながらも、セーリングに伴うトラブルの改善をするべく、マストの支柱によじ登るなどセーリングの基礎を習得した上で、見事に演じ切っている点には感心させられましたし、彼独特のチャーミングな顔付きには、いつもながら惹き付けられるものがありました。

 



また、妻クレア・クローハースト役のレイチェル・ワイズや、ロドニー・ホールワース記者役のデビッド・シューリスなども実に好演していた点。

そして、昨年(2018年)2月に惜しくも死去されたヨハン・ヨハンソンの最期の映画音楽の3作品のうちの一つとして、エンディングロールで流れる優しく響く調べが、たまらなく切なく、心に染み入った点も良かったです。

ただ、彼の置かれた境遇がどうであれ、愛する者が待っているにも拘わらず、彼の採った最終的な決断については、私には、どうしても合点が行かず共感し辛い事から、五つ星評価的には★★★☆(70点)の三つ星半の評価とさせて頂きました次第です。

 

●コリン・ファース主演『喜望峰の風に乗せて』本予告

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

今更ながらですが、昨年(2018年)に発表された、映画雑誌・映画秘宝の一昨年のランキングを掲載していた、「爆選!2017年度ベスト10&トホホ10」の概要をブログ記事に残していなかったので、あくまで個人的な備忘録的に書き記して残しておきたいと思います。

 

▲『映画秘宝2018・3月号』ベスト&トホホ10!!特集号(定価:1,080円)

 

昨年(2018年)は一昨年の古今東西の批評家・映画マニアによる投票が更に増え、約160名を超える投票者にて、選んだ、映画秘宝ベスト10&トホホ10ですが、

 

先ずは、

<映画秘宝・爆選!!2017年度ベスト10>

毎年このベスト10の1位に輝いた作品のイラスト画が表紙になるのが恒例になっていましたが、この年より、ベスト10を飾ったヒロイン達が勢揃いしたイラスト画になっていて、すごく格好良い表紙画ですね!

 

♚1位:『ブレードランナー2049』(2017年)

 

 

ぶっちぎりの堂々の第1位らしいですが、やはりSF映画の金字塔的な作品『ブレードランナー』(1982年)の正統的な続編と言うことから、その賛否が大きく両極端に分かれており、後述しますが、トホホ10でも1位という、謂わば、アカデミー賞とラズベリー賞をダブル受賞したような感もあり、良くも悪くも第1位にランキングされると言うのは、それほど注目度を浴びていた証拠の作品でしょうね。

 

私も、当時、イオンシネマ京都桂川にて、2D字幕DOLBYATMOS・ULTIRA上映にて鑑賞しましたが、上映時間が163分(2時間43分)とインド映画並みに、そこそこ長かったので、トイレに行くために映画を途中退場しなければならないかと心配でしたが、どうにか膀胱も保ってくれて、上映中に途中退場せずにEDロール最後まで鑑賞することが出来ました。

 

ただ、生憎と、この作品のサントラ盤やBlu-rayディスクまで購入しているにも拘わらず、未だに感想記事をブログ記事化出来ていないのは、反省しきりです。

また、機会を作ってBlu-rayディスクにて鑑賞し直して、早く感想記事をUPしたいと思います。

 

♚2位:『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)

 

 

ゾンビ映画はどちらかというと苦手なのですが、この作品は、本当に泣けるゾンビ映画として、ジャンル的には、パニック映画・ゾンビ映画と言うよりも人間ドラマと言ってもいいくらいに素晴らしい出来映えの作品でした。

 

公開当時は、滋賀県大津市のユナイテッドシネマ大津などでも上映はしてはいたのですが、日本語吹き替え版のみの上映でしたのでその時は観逃していたのですが、翌年の2018年になって、オリジナルの韓国語に日本語字幕版のセカンド上映をして下さった、京都・出町座にて鑑賞。

 

私のこれまでのゾンビ映画に対する先入観を変えた本当に面白い作品であり、大傑作でした。

 

※ですので、私の2017年度のランキングには、公開当時観逃していたのでランクイン自体させていませんでしたが、おそらく公開当時に観ていたらベスト3には入るほどの作品だと思いました。

 

→ 『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)

 

♚3位:『ベイビー・ドライバー』(2017年)

 

 

これぞ劇場の大きなスクリーンで観るべき映画でしたね。

私は、1回目は、Tジョイ京都にて2D字幕版を鑑賞して、主人公のiPodから流れている設定の映画音楽とドライビングテクニックなどが巧くリンクしていて感動したのですが、後日、2回目の鑑賞として、イオンシネマ京都桂川にて、4DX2D字幕版上映で再鑑賞。

4DXのエアー噴射等で、射撃音の効果音までも、映画音楽と、ちゃんとリンクしているのが判明し、エドガー・ライト監督の実に細部までこだわった映画作りに思わず感動したのを覚えています。

 

ですので、ベスト3にランクインしたのも納得の映画かとも思いました。

 

→ 『ベイビー・ドライバー』(2017年):2D字幕版

 

→ 『ベイビー・ドライバー』(2017年);4DX2D字幕版

 

 

♚4位:『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)

 

 

ハリウッド版GODZILLA(ゴジラ)との来たるべき対決を見越して、復活させたキングコングの映画。

時代設定をベトナム戦争直後にしたのが奏功したかとも言える作品。

公開当時は、映画の内容自体も面白かったのですが、EDロール最後のオマケ映像で、洞窟内の壁画に、ゴジラ、モスラ、キングギドラのような壁画が描かれていたのが随分と話題を呼んでいましたね。

それが、やはり、今年の2019年5月31日公開予定の『ゴジラ:キング・オブ・モンスター』への布石だったみたいでしたね。

 

※尚、この映画も、他のシネコンでは2D吹き替え版のみの上映ばかりでしたので、2D字幕版の上映最終日に、わざわざイオンシネマ久御山までクルマで鑑賞に出向いた作品でしたが、感想記事を未だにブログ記事化出来ていない状態です。

サントラ盤も廉価版DVDも購入済みですので、また再鑑賞の上、早くブログ記事化したいと思います。

 

♚5位:『エル ELLE』(2016年)

 

 

喰わず嫌いしちゃいけないとは思いつつも、心理的に迫ってくるサイコスリラーやサスペンス映画は苦手なので、この作品も、公開当時、齢64歳のイザベル・ユペール演じる中年女性に対するレイプもの映画と言うこともあり、ついつい敬遠しがちで、この映画自体は何度かセカンド上映で劇場で観られる機会もあったのですが、結局、あえて観逃してしまった作品でした。

 

2017年度の映画秘宝のベスト5にランキングまでされる映画ならば是非とも観ておきたい作品ですね!

 

今後、機会を作って、Amazonプライムビデオ配信かレンタルDVDかでレンタルするなどして鑑賞したいと思います。

 

♚6位:『LOGAN/ローガン』(2017年)

 

 

公開当時に、X-MENの『ウルヴァリン』シリーズの最終章と言うことで、イオンシネマ京都桂川にて、2D字幕DOLBYATMOS・ULTIRA上映にて鑑賞しましたが、アメコミの実写映画史上の最高傑作とも思えるほどに、あまりにもこの作品に感動し過ぎて、すぐに感想を書けぬままにしていたら、結局、今の今まで未だにブログ記事化出来ていない状態になってしまったという本当に私の悪い癖です。

 

※尚、一応、この『LOGAN/ローガン』についてもBlu-rayディスクを購入済みですので再度鑑賞し直して、感想をブログ記事化してまとめたいと思っています。

 

♚7位:『メッセージ』(2016年)

 

 

この映画は、この年のアカデミー賞の音響賞受賞作品ということもあり、また映画の内容的にも、音響が大切な映画でしたが、イオンシネマ京都桂川では、この同時期に公開していた『美女と野獣』人気が凄かったせいからか、8番スクリーンの2D字幕DOLBYATMOS・ULTIRA上映ではなく、この作品では、観客があまり見込めないと思ってなのか、小さめのスクリーンで通常の2D字幕版の上映だったのが今振り返れば、かなり残念でした。

『ブレードランナー2049』の監督にも抜擢された、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による、SF超大作であり、巨大UFOの宇宙人ヘプタボッドとの第三種接近遭遇の会話のシーンなどは、よくぞ映像化してくれたという感じもするほどの演出で、まさにこの年、2017年はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督イヤーだったと言うことをまさに象徴するような作品でした。

 

※尚、この作品についても、Twitterのツイートには、簡単な寸評は残しているものの、感想を未だブログ記事化出来ていないのですが、この作品についてもBlu-rayディスクを購入済みですので、再度鑑賞の上、出来る限り早くブログ記事にしてまとめ上げたいと思います。

 

♚8位:『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016年)

 

 

スタジオ・ライカによるストップモーションアニメの最新作。

このスタジオ・ライカは、海外のアニメーション・スタジオでありながらも、今作では、古き良き日本を舞台にしたアニメでありながらも海外映画にありがちな「なんちゃって日本」的な表現になることなく、ほぼ忠実に日本文化を再現している点が、先ず驚かされましたし、お話の内容的にも、ストップモーションアニメの出来映えも、すごく良く出来ていてほぼ完璧の出来映えで面白かったですね!

 

私は、Tジョイ京都にて、字幕版を鑑賞したのですが、吹き替え版のヴァージョンも是非観たくなるくらいの逸品でした。

 

尚、生憎と、このアニメ映画についても感想をブログ記事化していないので、Amazonプライムビデオ配信かレンタルDVDででも、是非とも機会を作って再度鑑賞し直して、この作品についてもブログ記事をUPしたいと思います。

 

※文句の付けどころがないほど凄い出来映えの良いアニメ映画だったのですが、私のランキングでは惜しくもベスト10外の次点となっています。

 

♚9位:『レゴバットマン・ザ・ムービー』(2017年)

 

 

前作の『レゴ(R)ムービー』(2014年)から比べると、レゴブロックで作り上げた風景などのアニメーション自体の芸術性はそれほど凄くはなかったですが、お話し自体が、何故だかジャスティス・リーグから除け者扱いにされているバットマンの悲哀や、実写映画の『スーサイドスクワッド』をも凌ぐかの如く、様々な悪役(ヴィラン)達を引き連れてゴッサム・シティを壊滅させようと謀るジョーカーとの格闘を描いている点が面白く、ウンチクめいたギャグもたっぷり仕込んであり、どちらかと言えば大人向けアニメ映画でした。

 

私は、公開日初日に、イオンシネマ草津にて、日本語吹き替え版を鑑賞しましたが、地方都市における大人の事情なのか、字幕版の上映館が1館もないため、そもそも字幕版を選択する余地が全くなかったのが悔やまれましたね。

日本語吹き替え版のロビン役の声の担当を、お笑い芸人の小島よしおさんがなされておられるのは別に良いのですが、彼自身に罪はないのですが、「そんなのカンケーねぇ!」などとかその当時でも既に賞味期限切れの笑えないお寒いギャグを台詞に盛り込んでいたりと、ここでも日本語吹き替え版の弊害を実感(汗)。

 

→ 『レゴバットマン・ザ・ムービー』(2017年)

 

♚10位:『ゲット・アウト』(2017年)

 

 

低予算のホラーサスペンス映画ながら、ホラー映画初のアカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞するほどの作品らしいのですが、私はなにぶんと心理的なホラー映画の類いが凄く怖くて苦手なので、セカンド上映の機会などもあったのですが、あえて観ていません。

 

今後もよほどの事が無い限り、私は観ないかと思います。

 

※11~30位については、一年前の雑誌ではありますが、『映画秘宝2018年・3月号』の現物の雑誌の在庫があれば、当該バックナンバーを是非購入して、ご確認下さいませ!!!

 

<映画秘宝2017年度・トホホ10>

1位:ブレードランナー2049

2位:ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

3位:エイリアン:コヴェナント

4位:ゴースト・イン・ザ・シェル

5位:ジャスティス・リーグ

6位:GODZILLA 怪獣惑星

7位:ダンケルク

8位:アトミック・ブロンド

8位:ラ・ラ・ランド

10位:グレートウォール

 

※8位は同点のため同じ順位。

 

それでは、見事に、賛否両論がハッキリと真っ二つに割れるほどに、一昨年(2017年度)のランキングのベスト10とトホホ10の両方で第1位に輝いた『ブレードランナー2049』の予告編をどうぞ!!!

 

 

●映画『ブレードランナー2049』日本版予告編

 

 

 

 

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<私的2017年度映画ベスト10>

 

【昨年(2018年)の3月号】

 

【今年(2019年)の3月号】

 

 

 

 

 

 

あくまでも個人的な備忘録的に、一昨年の映画秘宝のランキングの概要を掲載しておりますので、今回の記事は、スルーして下さっても結構です(汗)。

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

2019年1月17日(木)。

この阪神淡路大震災から24年目の震災復興祈念の日に、いのちの有り難みに感謝しながら、朝イチから、ミニシアターの京都シネマにて、ホロコーストを生き延び、アルゼンチンのブエノスアイレスに住むユダヤ人のお爺ちゃんが遙かポーランドまで70年ぶりに約束を果たしに旅をするロードムービー映画を、私の年老いた父親と共に鑑賞。

 

未だ昨年度からブログ記事化出来ずに繰り越している映画が13作品も残ってはおりますが、先ずは、今年に入って観た3本目の映画である『家(うち)へ帰ろう』をご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

 

「70年ぶりの約束を果たす旅路(19.1/17・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:EL ULTIMO TRAJE/英題:The Last Suit 

制作年/国:2017年/スペイン=アルゼンチン合作

配給:彩プロ

公式サイト:http://uchi-kaero.ayapro.ne.jp/

上映時間:93分

映倫区分:一般(G)

公開日:2018年12月22日(土)

監督:パブロ・ソラルス

キャスト:

ミゲル・アンヘル・ソラ、アンヘラ・モリーナ、オルガ・ボラズ、ユリア・ベアホルト、ナタリア・ベルベケ

 

 

【解説】

ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の老人が、70年の時を経て、友人との約束を果たすためにアルゼンチンから故郷ポーランドへ旅する姿を描いたロードムービー。

ブエノスアイレスに暮らす88歳の仕立て屋アブラムは、自分を高齢者用の施設に入れようとする子どもたちから逃れ、故郷であるポーランドを目指して旅に出る。

そして、その旅には、第2次世界大戦時、ユダヤ人である自分をナチスの手から救ってくれた親友に、自分が仕立てた最後のスーツを渡すという目的があった。

 

監督はアルゼンチンの人気脚本家で、監督作はこれが長編2作目となるパブロ・ソラルス。

主演はカルロス・サウラ監督の「タンゴ」で知られるミゲル・アンヘル・ソラ。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

率直な感想としましては、

ユダヤ人のお爺ちゃんのロードムービーとして微笑ましい演出もあり、ホロコーストの非人道的な面ばかりを強調する映画でもなく、硬軟のバランス感が良くてとても観易くて面白い映画でした。

 



冒頭から、主人公のお爺ちゃんのアブラハム(ミゲル・アンヘル・ソラ)と沢山の孫娘の中の1人との間で集合写真を撮るのと引換えにiPhoneを買わされるお小遣いの値切り交渉から笑わされました。

幸せそうな集合写真を撮る、齢88歳のアブラハムでしたが、その写真とは裏腹に、長年住み慣れた家を引き払い、老人ホームに入居させられる事が決まっており、不自由な足も検査結果次第では切断も余儀なくされる状態だったのでした。

部屋を整理するや否や1着のスーツを持参して、アブラハムはその夜に以前から計画していたかのように荷物をまとめて家出を決行!
第二次世界大戦の末期、ユダヤ人の彼を匿って救ってくれた命の恩人である幼馴染みピオトレックに、別れ際に約束していた、彼が仕立てたスーツを手渡すために。

 



飛行機の中で出会った若者レオナルドを助けたり、助けられたり。
マドリッドで宿泊するホテルの中年の美魔女な女主人マリアに対し「セニョリータ(お嬢さん)」って呼んで怒られたり、バーで一緒に食事をしながら、マリアの強烈な身の上話や下ネタで盛り上がったりと楽しく面白い会話が尽きなくて、思わず観ながらずっと笑わされ通しでした。

 



しかし、そんな楽しいひとときも束の間、旅の途中、思わぬ災難に遭ってしまうのですが、幸いにして、行く先々で出会った人たちに助けられるのでした。

 



また、この災難のおかげで、アブラハムは、喧嘩別れをしたままだった、マドリッド在住の末娘のクラウディアに再会せざるを得なくなりましたが、彼女は、アブラハムの他の多くの子供たちの様な形式ばった言葉だけの愛よりも、真の愛情を、彼女のその腕に刻まれた数字のタトゥーで示している事に改めて気が付かされたり・・・。

 



スペインのマドリッドから陸路の列車でポーランドへ行くには、あの忌まわしきナチス党が闊歩していたドイツ国内を通るしかなく、また、加えて、そのドイツ国内の駅で列車を乗り換えなければならないのでしたが、過去にナチスドイツから冷酷な迫害体験を受けていたアブラハムは「ユダヤ人がドイツを通ることなど出来ん!」と断固拒否しますが、それではまさにお手上げ状態。

 



そこへ偶然通りかかった多言語に精通する文化人類学者のイングリッドが手助けをしてくれようとするのでしたが、彼女がドイツ人女性と言うことから、アブラハムも最初こそは拒絶するのでした。
ですが、彼女のとんちの如く機転の利いた解決策で、駅構内に足を地に着けることなく済むことが出来たりした事から、少しずつ彼の気持ちにも変化が生じてくるのでした。
なんとか駅で乗り換えてポーランドのワルシャワ行きの列車に乗り込むアブラハム。
果たして無事に故郷の地に帰省することは出来たのでしょうか・・・。

 

 

何よりも、この映画で良かったのは、88歳の年老いたユダヤ人のお爺ちゃんであるアブラハムに対して、旅先で出会う人たちによる、親切や優しさがリレーされていくところでしょうね。
また何故に、それほどまでに、かたくなに70年もの間も故郷であるポーランドに帰省しなかったのか?「ドイツ」は未だしも「ポーランド」という言葉さえも口から発することが嫌だったのか?
お話しが進むにつれ、アブラハムのトラウマから生じ、過去がフラッシュバックされていき、直接的な凄惨な描写自体は大してないものの、ポーランド系ユダヤ人だったアブラハムの発する「聞いたんじゃない。この目で確かに見たんだ。」といった台詞など端々から、ホロコーストの悲惨さが感じ取られ、私も自然と涙腺が緩んでくるほどでした。

「本当は怖い、彼に会うことも、会えないことも・・・。」
果たして70年ぶりに命の恩人であり幼馴染みピオトレックとの奇跡的な再会は出来たのでしょうか?

ラストには、さすがに涙腺崩壊状態でした。
周囲の観客の人たちのすすり泣く声も館内に響いていました。

この旅路は、あたかも彼の人生の縮図のそのもののようでもあり、人は、常に誰かに助けられて生きているのであり、その過程で、生きるか死ぬかの思いをしても、その命を助けてくれる人が現れる。

だからこそ、最後の最後まで希望を捨てずに諦めずに生き続けなければいけない。

また、この映画では、70年が経ったヨーロッパでは、ホロコーストの事実が風化されようとしているといった実情を描きながら、風化させてはいけないという思いと、ユダヤ人のアブラハムとドイツ人をはじめヨーロッパの人々との心の交流の両面を描いています。

ドイツ人とユダヤ人が、お互いを理解し合う気持ちも大切。かといって、第二次世界大戦でナチスドイツが行ってきた蛮行を風化させてはいけないという強い意思が、そこにはあるのでしょう。

きっとそれは、右傾化しつつあるヨーロッパの中で、あの時、何が起きていたかという記憶を失くしてしまうことはとても恐ろしいことであり、そのためにも、互いに助け合い、寄り添う気持ちが大切だと言うことを説いているのかとも思われました。

尚、この旅路の先々で出会う女性たちにかたくなな心を開いていく主人公アブラハム役には、ミゲル・アンヘル・ソラが、未だ実際には60歳代ながらも、老けメイクで88歳の魅力的な老人に見事に変身し熱演。
改めて、映画の作品チラシを詳しく読むまで、実際よりも20歳もの高齢の老け役とは全く判らなかったくらいでした。

旅の途中に立ち寄るマドリッドのホテルの中年の美魔女な女主人マリア役をアンヘラ・モリーナが好演。

監督・脚本を手掛けたパブロ・ソラルスは今作が長編映画の監督2
本目であり、自身の祖父の家では「ポーランド」という言葉がタブーであったことから着想を得て、自分自身のユダヤ人としてのアイデンティティーを確認するために避けて通れないテーマを、今回の作品で、感動のロードムービーとして結実させたとのこと。

 



私的な評価と致しましては、
笑いあり涙ありの感動作で、しかも説教臭くない程度に、ホロコーストの非人道的さを風化させないことを強調するばかりでもなく、ウィットに富んだ会話の微笑ましい演出も楽しめるといった、実に良い塩梅で、硬軟のバランス感が良い、とても観易くて面白い作品に仕上がっていましたので、わずか100分にも満たないお話しの流れ自体や、主演のアブラハム役のミゲル・アンヘル・ソラなどの熱演には、ほぼ満点に近い評価に値するかと思いました。
従いまして、総合的には、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価の高評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

●映画『家へ帰ろう』予告編

 

 

 

 

 

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TOHOシネマズで年末年始に実施されていた、TOHOシネマズのスタッフさんの中で笑顔で働く姿が素晴らしく優秀な人を選ぶ「スマイルアワード」という企画に、私も1票投じさせて頂きましたらば、投票者の中から抽選と言うことで、今回は、見事に、今度はTOHOシネマズの特別ご鑑賞券に当選!

 

TOHOシネマズ二条 御中

拝啓、貴館ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、この度は「スマイルアワード」の数多くの投票者の中から、抽選とは言え、私に、TOHOシネマズの特別ご鑑賞券を当選させて下さり、本当に有り難うございました。

有効期限内に鑑賞したい映画が数多くありますので、是非とも有効に活用させて頂きます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 敬具

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。