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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先々週の6月12日(水)に、当初は、京都市営地下鉄に乗って、MOVIX京都まで、フランス映画の『パリ、嘘つきな恋』(2018年)を観に行こうかと思って予定していたのですが、一緒に観に行こうとしていた父親が、その3日前の日曜日に突如ギックリ腰のような症状に見舞われ、その翌日に整形外科でコルセットを作って貰いましたが、その時点では、腰痛の痛み止めのお薬を服用していなかったので、京都市営地下鉄に乗り降りするのも不自由そうでしたので、今回の映画には私1人で観に行こうかとも思っていたのですが、「それなら、クルマで観に行ける映画を鑑賞に行こう!」と父親が、意地を張って申しますので、ちょうど私が前作の『湯を沸かすほどの熱い愛』で大号泣するほどに感動した作品を手掛けられた、京都市出身の中野量太監督の商業用映画第2作目の『長いお別れ』を、駐車場利用料金無料の滋賀県大津市の大津アレックスシネマでも上映していましたので、アレックスシネマの会員カードも、ちょうど100ポイント(=無料鑑賞相当分)も貯まっていましたので、この作品も是非とも観に行きたかったので、それならばと、年老いた父親と一緒にクルマに乗って鑑賞に出向いて来ました。

 

 

 

「笑いあり涙ありの或る認知症の父とその家族のお話(19.6/12)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2019年/日本

配給:アスミック・エース

公式サイト:http://nagaiowakare.asmik-ace.co.jp/

上映時間:127分

映倫区分:一般(G)

公開日:2019年5月31日(金)

監督:中野量太

キャスト:蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山崎努、北村有起哉、中村倫也、杉田雷麟、蒲田優惟人、松澤匠、清水くるみ、倉野章子、不破万作、おかやまはじめ、池谷のぶえ、藤原季節、小市慢太郎 ほか

 

 

【解説】

初の商業映画監督作「湯を沸かすほどの熱い愛」が日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞するなど高い評価を獲得した中野量太監督が、認知症を患う父親とその家族の姿を描いた中島京子の小説「長いお別れ」を映画化。

これまでオリジナル脚本作品を手がけてきた中野監督にとっては、初の原作ものとなった。

 

父・昇平の70歳の誕生日で久しぶりに集まった娘たちは、厳格な父が認知症になったという事実を告げられる。日に日に記憶を失い、父でも夫でもなくなっていく昇平の様子に戸惑いながらも、そんな昇平と向き合うことで、おのおのが自分自身を見つめなおしていく。

そんな中、家族の誰もが忘れていた思い出が、昇平の中で息づいていることがわかり……。

一家の次女・芙美役を蒼井優、長女・麻里役を竹内結子、母・曜子役を松原智恵子が務め、認知症を患う父・昇平を山崎努が演じた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

アルツハイマー病を描いた作品には、日本の永作博美さん&緒形直人さん主演による連続TVドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても』をリメイクした韓国映画の『私の頭の中の消しゴム』(2004年)、あるいは、渡辺謙さん主演の『明日の記憶』(2006年)、近年の洋画では、『アリスのままで』(2014年)など、若年性アルツハイマー病を描いた作品は数多く、その恐怖感たるや下手なホラー映画よりも遙かに恐ろしい病気として扱われることが必至なのですが、この映画の場合には、アルツハイマー型認知症をその主たるテーマにしてはいますが、優しさとユーモアたっぷりに、認知症を患った実父とその家族の暮らしぶりをほのぼのと描いた作品であり、「父親が記憶を失うことに対して、家族が嘆くシーンはない。最新の認知症映画です。」と中野量太監督も語られるように、認知症を患っても、「だいじょうぶ。記憶は失っても、愛は消えない。」とのキャッチコピーのような素晴らしい家族の絆を描いた、笑いあり涙ありの感動的作品でした。

 

 

お話しの流れ的には、

かつて中学校の校長職まで務めていた厳格な東昇平(山崎努さん)。

今では2人の娘は独立し、妻・曜子(松原智恵子さん)との二人暮らし。

昇平の70歳の誕生日に、長女・麻里(竹内結子さん)、次女・芙美(蒼井優さん)は久々に実家に顔を出し、一家が揃ったのでした。

そこで、2人は、母・曜子から父・昇平が認知症を発症している旨を告げられるのでした。

 

と言ったイントロダクションで始まる物語であり、前述した通り、アルツハイマー型認知症を扱ったドラマや映画も割りと多く、ことドキュメンタリーにも佳作・秀作が数多い中、今作では一体どんな切り口で訴えかけて見せてくれるのか?が興味の的でした。

ですが、結局のところ、今回の場合には、中野量太監督のオリジナル脚本作品ではなく、そもそもは、『小さいおうち』にて、第143回直木賞を受賞なされた直木賞作家の中島京子さんご自身がアルツハイマー病の実父を見送った実体験をもとにした連作の短編集の小説が原作というだけあって、認知症の家族を持った人にとっては、<あるあるエピソード>が満載の中、中野量太監督は、一体それらの逸話をどの様に調理されるのか、その演出手法にも興味津々でした。

 

原作者の中島京子さんからは、事前に、「ユーモアや、おかしみだけは残して下されば、あとは自由にして頂いて結構です。」とのオーダーを頂き、結果的には、山崎努さん演じる、アルツハイマー型認知症を患ったご本人である父・昇平の視点を主眼にするのではなく、実際に老々介護をする妻・曜子(松原智恵子さん)、そして原作では3姉妹であるのを、2人の娘に設定を改め、長女・麻里(竹内結子さん)、次女・芙美(蒼井優さん)、そして麻里の息子で、孫の今村崇(高校生役:杉田雷麟くん、小学生役:蒲田優惟人くん)など親族が捉える視点をはじめ、彼女らを取り巻く人々とのサイドストーリーを絡めて、介護における、所謂、<キツい、汚い、危険>の3Kのイメージを前面にあえて出さずに、オブラートに包むかの如く、おそらく悲観的な演出よりも、むしろ、時にコミカルに、そして介護を前向きに描かれていた様にも思われましたね。

 

結果的に、今作では、そうした演出にすることにより、観客の誰しもが各登場人物の何れかの配役の視点に立って認知症という病気を把握する事が出来るようにとの配慮からだとも思われました。

 

 

私は男性ではありますが、夢や異性運に今ひとつ恵まれていない次女・芙美役を演じる蒼井優さんの配役に凄く共感してしまいましたし、自分自身の境遇に置き換えてみても、未だ私の両親ともに健在で、認知症には至っていませんが、将来的には、老々介護を手伝うべく、私も次女・芙美役の蒼井優さんの様に、親に対して最も近い存在として、親の介護をするのだろうと思いながら観ていました。

 

それにしても流石に実力派女優の蒼井優さんの演技は群を抜いて凄かったですね。

父・昇平が、芙美にアドバイスする、「くいまるな!ゆーっとすればいいんだ」といった、意味不明ながら印象的な台詞もあったりと、父・昇平役の山崎努さんとの遣り取りが自然体で居ながら、とてもコミカルで面白かったですね。

 

 

この蒼井優さん。

実生活では、つい先日の6月3日に、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山ちゃんこと、山里亮太さんと<令和婚>という訳ではないでしょうがご結婚なされましたが、今回の作品の中野量太監督とは「リョウタ」違いでしたので一瞬驚かされましたが、山ちゃんの男気溢れる結婚記者会見を観て気持ち新たに感動させられました。

 

映画とは関係がないですが、末永くお幸せに㈷❤

 

●【全編】南キャン・山里さん(42)&蒼井優さん(33)結婚会見「しんどいくらいに笑わせてくれる」(2019年6月5日)

 

 

 

 

 

 

 

また、長女・麻里役を演じる竹内結子さんも夫や息子との夫婦関係・親子関係に悩む姿を好演していました。

海外赴任先の息子の外国人担任教師との面談の際に、夫である今村新役の北村有起哉さんに「ぶちゅ~!!!」と猛烈なキスをするシーンなどもコミカルで笑えました。

 

 

しかしながら、ただ一つ難癖を付けるとすれば、製作費の予算の都合上なのかどうか解りませんが、この作品では、日本とアメリカのカリフォルニアの海外赴任先で暮らす長女家族との遣り取りもお話しの柱の一つなのですが、この海外赴任しているという映画の設定を全くの海外ロケなしで実施するというのは、かなり辛かったのではないかと思いました。

 

 

アメリカ風の建物の外観のロケハンにもご苦労の程が理解出来ましたが、海外赴任先でのシーンの大半を、自宅で済ますのは良いとしても、学校のシーンも白人の子供たちを集めて黒板に英語を書いただけでは、とてもアメリカの息遣いのある、所謂、<アメリカン>な、いち風景には見えなかったです。流石に興醒めしてしまいましたね。

 

パンフレットで読む限り、<ロケーション協力>先には海外のロケ先は見当たらないので、せめてロケハンでインターナショナルスクールの校内を一時的にお借りして撮影するべく交渉するなど工夫が出来なかったのかと非常に悔やまれてなりませんでした。

 

 

そして、今作では、いろんな女性の配役がありましたが、その中で、一番可愛かったのは、最高齢な母親役の女優さんの松原智恵子さんではなかろうか。

齢74歳にして、恐ろしいほどに清楚で可愛らしい。

この年齢層の女優さんで、こんなにもチャーミングな演技が出来るのは(あの吉永小百合さんは別格としても)、おそらく、この人しか見当たらないでしょうね。

 

 

この映画のシーンで特に印象的だったのは、昇平の実家の静岡から電車で帰る際の、昇平からの痴呆プロポーズ。

 

また、曜子が自分の網膜剥離の手術の術後経過を鑑みながら、昇平の病室へと伺いに行く冒険チックな夫婦愛のシーンにもグッと来るものがありましたね。

 

 

そして、山崎努さん。この名優には何も言うことは無いです。

 

山崎努さんご自身も、流石に、勉強家とみえて、この中島京子さんの『長いお別れ』の連作短編小説も既にお読みになっていたそうで、「この作品が映画化されるとしたら自分に話が来ると思っていた。」と語られていたらしく、年々こういう役柄も増えていくかと思いますが、可能な限り、スクリーンに登場して下さり、今後も、その名演技で、私たちを感動させて欲しいですね。

 

 

映画『長いお別れ』は、今作も、中野量太監督色満点でベタな一作でしたが、私の場合には、ホロリとするシーンは数多くありましたが、前作の『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)ほどに大号泣するほどに感動はしませんでした。


 

それはやはり、私が、両親の介護問題や自分自身の終活問題が未だ未だ先の事の様に捉えている自分が居るからかも知れないですね。

 

そして、この映画が認知症を主題の体裁にはしていながらも、それ自体を問題提起しているのではなく、「家族ってなんだろう?」「幸せってなに?」という素朴な疑問に答えを探し出すような映画だったからなのかも知れません。

 

ですから、実際の在宅介護の経験者の人が観ると、また、この映画の感想も変わって来るかも知れないですね。

 

 

また、本筋とは違うところで、少々ネタバレになりますが、私的には、劇中に登場した、芙美(蒼井優さん)が雇うアルバイトの小西未央役の清水くるみさんが、「将来、なにかの形で良いから、人の役に立つ仕事をしたい」と言っていた後日に、サラリーマン応援チアガールとして、1人チアガールをしている姿については、その昔に、たしかバラエティ番組の『月曜から夜ふかし』か何かでも採り上げられていた、おそらく新宿西口の歩道橋の下で、1人朝チア部としてご活躍されていた、齊藤彩さんの実話をピックアップした話だと思うのですが、現在はご引退なされているそうですが、「フレ!フレ!サラリーマン」と一生懸命応援を頑張られている姿には、いろんな意見があるとは思いますが、私は純粋に好きですね❤

 

▲まだ引退されていなかった当時のありし日の朝チア部・齊藤彩さん。

 

 

●映画『長いお別れ』本予告

 

 

 

最後に、この映画のタイトルの『長いお別れ』の由来が解るのですが、

現在、4月16日(火)~6月30日(日)までの期間に、配給元のアスミック・エースさんのご厚意で、「ご登録されているTwitterもしくはInstagramで #長いお別れ寄付 をつけて投稿すると、1投稿あたり10円を映画『長いお別れ』製作委員会より「公益社団法人 認知症の人と家族の会」へ寄付致します。」との事です。

 

基本は、やはり、この映画あるいは映画の予告編をご覧になった御方々のご感想の投稿が対象の企画のようですが、この映画の原作者・中島京子さんの原作小説をお読みになった御方であっても、ご登録されているTwitterもしくはInstagramで #長いお別れ寄付 をつけて投稿されればOKみたいですので、(所謂、非公開の鍵アカウントからの投稿でない限りは有効らしいので)、この機会に、先ずは、この映画の予告編をご覧になられて、社会貢献の一環の本企画に是非とも奮って、#(ハッシュタグ)と共に「長いお別れ寄付」という語句をつけてご投稿下さればと思います。

 

 

 

 

この寄付も、そして、この映画『長いお別れ』の上映期間自体も佳境に入ってきましたが、映画の上映の方は、今週末前までを上映期間にしている映画館も多いようですので、もしも、本作品にご興味が惹かれましたらば、上映終了に迎える前にラストスパートで鑑賞に赴かれては如何でしょうか??

 

☆尚、映画の鑑賞のみならず、映画の予告編のみを観た感想でも【#長いお別れ寄付】はOKみたいですので、是非とも多くの人達に、TwitterもしくはInstagramでの拡散をお願いしたいですね!!!

 

 

 

私的な評価と致しましては、

笑いあり涙ありの感動的作品で凄く良かったのですが、前述しました通り、難癖を一つ付けるとすれば、長女・麻里役の竹内結子さんの住居などアメリカ・カリフォルニア州の海外赴任先が、どう観ても日本国内丸出しで、とてもアメリカの息遣いのある、所謂、<アメリカン>な、いち風景には見えなかった為に、流石に興醒めしてしまいましたね。

その点が唯一非常に惜しかったところでしたね。

 

また、「(事前に「この小説が映画化する際には、自分に話が来る。」と思ってられたらしい)、その山崎努さんにオファーが出せた時点で、この映画は半分、成功したようなものでした。」と中野量太監督が振り返ってられる様に、本当に認知症を患っているかの様な名演技を魅せて下さった、名優・山崎努さんの好演に尽きる映画であり、実に素晴らしかったでした。

 

 

また更に、齢74歳とは見えない可愛らしさで好演されていた松原智恵子さんに加え、2人の娘役の竹内結子さん、蒼井優さんなど演技達者な俳優陣が家族として揃った時点で、映画化が成功したも同然だったことと思います。

 

ですので、予算上の都合にせよ、海外ロケに準拠するようなロケハンが行えなかった点をマイナス評価させて頂きましても、それにも増して数多くのシーンでホロリとさせられましたので、あいにくと、前作を凌ぐほどの<熱さ加減>は感じ取れなかったですが、五つ星評価的には、★★★★(80点)の高評価が相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

2016年2月に救急車で運ばれて腸閉塞の疑いで入院中の際にスマホを使ってブログ投稿して以来、今度は、業務用PCも私用のPCも起動プログラムをすべてWin10までバージョンアップさせるべく、今回は、PCを“入院中”の為、久し振りにiPhoneからブログ投稿してみたいと思います!

 
今週は水曜日に、大津アレックスシネマまで邦画の『長いお別れ』と、本日の金曜日は、母親の定期検診の送迎の時間の合間に、公開初日だった洋画『MIBインターナショナル』の字幕版ATMOS上映をイオンモール京都桂川まで鑑賞に赴きましたが、スマホで映画のブログ記事を投稿するのは手間が掛かるので、また次回の機会とさせていただきます。
 
さて、今回は、ファッションの話題と致しまして、滋賀県のシネコンまで、映画『長いお別れ』を鑑賞に行ったついでに、イオンモール草津のGUの大型店舗まで、新作グラフィックTシャツに、クラシックフィルム柄Tシャツとして、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980年)、『時計じかけのオレンジ』(1971年)、ウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』(1973年)、ジョー・ダンテ監督の『グレムリン』(1984年)。以上の4作品が新作として発売されたのを機に早速購入に行ってきました。
 
つきましては、そのGUのTシャツについて記事にして投稿したいと思います。
 
 
で、今回私が購入したのは、『シャイニング』の双子の少女の画像をあしらったTシャツ。
 
 
そして、これ迄はUNIQLOのUTのTシャツではウィメンズ仕様での販売実績はありましたが、今回、メンズ仕様のTシャツとしてGUに初登場してくれた、待望だった『グレムリン』Tシャツを2種類のデザインを購入^^*
 
特にバックプリント仕様の3Dメガネを掛けたグレムリンが可愛いのでオススメですね!!
 
 
 
 
 
何れのデザインのTシャツも、本体価格790円+消費税ですので、コスパ最高です!!
 
 

 

 

 

☆特に、『シャイニング』と『エクソシスト』のデザインのTシャツの売行きが堅調みたいで、メンズ仕様のXLやLサイズの在庫がほぼ完売状態に近かったので、ご購入をご検討の方は、GUの店舗若しくはオンライン販売サイトまでお急ぎなされた方が賢明かと思われます。
 
 
 
 
★尚、GUのウィメンズ仕様の新作Tシャツには、ハリウッドの映画製作配給会社のLOGO。
所謂、フィルムスタジオロゴのデザインTシャツが新作として発売されていますので、男女兼用でもサイズさえ合えば着用可能かと思いますので、こちらのデザインも男女問わず映画ファンでしたら、オススメのTシャツですね!!
 
あのGUCCIでは、6万円以上もする高額なTシャツが、GUでは、たったの790円で同じ柄のTシャツが販売されているのですから、コスパ最高です!!
 

 

 

 

 
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有難うございました。

早くからムビチケを購入していたほどの今年の期待作の1つでしたが、私が幼少の頃よりゴジラ映画をはじめ劇場へ連れて行ってくれていた、私の傘寿過ぎの父親が、「公開して直ぐには用事があって観に行けないので、公開5日目の6/4(火)まで待って欲しい。」というので、その日を待って、イオンシネマ京都桂川のULTIRAスクリーンの8番シアターで、2D字幕版を鑑賞してきました。

 

(しかし、残念ながら、音響効果は、DOLBYATMOS上映ではありませんでした。)

 

 

「映像は満点ながら、脚本面で破綻した作品(19.6/4・2D字幕版)」

ジャンル:SF/パニック

原題:GODZILLA:KING OF THE MONSTERS

製作年/国:2019年/アメリカ

配給:東宝

公式サイト:https://godzilla-movie.jp/

上映時間:132分

映倫区分:一般(G)

公開日:2019年5月31日(金)

監督:マイケル・ドハティ

キャスト:

カイル・チャンドラー、ヴェラ・ファーミガ、ミリー・ボビー・ブラウン、サリー・ホーキンス、チャールズ・ダンス、トーマス・ミドルディッチ、オシェア・ジャクソン・Jr.、渡辺謙、チャン・ツィイー ほか

 

 

【解説】

日本が生んだ怪獣王ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」(2014)のシリーズ第2作。

前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。

また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。

 

「X-MEN:アポカリプス」「スーパーマン リターンズ」などで原案や脚本を担当してきたマイケル・ドハティが、脚本を手がけたほか自らメガホンもとった。

 

前作から引き続き、芹沢猪四郎博士役を演じた渡辺謙が出演するほか、カイル・チャンドラー、ベラ・ファーミガ、サリー・ホーキンス、チャン・ツィイー、大人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウンらが共演。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

▲『ゴジラ:キングオブモンスターズ』という全文タイトルの表示が無理であれば、せめて、『ゴジラ:KOM』とでも案内表示板に表示させて欲しかったですね!

 

 

 

ハリウッド版ゴジラの第二作目であり、レジェンダリー・ピクチャーズ製作の「モンスター・ヴァース」シリーズの第三作目。

 



第二作目『キングコング:髑髏島の巨神』のオマケ映像の障壁画に描かれていたシルエットから、ゴジラに続き、モスラ、ラドン、キングギドラもハリウッド進出かと話題を呼んでいましたが、とりあえず、私的には、今回の作品は「映像」と「音楽」には大満足。

 

 



製作陣が日本版ゴジラをリスペクトしているのがよく解り、日本版ゴジラの魅力を押さえた上で、ハリウッド版による世界規模の大迫力の怪獣映画にはなっていましたね。

 



キングギドラの凶暴性や、モスラの献身愛的な行動、ラドンの活躍ぶりなど、巨大怪獣バトルによる怪獣プロレス映画としては充分に楽しめました。

 



また「音楽」の面でも、「ゴジラ」のテーマや「モスラ」のテーマといった、お馴染みの伊福部昭先生作曲の音楽の中に、お経や祭り囃子の掛け声といった音声をマッシュアップしてリミックスしたサウンドが斬新で良かったです!

しかしながら、非常に勿体なかったのは、人間ドラマのパートをはじめ「お話しとしてちゃんと成立しているか」といった度合いが、ギャレス・エドワーズ監督によるハリウッド再リメイク版の『Godzilla』(2014年)よりも更に内容的にも酷くて、脚本的に破綻している印象を受けたところですね。

 



有り得ない展開、ご都合主義だらけな展開で構成されていて、そもそも諸悪の根源である、エマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)が「自然の摂理」を謳いながらも、その思考自体も、あたかもMCUシリーズの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での魔人サノスによる「指パッチン!」の発想と変わらぬような思想であり、自然環境テロリストの傭兵部隊達に拉致されて無理強いされたという設定にせよ、その割には、狂信的な科学者としても首尾一貫した理屈で行動していないうえに、製作サイドにより、家族愛を絡めて、お茶を濁して同情を惹こうとするような展開も空回りに終わり、観客である私も、いずれかの登場人物に共感しようにも、まともなキャラがほぼ皆無で共感のしようが無く、置いてけぼりを喰った様なポンコツぶりが目立つ人間ドラマのパートの酷さでした。

 



また、エマ・ラッセル博士の娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)と比較しても、父親役のマーク・ラッセル博士(カイル・チャンドラー)の存在感が際立って影が薄いのも致命的でしたね(汗)。

 



薄っぺらくて何度も突っ込みを入れたくなるような場面ばかりで冗長で雑な脚本仕立てのドラマパートに、盛大な怪獣バトル。

 


どの登場人物にも感情移入出来ず、ゴジラをはじめ怪獣オタクを自負されるマイケル・ドハティ監督に成り代わり、登場する怪獣への敬愛ぶりを代わる代わる説明するだけの、未確認生物特務機関の<モナーク>の、あたかも頭がおかしいような登場人物達のオンパレード。

 



それに加えて、ゴジラの存在意義はそもそもが水爆実験で誕生した怪獣であり、日本においては、反核的・警鐘的な意味合いを持つ怪獣であるはずが、ゴジラが核兵器から力を得るといった発想自体が、今作では核を正当化している点で、ゴジラの本来的な存在意義が薄まってしまい、単なる昭和の高度成長期の頃の様な怪獣プロレスを見せるだけの映画に成り下がっていた点が非常に残念でしたね。

 



<オキシジェン・デストロイヤー>についても、初代ゴジラへのリスペクトが少しでもあるのならば、あの様な中途半端な使い方自体止めて欲しかったですね。

 



芹沢博士(渡辺謙さん)の日本語台詞の「さらば、友よ」といった一連の決断シーンも、初代ゴジラを転義させたオマージュ的演出で、あのシーンにおいては唯一、多くの観客も感情移入出来たかも知れなかったですね。


但しながら、脚本上の演出的な方法論としては正しくても、反核的な意義としてのゴジラを鑑みると、あの演出は、あまり嬉しいものではないのも確かではありましたね。

 



ただ、あくまでも怪獣映画の主役は巨大怪獣達であり、脇役である人間ドラマのパートは重要ではないという意見もあり、今回の怪獣プロレス重視による、人間ドラマのパートのポンコツ度合い自体も、もしや昔の昭和の高度成長期の東宝怪獣映画に対するリスペクトなのかとも感じ取れるものでした。


すなわち、懐かしい、昭和の「東宝チャンピオンまつり」で上映されていた当時の年配者のゴジラファン層の観客を意識した怪獣プロレス重視の映画に特化しているのかも知れないですね。

 



ですので、私的な評価と致しましては、
脚本面ではお話し的に破綻した映画ではありましたが、それでも、巨大怪獣同士のバトルシーンなど、見どころはありましたので、「映像」や「音楽」の面では満足いく出来映えでしたので、かろうじて及第点として満足のいく、五つ星評価的にも★★★★(80点)の四つ星評価とさせて頂きました。

 



※個人的には、芹沢博士役の渡辺謙さん以外にも他に日本人俳優の起用を検討して欲しかったのですが、中国資本のレジェンダリー・ピクチャーズ製作の映画だからか、中国を代表する中国人女優のチャン・ツィイーを起用したのかも知れないですね。


チャン・ツィイーを双子の設定にするのも良いのですが、出来れば、インファント島の双子の小美人による「モスラ」のテーマが聴きたかったですね。

 

 

 

 

※尚、エンディングロールの際に、2020年公開予定の次回作の『GODZILLA Vs. KONG』の障壁画のオマケ映像とは、また別に、

エンディングロールの最後の最後のオマケ映像が、なかなか衝撃的ですので、最後の最後まで席を立たないで鑑賞しましょう。

 

モンスター・ヴァース作品のシリーズの中で、将来的に、おそらく、〇〇ギドラへの伏線にも繋がる映像ですので、お楽しみに。

 

 

【追記・備考】

今回、2D字幕版を鑑賞して「ラドン」の呼び名を「RODAN(ロダン)」と呼んでいたので可笑しかったのですが、チャン・ツィイーの台詞回しの言い間違いだとばかりに思っていましたらば、1956年(昭和31年)日本公開の『空の大怪獣ラドン』の海外配給の際に、海外表記では既に「RODAN」となっていたみたいですね。

 

 

ですので、字幕スーパー版での台詞の遣り取り:「あの怪獣の名前は何だね?」「ラドン。」「可愛い名前だね!」との一連の字幕の流れは、意味不明に聞こえたかも知れないですが、「RODAN(ロダン)」と呼び名を置き換えてみるとこの会話の意味合いも通じてくるかと思います。

 

 

●【昭和風予告】Godzilla 2 King of the Monsters 1964 ~地球最大の決戦~ Trailer

 

 

 

 

●【昭和風予告】Godzilla 2 King of the Monsters Toho style Trailer 第二弾

 

 

 

●映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』特別メイキング映像/音楽:ベア・マクレアリー

 

 

 

 

●A Mass Awakening | Godzilla: King of the Monsters OST

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。