今回は、先月の6月28日(金)の世界最速公開の公開初日に鑑賞してきた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をご紹介しようかと思っていましたが、その同じ日に公開になった、東京新聞社・社会部記者の望月衣塑子さんの同名ベストセラーを原案にした映画『新聞記者』を、7月5日(金)にイオンシネマ草津まで鑑賞してきましたが、この映画が問題提起をする、現政権の内閣府主導による情報操作やメディアへの圧力といった問題点を鑑みますと、7月21日に参議院議員選挙の投開票日を迎える、今だからこそ観るべき映画と感じましたので、先ずは、この話題の邦画『新聞記者』の方から、先にご紹介させて頂きたいと思います。
「現政権に疑問だらけの今だからこそ観るべき映画(19.7/5)」
ジャンル:社会派ドラマ
製作年/国:2019年/日本
配給:スターサンズ=イオンエンターテイメント
公式サイト:https://shimbunkisha.jp/
上映時間:113分
映倫区分:一般(G)
公開日:2019年6月28日(金)
監督:藤井道人
キャスト:
シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司 ほか
【解説】
「怪しい彼女」などで知られる韓国の演技派女優シム・ウンギョンと日本人若手俳優の松坂桃李がダブル主演を務める社会派サスペンス。
東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。
東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。
一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。
真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。
監督は、「青の帰り道」(2018年)「デイアンドナイト」(2019年)などの藤井道人。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
今回ご紹介したいのは、ハリウッド映画なら未だしも、日本では珍しく、現実をリンクさせて実際の事件・疑惑を想起させるタイプの社会派サスペンス映画です。
邦画で、ここまで現実の現政権の在り方に直接的に斬り込んだ作品はおそらくなかったと思いますが、日本における商業映画史上初、なのかどうかまでは分かりませんが、現政権(内閣や官僚)の悪質さ、横暴な遣り口を見事に表現した映画であることは間違いないでしょうね。
劇中は当然ながら、架空の名前や名称に置き換えてはいましたが、総理のお抱え記者の元TBS記者の山口敬之の昏睡レイプ逮捕直前取り下げ事件をはじめ、元文科省官僚の前川喜平氏をスキャンダル的に貶める官邸の対応、自殺者まで出した森友学園など省庁の公文書改竄問題、加計学園大学新設学部不正認可問題などを、間接的にでも採り上げている点は面白かったですね。
また、参議院議員選挙直前の時期に公開させたことも、それなりに意味があるのは確かですし、配給がイオンエンターテイメントという事からも、イオンが、そもそもは古くは三重県四日市市の岡田屋という屋号だった事をご存知な御方でしたらば、なるほど、そういう事かと、ご納得頂けるかも知れないですね。
なので、この映画をこの時期に公開することを含めて、どの様に受け止めるかは、無論、観る人のそれぞれの自由です。
「反与党を標榜する、プロパガンダ映画」だとか「選挙前の悪意のあるネガティブキャンペーン」的な映画だと揶揄したり、否定的な見解もあるかもしれないです。
私も、自分の政治信条とは別にしても、社会派サスペンス映画のはずなのに、下手に、映画の中に、実際のNYタイムスのマーティン・ファクラー氏や、元文科省官僚の前川喜平氏、また本作の原案者であるとは言え、東京新聞社の望月衣塑子さんまでも、あくまでも対談番組のTV報道の画面上の設定であっても、劇中に登場させてしまった事で、あたかも、そっち寄りに「偏っている」「誘導している」という偏向的な印象が露骨になってしまったのは非常に残念に思われました。
また、内閣情報調査室の在り方があくまでも想像による表現なので、致し方ないとはいえリアリティに欠け、あんな暗い中でPC作業していたら目が直ぐに悪くなるってくらいに、内閣情報調査室=悪というイメージを象徴した演出でしたし、フラットな視点では作られていないし、こういった演出面でも偏向的な印象に過ぎましたね。
ただ、製作に際して、かなり困難を極めて、メディア系製作会社には2社から断られたり、主人公の女性記者の吉岡役には、元々は日本人女優をキャスティングする予定だったのが、宮崎あおいさんや満島ひかりさんなどの所属事務所など数社から、「反政府的な映画」には出演させられないと起用を断られたりと製作に難航を極めた末に、苦肉の策として、主人公の女性記者役を韓国人の母を持つといった設定変更を加えた上、韓国では若手トップ女優のシム・ウンギョンに決まったとの経緯を考えますと、官邸サイドからも圧力が掛かる中、並々ならぬ苦労の末に作られた映画だという点をからも、本当に、この映画が描いているように、内閣府主導で情報操作やメディアへの圧力がかなり凄いのだという事を実感しました次第です。
映画の内容的には、東都新聞社会部の女性記者・吉岡(シム・ウンギョン)が、自社へのタレコミについて、ネット情報を漁ったり、直接関連のありそうな官僚に質問したりするだけで、社会部記者として直接的な調査行動はこれといって行うことなく、内閣情報調査室・杉原(松坂桃李さん)にのみウラ取りを取る事を任せるのみで、自分自身では社会部記者らしい仕事をすることなく、一面トップ記事のスクープを取ろうと躍起になっているといった演出は、写真週刊誌記者でもないのに、あまりにも安直で危険な報道姿勢でしたので、真実を追究すべき新聞記者のあるべき姿からすると、この『新聞記者』というタイトルとはややかけ離れたお話しにも感じましたので、その点も演出面の不足を感じて、かなり残念でした。
ただ、この映画の存在意義は、
映画としての出来不出来よりも、先ずは、リアルな現実の問題として、現政権の総理のお友達優遇による大学の学部新設不正認可問題や、レイプ逮捕取り下げ事件、或いは公文書改竄問題で本当に自殺者を出すほどであるにも拘わらず、NHKをはじめTV局や新聞社など大手メディアも報道を自粛している背景には、前述したような、内閣府主導による情報操作やメディアへの圧力が本当に掛かっているという危険性を問うメッセージを、この映画を観た観客が一体どの様に受け取るかという事にかかっているのかと思います。
映画評論家の町山智浩氏のTwitterのツイートではないですが、この映画には第三幕の「結末」に相当する部分が描かれないまま、尻切れトンボの様に終わっていますが、そこは主人公の女性記者の吉岡や内閣情報調査室・杉原の気持ちになり、この映画のメッセージを受け取って、来る7月21日の参議院議員選挙の投票行動で示すよう観客に委ねているとも言えるのかも知れないですね。
町山智浩@TomoMachi
映画はたいてい三幕構成で、1幕目で設定が示され、2幕目で主人公が自分がすべきことに目覚め、3幕目は行動、決戦、結末になる。映画『新聞記者』を観てスッキリしなかったのは3幕目が無かったからだ。でも、今は3幕目を作るのは我々なのだと思… https://t.co/13qiqtrJor
2019年07月04日 16:49
町山智浩@TomoMachi
21日に投票日の参院選はどんな結果になっても政権が変わるわけではありません。でも与党が議席を減らせば、政権は消費税や賃金、改憲などの政策を見直さざるを得なくなります。逆に与党が議席を維持すれば現在の政策はさらに進められます。政策に対する意見として投票しましょう。
2019年07月08日 12:24
私的な評価としましては、
社会派サスペンス映画として観ても、たしかに難しい素材を藤井道人監督が調理をしたなかなかの骨太の良作とは思いますが、そうとは言っても、あくまでもフラットな視点では描かれていない偏向的な要素も目立ちましたし、また、フィクションでもないドキュメンタリーでもないといった映画であり、どう受け取るかは個々人の政治信条に照らして観るしか仕方が無い内容ですので、ここでは映画の内容自体の出来不出来で評価するのではなく、現政権の下にあって、「反政府的な映画を撮る」といったリスクを背負って製作にこぎ着けたその勇気と苦労の程を評価することと致しまして、五つ星評価的には、★★★★☆(90点)の高評価にも値する作品かと思いました次第です。
※今回の作品に、三重県鈴鹿市出身の田中哲司さんが内閣情報調査室の上司役で出演されているのは理解出来ましたが、若手人気俳優の松坂桃李さんが内閣情報調査室・杉原拓海役で、ダブル主演の1人としてリスクを背負ってまで出演されているといった事も凄いですが、内閣情報調査室・杉原拓海の奥さん役に本田翼さんが出演されているのも意外でした。
それと、主人公の女性記者の吉岡役。ダブル主演の1人、韓国オリジナル版の映画『怪しい彼女』の主演時には可愛いポッチャリ顔だったシム・ウンギョンがかなり痩せ細った印象でしたね。
映画の内容が内容だけに、そもそもの彼女の持つ天真爛漫さを全く封印していたのが、折角にも彼女を起用したにも拘わらず、非常に勿体なかったかも知れないですね。
また、彼女のうつむき加減の顔付きを見ていると、あの「イモトアヤコ」さんの様に見えてしまったのは私だけでしょうか?(苦笑)。
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で『#新聞記者』鑑賞①。後半は飛躍し過ぎた感も有るが、現政権が行ってきた加計・森友問題や公文書改竄、レイプ事件疑惑を盛り込みつつ内閣府主導による情報操作やメディアへの圧力を危惧した骨太な良作! 日本人女優をオフ… https://t.co/TpwTV7V2KL
2019年07月05日 20:57
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で『#新聞記者』鑑賞②。製作段階で製作会社が2社断っただとか、宮崎あおいさんや満島ひかりさんが反政府的映画には出演出来ないとオファーを断った等の逸話がある位、闇に葬られたレイプ事件は未だしも、加計・森友問題など… https://t.co/sHTBpaaze4
2019年07月05日 22:16
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で『#新聞記者 』鑑賞③。映画評論家の町山智浩氏がツイートしている様に、この映画には肝心な結末となるべき第3幕が用意されていませんが、それはこの映画を観て問題意識を持った私達が、来る参院選で選挙権を行使すること… https://t.co/4t7ldw0j6Y
2019年07月05日 22:31
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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。
































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