私が小学生だった頃、子供たちの心を鷲掴みにした、所謂、<スーパーカー>ブームという大ブームがありまして、そこから派生したラジコンカー・ブームや、スーパーカー消しゴム・ブームなど。そういった環境の中から、フェラーリ、ランボルギーニ、ロータス、マセラティ、ポルシェ、ランチャ・ストラトスといった世界の自動車会社の名前を知り、覚えていったものでした。
また同時に、フォーミュラ1(F1)と呼ばれる世界最高峰の自動車レースの世界選手権や、ル・マン24時間耐久レースの存在なども自然と見聞きするようになっていました。
この映画は、その中でも、カーレースの映画というと、最近では『RUSH ラッシュ/プライドと友情』(2013年)を思い出しますが、そちらはF1。
今回の『フォードVSフェラーリ』の主たる舞台はル・マン。F1と異なるのは速さも競うのですが、24時間走り抜かねばならないという自動車のマシン自体の耐久レースだというところ。
レーシングドライバーの腕や体力もさることながら、高速で長時間を走りきらせるマシンの性能が大事ということになってきます。
今作は、所謂、ディトナやル・マンといった24時間耐久レースでの男たちの熱い戦いのドラマを描いた作品でした。
昨年の晩夏頃に劇場で予告編を観てから注目していた待望の作品でしたが、日本公開の1/10(金)から6日後の1/16(木)に、ドライブがてら、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に出向いて来ました。
率直な感想としましては、
私は、これまで、フォーミュラ1(F1)の世界選手権の方は好きで、よく深夜遅くまで観ていましたが、この24時間耐久レースの方はどちらかといえば馴染みが薄くて、あまり観る機会もなかったのですが、この映画を観てそんな気持ちを改めさせるほどの迫力満点のシーンの連続で、待望のカーレースの映画でしたが、期待以上にすごく面白かったです。
「フォード社上層部VS.レーシングチーム(20.1/16・2D字幕版)」
ジャンル:人間ドラマ
原題:FORD V. FERRARI
製作年/国:2019年/アメリカ=フランス
配給:20世紀フォックス映画(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/
上映時間:153分
上映区分:一般(G)
公開日:2020年1月10日(金)
監督:ジェームズ・マンゴールド
キャスト:
マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュプ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノン、J・J・フィールド、ジャック・マクマレン ほか
【解説】
マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。
ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。
シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。
限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。
シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。
監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。
そしてこの映画は、そんな私たちが少年時代の頃に熱狂した1970年代後半(昭和50年代初め)の<スーパーカー>ブームから、更に、遡ること十数年前のお話。
1959年、アメリカ人ドライバーとしてル・マン24時間耐久レースに参加したキャロル・シェルビーはアストン・マーティンを優勝に導くのでした。
ですが、持病の心臓病のためにレーシングドライバーの道を仕方なく諦め引退するのでした。
一方、フォード社は行き詰まった事業を立て直して、第二次世界大戦後のベビーブーム層へのブランド戦略展開に向けて、モータースポーツへの参入を決定。自社での研究開発の遅れを取り戻すために、手っ取り早くイタリアのスーパーカー専業のフェラーリ社の買収を画策し、エンツォ・フェラーリ社長へ直々に交渉しますが、フィアット社の横やりが入り失敗に終わるのでした。
そこで自前での開発を行わざるを得なくなったフォード社・二代目社長のヘンリー・フォード二世から、屈辱的な言葉を浴びたフェラーリ社へのリベンジを全権委任された、リー・アイアコッカが、現在は、過去の名声を頼りに自動車販売を行っている、カーデザイナーでもあるキャロル・シェルビーに白羽の矢を立てるのでした。
そんな中、キャロルは過酷なレースに打ち勝つレーシングカーを開発し、その性能を最大限まで引き出すために、地元のレースで知り合った、メカニックをやりながらレースに参加して大会を制する腕前を持つ、少々扱いづらい性格のイギリス人レーサーのケン・マイルズをテストドライバーに採用し、彼の意見をもとにマシンを調整していくのでした。
本作品では、この二人がフォード社上層部の経営陣からの横やりに屈せず、初志を貫徹し、走り屋としての意地を見せる姿が感動的に描かれていました。
それは、映画タイトルにある様なフェラーリ社を含めた多くのライバル企業との闘いというよりも、むしろフォード上層部VS.シェルビー・アメリカンのレーシングチームの闘いでもあり、また自分自身の限界への挑戦であるとも感じ取れました。
この映画が面白く観る事が出来た要因の一つには、フォード社内における企業内ヒエラルキー(企業内階層社会制度)の中で繰り広げられる政治的駆け引きといった内輪揉め話を、副社長のレオ・ビーブを悪役にしたてて勧善懲悪的に分かり易く演出し、のちのちに、フォード社の社長を経て、経営破綻寸前だったクライスラー社を立て直すべく同社の会長になるリー・アイアコッカの活躍などについては、キャロル・シェルビーに、ル・マンの絶対王者フェラーリに挑む話しを持ち掛ける役回りとして、サラリとだけ最小限に触れる程度として、物語の中心は、主に、キャロルとケンといった性格のまるで異なる二人の男が、ひとつの目的に向けて絆を深めていく部分に絞った無駄のない脚本にあるかと思われました。
あとはレースシーンで目のくらむような映像で押し切っていくのみでした。
映画も中盤以降は、そのほとんどがレースシーンで構成されていましたので、多くの観客が求める刺激を最高の映像技術で提供してくれるため、2時間半強の長尺もさほど気になりませんでした。時速300キロを超えるという、ル・マンの直線コースでのスピード感や、テストドライブでのブレーキが効かなくなるアクシデントなど。手に汗握るシーンの連続でした。
近年では、ロン・ハワード監督による『RUSH ラッシュ/プライドと友情』(2013年)では、実在のF1レーサーのジェームズ・ハントとニキ・ラウダという二人の天才レーサーの死闘を描いたカーレース映画も、相当な迫力がありました。
ただ、この『フォードVSフェラーリ』の場合には、眼前に広がる、深夜の真っ暗闇の雨中走行シーンの恐怖感や、またいつ壊れてもおかしくないマシン自体の軋みや、シフトチェンジやタコメーターの回転数の変化で見せる疾走感や躍動感など、マシン細部の描き方さえも実に凝っていてスリルがビシビシと伝わって来て、それが堪らなかったです。
映画の楽しみ方的には、池井戸潤さんの小説にもありがちな世界観。即ち、大企業の使えない重役たちの圧力に抵抗しつつ、実力を発揮せねばならない現場の熱量のほどを勧善懲悪的に楽しむ部分もあるでしょうし、素直であり過ぎて偏屈な性格のイギリス人ケン・マイルズと、人当たりがいいキャロル・シェルビーが喧嘩をしながらも仲良くなっていくバディムービーでもあり、その喧嘩から友情へと転じるブロマンスなシーンをイスに座りながらただ眺めているケン・マイルズの妻が最高な作品でもありました(笑)。
出来れば、もう少しメカニックの活躍シーンもあれば面白かったかも知れないですが、おそらく、2時間半の尺にまで編集して、惜しみながら、やむなくカットしたシーンも沢山あるのでしょうね。
また、この映画は、必ずしもハッピーエンドとは言えないのですが、観終わった後にも感動的な余韻が残り、後味が悪い映画というよりも感動で胸が熱くなる作品でした。
また結構ユーモアにも溢れていて、笑えるシーンも沢山ありました。
本作品は、カーレースといった、どちらかと言えば男性が好みそうな題材かも知れないですが、絶対王者のチームに短期間でチャレンジするといった無謀な計画に真剣に挑む男達の実話はやはり誰が観ても感動的でしょうし、その上で、家族結束のドラマ的要素もありますので、女性の方々にも是非ご覧になって欲しい作品でした。
私的な評価としましては、
ほぼ概ね実録映画ながらも王道の脚本の筋運びでしたし、映画的なカタルシスも得られる作品でした。
また、流行りの曲に囚われることもなく、ジャジーなサウンドトラックを中心に臨場感溢れる音響効果とも相まって決して古臭さも感じられず、スピード感を大事にしてまとめており、本当に、2時間半強があっという間でした。
従いまして、五つ星評価的にも、文句無しで★★★★★(100点)の満点評価が相応しい作品かと思いました。
こういったスピード感を体感するような映画こそ、劇場で観てこそ、更に本当の臨場感が味わえる作品かと思いますので、是非、劇場で観て頂きたい作品です。
この映画こそ、4DXで体感したい映画でもありましたね!!!
▲ケン・マイルズ(左)&キャロル・シェルビー(右)の御本人の写真。
映画『フォードVSフェラーリ』の国内版のサントラは、昨今のCD盤離れの影響なのか、CD盤での販売がなく、世界的にも、欧州版でしかCD盤はないみたいなので、仕方なく、デジタル配信版のサントラ盤をiTunesStoreでDL購入。
流行りの曲に囚われることなく、ジャジーな印象的で心に染み入る挿入曲ばかりなのが、VaryGood♪計15曲。約40分の至福。
特に、お気に入りの曲は「Le Mans 66」。
ル・マン24時間耐久レースの情景が浮かんで来て、再度感動してしまいますね!
〇Le Mans 66
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で『#フォードvsフェラーリ 』鑑賞。題名とは異なり、フォード社上層部vsシェルビーアメリカのドライバーチームという構図の映画。 私はル・マン24時間耐久レースには関心がなかったですが映画を観て考えを改めまし… https://t.co/FQ6jC86pCQ
2020年01月17日 14:48
HALU6700@HALU7100
『#フォードvsフェラーリ 』の #オリジナルサウンドトラック のデジタル配信版をDLして購入。 流行りの曲に囚われることなく、印象的な挿入曲ばかりなのがveryGood♪特にお気に入りの曲は「Le Mans 66」。耐久レースの… https://t.co/r2PDWA6Tb2
2020年01月30日 02:26
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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


























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