紆余曲折あった中、昨年1月に、秘宝新社からの刊行物として、『映画秘宝』が再々創刊号として復刊を果たしてくれましたが、今年も、古今東西の批評家・映画マニアが選ぶベスト10であり、日本最大級の映画の年間ランキングである映画秘宝のベスト10&トホホ10特集号が無事に集計され、編集・発刊されるに至った事は、非常に有り難く、また喜ばしいことこの上ないです。
つきましては、今回も、昨年(2024年)度のランキングの特集号の概要についてリストアップしようかと思います。
▲『映画秘宝2025・3月号』2024年映画秘宝ベスト10&トホホ10特集号(定価:1,500円+税・秘宝新社刊)
これまでは、古今東西の批評家・映画マニアによる、日本最大規模の映画ランキングとも呼ばれてきましたが、2020年度の約170名から、2021年度は約150名、そして休刊前の2022年度は約100名弱と年々投票者総数が少なくなって来ていましたが、昨年2月の再々創刊に伴う2年ぶりの2023年度のランキングについては、約100余名の映画マニアの選考者で選んだのでしたが、今回の2024年度については、なんとか「総勢100人が選ぶ2024年ベストテン&トホホテン映画」として集計するに至ったようでした。
2024年映画秘宝ベスト&トホホ10!!!
遡ること7年前の2018・3月号から、映画秘宝ベスト10に輝いた作品群のヒロイン達が勢揃いしたイラスト画を表紙絵に採用されていましたが、2度目の休刊の前年の2020・3月号以降からは、ヒロイン、そしてベスト10に限らず、その1年を賑わした映画の主役達が勢揃いするイラスト画になっていて、今回のベストテンの表紙絵に際しても、その線で、2024年度を賑わした映画のキャラクターなどが揃ったイラスト画の表紙絵になっているかと思いきや、『侍タイムスリッパー』の山口馬木也さんや『マッドマックス:フュリオサ』のアニャ・テイラー=ジョイのイラスト画もありはするものの、ランキング作品とは全く関係の無い、今回の特集記事にあたる往年の志穂美悦子さんやクリント・イーストウッドのイラスト画が大きく描かれていました。
そのため、表紙絵のイラスト担当の方が、以前から変わられたのか、休刊する直前のベスト10&トホホ10特集号の時も感じたのですが、イラスト画自体は、それ相応にかなり似てはいるのですが、個人的な印象ですが、ちょっと絵が雑っぽく感じてしまいましたし、あたかも同人誌かのような雰囲気のようにも感じました。
表紙絵に関しても、《総勢100人が選ぶ2024年ベストテン&トホホテン映画》といった大きな活字によるキャプションでの説明が無ければ、今号が、いったいどういった特集号なのか分らないのでは?と疑問に感じてしまったのは私だけでしょうか。
個人的な絵の好みの問題もありますが、ひと目見て、年間ランキング特集号だと直ぐに読者にも伝わり分かり易い点では、『週刊文春CINEMA2024冬号』の表紙絵の方に軍配が上がるかも知れないですね!
♔1位:『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年/アメリカ/PG12)
A24製作映画という感じがしない劇場予告編でもあったのですが、それでも、昨年度の映画秘宝ランキングでは2位に60ポイント以上の大差をつけて、断トツの1位を獲得。
劇場で観てこその作品で、大きなスクリーン映えがする迫力満点のサウンドエフェクト(音響効果)による体感型エンターテインメント映画とも呼べる映画らしいので、私の場合には未だ未見であり、やや多忙だったのもありますが、劇場で観るのを躊躇って、あえて配信待ちにしたのが今では非常に心残りで悔やまれる作品。
Amazon Prime Videoの配信では現在、会員見放題の対象作品のようですので、見放題が終了するまでには必ず視聴しておきたいと思います。
♔2位:『哀れなるものたち』(2023年/イギリス/R18+)
この映画は特に日本人の間では好き嫌いがハッキリと分かれる作品でしょうね。
個性的で、哲学的な側面ももつ映画を観たいという人にはウケる作品かもしれないですが、私が観ていた上映回では、観ている途中で、女性客などが連れ立って席を立ち、その後戻ってこなかったりもしましたが、私自身もあまりにも露骨な獣のような性描写の連続には正直ドン引きしてしまいました。
R18+。いわゆる18禁映画で、エログロ系ドラマなので、特に日本人はこの手の映画は苦手な人も多いかも知れないですね!
ただ、哲学的な事は私にはよく分かりませんが、先ずは、「女性を縛り付けるあしかせからの解放」といった現代的なテーマ。
もう一つの大きな問いは、「人間と動物とを隔てるもの、その大きな違いは何か」という点までもが見てとれる映画だったかと思いました。
私的2024年映画ベスト10には本作品は含みませんでしたが、そういった点では良く出来た映画だったようにも思いました。
♔3位:『チャレンジャーズ』(2024年/アメリカ/PG12)
Wikipediaの「あらすじ」によりますと「天才少女と呼ばれた女性テニスプレイヤーのタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)は、試合中の大怪我で選手生命を断たれてしまう。しかし、彼女に惹かれる2人の男子テニスプレイヤーを同時に愛することで新たな生きがいを見出す。」といった、一見すると因縁ドロドロな三角関係の描写に溢れた作品のようでありながらも全くそうではなく、現代調に明るく力強く描いた恋愛映画らしく、劇中使用楽曲も凄くセンスが良い映画らしいのですが、あいにくと、京都府ではMOVIX京都のみの単館上映だった為に、私の場合には劇場公開時には観逃してしまいましたので、また配信やBlu-ray・DVD化された際には、是非観ておきたい作品のひとつです。
♔4位:『密輸1970』(2023年/韓国/G)
映画.comの解説によりますと、「海を舞台に巨額の金塊を巡って繰り広げられる騙し合いの行方を実話に着想を得て描き、2023年・第44回青龍映画賞で最優秀作品賞など4冠に輝いたクライムアクション。
1970年代半ば。韓国の漁村クンチョンでは海が化学工場の廃棄物で汚染され、海女たちは失業の危機に瀕していた。リーダーのジンスクは仲間たちの生活を守るため、海底から密輸品を引きあげる仕事を請け負うことに。しかし作業中に税関の摘発に遭ってジンスクは逮捕され、親友チュンジャだけが現場から逃亡する。2年後、ソウルからクンチョンに戻ってきたチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸の儲け話を持ちかける。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンらさまざまな者たちの思惑が入り乱れるなか、海女たちは人生の再起をかけた大勝負に身を投じる。」といった内容で、私も劇場公開時に京都府ではイオンシネマ京都桂川でも公開していたので是非とも観に行きたかったのですが、気が付けば、上映終了になって観逃してしまっていたため凄く観たかった作品。
この作品も、また機会を見付けて配信か若しくはBlu-ray・DVD化された際には是非とも視聴したい作品のひとつです。
♔5位:『オッペンハイマー』(2023年/アメリカ/R15+)
”無冠の帝王”とも呼ばれていたクリストファー・ノーラン監督がメガホンを執り、第96回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)といった主要部門のほか、編集賞、撮影賞、作曲賞と併せて計7部門においてオスカーを獲得した映画ですが、劇場公開時には、本編のみで3時間もある長編大作映画のため、映画館では観逃してしまった作品。
但しながら、まだ未開封のままですが、Blu-ray+DVDの本編に加えて約217分ものBlu-rayのボーナス特典付の3枚組のソフトを購入してあるので、早く観ておきたいと思います。
♔6位:『ルックバック』(2024年/日本/G)
『チェンソーマン』でも有名な藤本タツキ先生が2021年に発表された全1巻のみの中編漫画『ルックバック』を劇場版アニメ化した作品。
まだ私の感想はブログ記事化出来ていませんが、映画館まで鑑賞に行った作品です。
映画館に行くまでに事前に一切原作漫画も読まずに劇場鑑賞しましたが、とても胸アツな映画で、私も幼い頃の将来の夢が漫画家だった事もあり、心の奥底まで深く刺さるアニメ映画でした!
なので鑑賞時にはその時点で、その年の一、二位かも知れないほど良く出来た作品かと思ったほど感動してしまいました。わずか本編が58分の映画にも拘らず、各種割引サービスが一切適用されない一律1,700円均一の作品でしたが、それだけの価値も有る噂に違わぬ傑作でした!
現在、Amazon Prime Videoの配信では、会員見放題の対象作品にもなっていますので、未見の人には是非視聴して欲しい作品です。
♔7位:『ソウルの春』(2023年/韓国/G)
映画.comの本作の映画評論の文面に、「韓国現代史の事件の中で、「10・26」(朴正熙大統領暗殺事件)や「5・18」(光州事件)については幾度か映画化されてきたが、韓国民主主義の存亡を揺るがした「12・12」の粛軍クーデター、軍事反乱をモチーフにしたものが映画化されたのは本作が初めてだという。実際の事件を基に、一部フィクションを交えながら、ノワールアクションの傑作「アシュラ」などのキム・ソンス監督が、ファン・ジョンミンとチョン・ウソンという実力派のスター俳優を再び主演に迎え、見る者の魂を揺さぶるエンターテインメント作品、荘厳な歴史大作に昇華させた。改めて韓国映画の製作力に脱帽する。」と論評されているほどの作品ですが、私は劇場公開時には全くのノーマークだった作品でしたので観逃してしまいましたが、また配信やBlu-ray・DVD化された際には是非とも視聴したい作品です。
♔8位:『侍タイムスリッパー』(2024年/日本/G)
インディーズ系の自主製作映画であり、首都圏のわずか1館の単館上映から、この映画のその面白さから公式X(旧Twitter)をはじめとしたSNSなどを中心に大反響を呼び、GAGAが配給に名乗りを挙げて以降は、あれよあれよという間に、現在、全国で348館以上の拡大公開を遂げるほどの一大ブームを巻き起こした作品。
昨年末の日刊スポーツ映画大賞でも主要部門3冠(作品賞・監督賞・主演男優賞)受賞の栄誉に輝き、第48回日本アカデミー賞にも7部門(作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・照明賞・編集賞・主演男優賞)にノミネートされた作品。
★第48回日本アカデ三―賞★
— 『侍タイムスリッパー』【日本アカデミー賞7部門受賞‼︎】 (@samurai_movie) January 21, 2025
優秀賞7部門賞受賞!!!!
★作品賞 「侍タイムスリッパ―」
★監督賞 安田淳一
★脚本賞 安田淳一
★撮影賞 安田淳一
★照明賞 土居欣也、はのひろし、安田淳一
★編集賞 安田淳一
★主演男優賞 山口馬木也
大変な事になりました!💦 pic.twitter.com/jpBhxrJCEl
未見の方々には、是非何かしらの形で鑑賞して欲しい作品ですね!
♔9位:『マッドマックス:フュリオサ』(2024年/アメリカ/PG12)
私も映画館まで鑑賞に出向いた作品でしたが、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』での強烈な印象が強くて、その前日譚とはいえ、スクリーン映えする大迫力の映像の連続でしたが、最終的に、クリス・ヘムズワース演じるディメンタス将軍とアニャ・テイラー=ジョイ扮する女戦士フュリオサが対峙して直接対決するシーンにて決着がついているにも拘らず、その後がやたらと長くて、正直なところ観ていて冗長にも感じてしまい気疲れしてしまった部分もあったため、私的2024年映画ベスト10には含みませんでした。
また配信やBlu-ray・DVDなどの各種媒体にて後日に再鑑賞し直して、今更ながらにはなりますが、私も感想をブログ記事化して残そうかと思います。
♔10位:『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(2024年/アメリカ/PG12)
この映画も観に行きたかったのですが、劇場公開の際に、気が付けば字幕版の上映が終了してしまっていたので、劇場で観るのを諦めた次第でした。
この映画についての映画評は賛否両論あるみたいですが「百聞は一見に如かず」とも申しますので、また配信やBlu-ray・DVD化された際には是非とも視聴したい作品です。
いちばんガッカリした脱力した映画はコレだ!!!
2024年度映画秘宝トホホ10!
①:『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
②:『スオミの話をしよう』
③:『変な家』
④:『エイリアン:ロムルス』
④:『マッドマックス:フュリオサ』
⑥:『ボーはおそれている』
⑦:『あんのこと』
⑧:『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
⑧:『蛇の道』
⑩:『ゴジラ×コング新たなる帝国』
※4位は2作品が、また8位も2作品が同点の為に同じ順位。
それでは、昨年度も映画を観続けた批評家・映画マニアの総勢100人の方々が選び、見事に堂々のベストテン第1位に輝いた、A24製作の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の日本版予告編をどうぞ!!!
〇【10.4 公開】映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』日本版本予告
『映画秘宝』3月号は1月21日発売!2024年映画ベストテン、ベスト・アクター&アクトレス、ベストシーン、イーストウッド『陪審員2番』特集。そして伝説のアクション・クイーン志穂美悦子連続インタビュー!幻となっている主演作について衝撃的証言!保存版決定号! pic.twitter.com/08ZkhXsdAT
— 映画秘宝 (@eigahiho) January 18, 2025
2024年度「秘宝」読者ベスト&トホホテン
<読者が選ぶベスト映画>
①:『侍タイムスリッパー』
②:『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
③:『マッドマックス:フュリオサ』
④:『ルックバック』
⑤:『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』
⑥:『デッドプール&ウルヴァリン』
⑦:『悪魔と夜ふかし』
⑧:『哀れなるものたち』
⑨:『エイリアン:ロムルス』
⑩:『デューン砂の惑星 PART2』
※80ポイントの大差をつけて断トツで、『侍タイムスリッパー』が1位を奪取!
<読者が選ぶトホホ映画>
①:『ゴジラ×コング 新たなる帝国』
②:『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
③:『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
④:『室井慎次 生き続ける者』
⑤:『ボーはおそれている』
⑥:『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
⑦:『オッペンハイマー』
⑧:『スオミの話をしよう』
⑧:『ツイスターズ』
⑧:『哀れなるものたち』
※8位は3作品が同点の為に同じ順位。
今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。











































































