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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

1ヶ月前の先月の7月13日(月)に、イオンシネマ京都桂川まで、ちょうどイオンシネマでも使用可能なdポイントが貯まって来ていた事もあり、2018年7月にBSプレミアムで放送された、NHK京都放送局制作による「京都発地域ドラマ」の『ワンダーウォール』という渡辺あやさん脚本の単発ドラマに一部追撮を加えた劇場版の作品を鑑賞に行って来ました。
今更ながらになりますが、あくまでも備忘録的にAmebaブログにも、その感想を記録に留めておこうかと思います。

 

今年度の20本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「"劇場版"と呼ぶには追撮が少な過ぎた佳作(20.7/13・劇場鑑賞)」
ジャンル:青春ドラマ

製作年/国:2020年/日本

配給:SPOTTED PRODUCTION

公式サイト:https://wonderwall-movie.com/

上映時間:68分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年4月10日(金)

監督:前田悠希

キャスト:

須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也、山村紅葉、二口大学、成海璃子 ほか

 

 

【解説】

2018年にNHK BSプレミアムなどで放送され、単発ドラマながら写真集発売など異例の広がりをみせた「京都発地域ドラマ ワンダーウォール」に未公開カットなどを追加した劇場版。

京都の片隅にある学生寮・近衛寮。その寮は一見無秩序のようでありながら、そこに暮らす「変人」たちによる磨きぬかれた秩序が存在する場所だった。

100年以上の歴史を持つこの寮に、老朽化による建て替えの議論が巻き起こる。新しく建て替えを希望する大学側と、補修しながら現在の建物を残したい寮側の意見は平行線をたどり、両者の間に壁が立ってしまう。

そんな大学と寮を分ける壁の前に、1人の美しい女性が現れる。

 

脚本は「ジョゼと虎と魚たち」やドラマ「その街のこども」「カーネーション」の渡辺あや。

監督は学生時代に自主製作映画を手がけ、「京都発地域ドラマ ワンダーウォール」がNHK入局後の初演出作となった前田悠希。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 


原案自体は、京都大学の吉田寮をモデルにした、百年以上の歴史のある京宮大学・近衛寮を舞台に、本物の吉田寮と同じく、”変人の巣窟”と呼ばれ、敬語禁止、ジェンダーフリーのトイレ、全員一致が原則の会議など、学生自治によって運営されている自治寮であり、一見無秩序のようでいて、”変人たち”による”変人たち”のための磨きぬかれた秩序が存在し、一見すごく面倒くさいようでいて、私たちが忘れかけている言葉に出来ない”宝”が詰まっている場所。
そんな自治寮に、老朽化による建て替えの議論が巻き起こるのですが、寮舎を補修しながら残したい寮生側と、他の建物に建て替えたい大学側との対立を軸に描いた物語です。

 



従いまして、端的に言えば、大学側の一方的な京都大学吉田寮の寮生追い出し問題を題材にしており、本ドラマで描かれていた状況と同じような事が実際に起きていたことは地元・京都市のニュース報道などで知ってはおりましたが、確かに大学内における自治問題には違いないのですが、学生側にとっては、学生時代の最大8年間のみの問題であって、ずっと住み続ける訳では無いので、余りにも分が悪いと思って観ていました。

 



台詞がかなり少ないので、行間を読みながら観ていく必要があるドラマとも感じました。
でも、意外に台詞が少ない割りには各登場人物が皆キャラが立っていましたので、決してお話に付いていくのに困ることはなかったです。

 





主人公キューピー(須藤蓮さん)に対して志村(岡山天音さん)が語る、実に理論立てた台詞が、寮生側と大学側の双方を隔てる<見えない壁>の存在の無力感をよく表していたと思います。

 

 



この作品が「大きな力に居場所を奪われようとしている若者達の純粋で不器用な抵抗。その輝きと葛藤の物語。」と謳う通り、お話しに結論づけることがなかなか難しいテーマの中で、ドラマ版では、やはり中途半端な終わり方をしていましたが、学生達の寮への愛情がよく伝わるドラマでした。

 


そこを補うべく、劇場版ではわずか数分ながら<未公開カット>や<近衛寮のその後の物語>の追撮を加え、またクライマックスには、ドラマ版に共感された人々が一同に介して参加するセッションシーンが実現。

 



後半に進むにつれて、大学側と寮生側の双方に各々の言い分がある状況は、あたかも大袈裟に言えば、中東のパレスチナ自治政府とイスラエルの関係の様にも見えて来て、より普遍的な問題として問題提起なされるべきとも思えなくもないドラマでしたので、つい引き込まれる様なお話しでした。
しかしながらも、自由な校風を標榜してきた印象の旧帝国大学でさえも、学生による自治まで資本主義の合理化の波にあらがうことが出来ない現実はあまりにも悲しすぎました。
私を含む多くの観客の声は、成海璃子さん演じる女性の励ましのメッセージに込められているのではと思いました。

 



私的な評価としましては、
お話しに結論づけることがなかなか難しいテーマであり、普遍的な問題を採り上げてながらも、そんな中で、少しでも抵抗しようと不器用に頑張る若者たちの姿をよく描いていたと思います。

 


但しながらも、私も住む京都市を舞台にしたご当地ドラマでしたが、贔屓目に見ましても、追撮部分があまりにも少な過ぎて、単発ドラマを映画化した劇場版と呼ぶには惜しい映画に感じましたので、五つ星評価的には、★★★☆の三つ星半評価に止まる評価とさせて頂きました。

 

※尚、Wikipediaによりますと、主なロケ地として京宮大学・近衛寮として使用されたのは、旧・鎌掛小学校(滋賀県蒲生郡日野町)。そして学生課のある管理棟として使用されたのは、京都府庁旧本館(京都府京都市上京区)との事。

 

○『ワンダーウォール劇場版』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

未だ7月に鑑賞済みの映画が1本。ご当地映画の『ワンダーウォール劇場版』が残っているのですが、今回も、ブログ記事化する順序が前後してしまいますが、今月の『アルプススタンドのはしの方』を鑑賞した前日の8月4日(火)の夜に、イオンシネマ京都桂川まで劇場鑑賞してきた本作品の上映終了日が迫って来ていることもあり、取り急ぎ、先ずは、本作品をご紹介させて頂こうかと思います。

 

今年度の25本目の劇場鑑賞作品。

 


 

「途中までは面白いのに実に惜しい作品(20.8/4・劇場鑑賞)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2020年/日本

配給:ENBUゼミナール

公式サイト:http://kappa-lady.net/

上映時間:107分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年7月11日(土)

監督:辻野正樹

キャスト:

青野竜平、郷田明希、斎藤陸、瑚海みどり、飛幡つばさ、和田瑠子、中野マサアキ、家田三成、福吉寿雄、山本圭祐、辻千恵、大鳳滉、佐藤貴広、木村龍、三森麻美、火野蜂三、山中雄輔、近藤芳正

 



【解説】

社会現象となった上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」、今泉力哉監督の「退屈な日々にさようならを」など、数々の話題作を世に送り出しているENBUゼミナール主催「シネマプロジェクト」の第9弾作品。

生まれ育った川辺の民宿で働く柴田浩二。

ある日、社長である父親が見知らぬ女と出て行ってしまい、1人で民宿を続けることになってしまった浩二は途方に暮れていた。

そんな中、東京から家出してきた美穂と名乗る女が民宿で働くこととなる。

美穂に次第に惹かれていった浩二は、これまで誰にも話したことがなかった少年時代の河童にまつわる出来事を美穂に語り出す。

浩二はこのまま美穂と2人で民宿を続けていきたいと思っていたが、美穂にはそれができない理由があった。

 

監督は51歳で長編映画デビューとなる新人・辻野正樹。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

あの上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』など数々の話題作を送り出している、ENBUゼミナール主催の「シネマプロジェクト」の第9弾作品。


私とほぼ同世代で、しかも隣県の滋賀県大津市出身の51歳の新人監督の辻野正樹さんの初長編映画デビュー作という事で、多少贔屓目に観たかも知れません。

 



私個人的には、映画が始まって直ぐに、辻野正樹監督と同世代の私たちにしか分からないような1980年代のアイドル事情を、従業員の女性の台詞に盛り込んでいた点が、私的にはややツボでした(笑)。

 



柴田浩二(青野竜平さん)は、山奥の田舎の川辺の民宿で生まれ育ち、今もそこで働きながら暮らしている。
ある日、社長である父親(近藤芳正さん)が、見知らぬ女と駆け落ちし出て行ってしまう。
また従業員の女性も、実は浩二の父親が好きだったらしく、仲居の仕事を辞めてしまうのでした。

 



浩二は一人で民宿を切り盛りするのが難しくなり、途方に暮れるのでした。
とりあえずは、宿泊客を断り、宴会客だけを接待する事に営業形態を切り替えて、何とか新たな従業員を雇うまで続けようと思っていると、東京から来たという女性(郷田明希さん)が民宿の下を流れる川で溺れているところを助けるのでした。
話を聞くと、溺れていたのではなく、落とし物を捜していたらしい。

 


とりあえず、民宿に通して、濡れた衣服を乾かして休ませていると、浩二の置かれている事情を知った女性はここで働かせて欲しいというのでした。
彼女はミホと名乗り、無料で働くのでここに置いて欲しいと必死に懇願するので、そこまで言うならば住み込みで雇いますと言い、働いてもらうこととなるのでした。

 



そんな時、YouTuberの学生達が近辺に現れて、このあたりの川に棲む河童伝説を調べ始めるのでした。そして町内の人々に河童を知っているかと聞き始め、浩二は幼い頃に受けた河童にまつわる事件によるトラウマを思い出すのでした。

 


そして心惹かれ始めたミホに、自分の中にだけ秘めていた昔話を話し始めるのでした。
その事件があって、浩二はこの場所から離れられなくなっていたのでした。
ミホも次第に浩二に惹かれ始めるのでしたが、彼女は浩二と一緒に居たくても、このまま居られない理由があったのでした・・・。

といったイントロダクションの映画でした。

 




近藤芳正さん演じる自分勝手な父親に、典型的なクズ兄貴の新一(斎藤陸さん)など、実に散々でドン底の民宿経営の設定ながらも、賑やかし的な常連の宴会客の町内会のメンバーやYouTuberの学生達によるコミカルな演技から笑える部分もありながらも、特に主人公・浩二の抱えるトラウマや、東京から家出をしてきた訳ありそうな謎の女性ミホの秘密にまつわるドラマ部分の展開もしっかりしていて、ミステリアスな脚本仕立てで途中まではなかなか面白かったです。

 



ただ私個人的には、いくらコミカルな要素を持つ作品とはいえ、謎を多く残したままに、何の解決を見ないままの強引な大団円には、一見すると心地良い着地の様ではありますが、残ったままの諸問題の存在が大き過ぎて、中途半端なモヤモヤ感のみが残されましたし、最後の大団円をどの様に受け取るかで、観客によるこの作品の評価も二分されそうにも思われました。

 



私的な評価と致しましては、
私とほぼ同世代で、隣県の滋賀県大津市出身の51歳の新人監督の辻野正樹さんのデビュー作という点で多少贔屓目に観ても、最後の大団円については、やはり中途半端なモヤモヤ感のみが残されましたので、五つ星評価的には★★★☆の三つ星半の評価くらいが相応しい映画かと思われました。

今回の映画の問題点を見直して、今作品を足掛りとして、是非とも次回作に期待したいですね。

 

※尚、京都市のイオンシネマ京都桂川にては8/13(木)にて上映終了ですが、滋賀県大津市の大津アレックスシネマでは8/20(木)まで上映予定とのことです。

 

 

○映画『河童の女』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

今更ながらになりますが、今回は、先月の7月2日(木)に、以前に当選していたイオンシネマチケットを利用して、年老いた父親と共に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで劇場鑑賞してきた、巷間でも評価が高いこのドキュメンタリー映画の感想について、あくまでも備忘録的に、ブログ記事として記録しておきたいと思います。

 

今年度の19本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「究極の共生関係の自然農法の記録映画(20.7/2・2D字幕)」

ジャンル:ドキュメント

原題:THE BIGGEST LITTLE FARM

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:シンカ

公式サイト:http://synca.jp/biglittle/

上映時間:91分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年3月14日(土)

監督:ジョン・チェスター

キャスト:

ジョン・チェスター、モリー・チェスター、アラン・ヨーク

 

 

【解説】

自然を愛する夫婦が究極のオーガニック農場を作り上げるまでの8年間を追ったドキュメンタリー。

ジョンとモリーの夫婦は、愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。

料理家である妻のモリーは、本当に体によい食べ物を育てるため、夫婦で愛犬トッドを連れて郊外の荒れ果てた農地へと移住する。

都会から郊外へと生活環境がガラリと変わった2人は、自然の厳しさに直面しながらも、命の誕生と終わりを身をもって学び、動物や植物たちとともに美しいオーガニック農場を作るために奮闘の日々を送る。

 

映画製作者、テレビ番組の監督として25年の経歴を持つジョン・チェスターが、自身と妻、そして愛犬の姿をカメラに収めた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

新型コロナウィルス禍にあった為に、次々と話題作の公開が延期されていて、劇場鑑賞に赴いたこの当時は、これといった公開作品もなかったので、上映開始9時20分の朝一から、巷間でも評価が高かったミニシアター系の本作品を鑑賞するべく、滋賀県草津市のイオンシネマ草津に赴きましたが、朝一だというのに、思った以上に小さめの劇場に約20名ほどの観客の入りがあったのでビックリしたのを覚えています。

 

 

この映画を端的に申しますと、

愛犬トッドの大きな鳴き声による騒音が原因でロサンゼルスのアパートを追い出された、自然を愛する夫婦が、アラン・ヨーク氏という農業開拓者を師に仰いで、200エーカー(東京ドームの約17個分)もの広大な荒れ果てた農地に移り住み、賛同者をも募って、究極の共生関係の自然農法に拘り、農業・酪農を営んだ約8年間を記録したドキュメンタリー映画です。

 

 

農場主自身が映画製作者かつテレビ番組の監督であり動物カメラマンとしても有名なジョン・チェスター氏なので、そのドキュメンタリー映画ながらも、その映像美にも圧倒されました。

 

 

豚、牛、羊、鶏を飼い、可能な限りの自然農法で果物を育てようとしますが、当初は害虫や害鳥により、売り物になる果物の収穫はほとんど出来ず終いで、更には鶏などはコヨーテに襲われるなどの被害の連続でしたが、次第に農場内で新たな生態系が構築されて、7年目には、家畜に加え、ハチドリ、カタツムリ、ムクドリ、フクロウ、蛇、スカンク、鷲、ホリネズミ、コヨーテ、アブラムシ、テントウムシなどの多種多様な生物の共存のダンスが出来上がるのでした。

 

 

 

 

 

この当初は、害虫、害鳥、害獣と思っていた生き物との共生も、食物連鎖の工夫によって自然の摂理から新たな理想の暮らしの形へと姿を変えてくれていくところが、あたかも小さな宇宙規模のような「自然の調和」を感じさせてくれるところが、面白く観ることが出来ました。

 

 

そして、尚、もっとも大きな小さな農園で、この物語は今も続いています。

 

 

 

理想の暮らしの形へと進み行く約8年間の奮闘する道程が、プロの動物カメラマンの手による素晴らしい映像美とともに観られるので、特段に、自然界に存在する、ミミズや昆虫や家畜の糞や死骸などの映像が苦手な人でなければ、かなりオススメなドキュメンタリー映画でしょうね。

 

 

但しながら、あくまでも”広大な平地の中にある敷地”における自然農法だからこそ実現し得た、食物連鎖の工夫による自然の調和を基にした究極のオーガニック農法による<理想の暮らし>であって、日本の場合だと、圃場が広大な平地のみという比較的にやり易そうな農場以外では、だいたいが田畑が動物の住む山々と隣接する事となると思われ、そこで作物を荒らす害獣に対峙するには、やはり徹底的な電柵で包囲するなどして害獣を追い返すしか手立てがないのが現状かも知れないですね。

 

 

私的な評価と致しましては、

ドキュメンタリー映画で、これほどまでに究極の共生関係の自然農法を追った美しい映像美に溢れた記録映画もそうは滅多にないでしょうし、農場主自身が映画監督でもあるからこそ出来た作品なのでしょうね。

 

但しながら、はたして、日本の農地で同じような事が出来るかとなると、非常に限られた広大な平地にある圃場のみかとも思われ、まさに<理想の暮らし>ではあっても、参考に出来る事と出来ない事もあるのは確かでした。

 

従いまして、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価が相応しい作品かと思いました。

 

 

○映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』予告

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。