アカデミー賞ノミネート作品関連を中心に、今年度に入って、ようやく計13本劇場鑑賞してきた中、未だ未だ一部しかそれら作品についての感想をブログ記事化出来ていませんが、ここ最近に劇場で観た映画の中では、アカデミー賞ノミネート作品ではないのですが、この映画『TATAMI』と邦画の『35年目のラブレター』がひと際印象に残っていますので、全国公開日から約1ヶ月を過ぎ、今更ながらになり、また私の劇場鑑賞の順序もかなり前後してしまいますが、あくまでも個人的な備忘録として、取り急ぎ、拙ブログにも、先ずは、映画『TATAMI』について記録に残しておこうと思います。
そもそも、映画ブロガーのemiさんの映画『TATAMI』の記事を読んで本作品が柔道を題材にした映画と言うことから、気になっていたのもあり、丁度、本作品の京都府内での上映館のひとつである、ミニシアターの京都シネマの昨年度の会員更新の際に付与されていたデジタル無料招待券の使用期限が未だ残っていたこともあり、3月12日(水)の朝一番の上映回に、慌てて、そのデジタル無料招待券を使って、久しぶりに京都シネマまで観に行って来ました。
今年度の10本目の劇場鑑賞作品。
(今年度の京都シネマでの1本目の劇場鑑賞作品。)
「実話に基づく、母国の政治介入に翻弄される女子柔道家の葛藤(25.3/12・2D劇場・モノクロ作品)」
ジャンル:社会派ドラマ
原題または英題:Tatami
製作年/国:2023年/アメリカ・ジョージア(グルジア)合作
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト:https://mimosafilms.com/tatami/
上映時間:103分
上映区分:一般(G)
劇場公開日:2025年2月28日(金)
【スタッフ】
製作:アディ・エズロニ / マンディ・タガー・ブロッキー / ジェイミー・レイ・ニューマン / ガイ・ナッティブ
製作総指揮:アビ・ニール / アロン・シュトルズマン / ピーター・トラゴッド / オリ・アイゼン / ピーター・ソビロフ / オリ・アロン / サルバトーレ・モナコ / マヤ・アンセレム / シャロン・ハレル=コーエン / セリーヌ・ラトレイ / モシェ・エデリー / オリ・サッソン / リー・ラッシャー / マイモニデス・ファンド / ドロール・イレズ
撮影:トッド・マーティン
美術:ソフィヤ・カレバシュウィリ / タマル・グリアシュビリ
衣装:ソポ・イオセビドゼ
編集:ユバル・オア
音楽:ダッシャ・ダウエンハウエル
脚本:ガイ・ナッティブ / エルハム・エルファニ
監督:ガイ・ナッティブ / ザーラ・アミール
【キャスト(配役名)】
アリエンヌ・マンディ(レイラ・ホセイニ選手) / ザーラ・アミール(マルヤム・ガンバリ:イラン代表監督) / ジェイミー・レイ・ニューマン(ステイシー・トラビス:WJA・世界柔道協会役員) / ナディーン・マーシャル(ジャン・クレア・アブリエル:WJA・世界柔道協会役員) / リル・カッツ(シャニ・ラヴィ:イスラエル選手) / アッシュ・コルデー(ナデル・ホセイニ:レイラの夫) / バレリウ・アンドレウツァ(ブラド:在ジョージアのイラン外交官) / メフディ・バジェスタニ(アマル・ホセイニ:レイラの実父) / ファリマ・ハバシアデスル(ジャスティナ:イラン人歌手・ラッパー) / エルハム・エルファニ(イラン代表アシスタントコーチ) その他
※尚、劇中のWJA・世界柔道協会という組織は架空のものであり、正式には国際柔道連盟(International Judo Federation。略称:IJF)がそれに相当します。
【解説】
「SKIN 短編」で第91回アカデミー短編実写映画賞を受賞したイスラエル出身の映画監督ガイ・ナッティブと、「聖地には蜘蛛が巣を張る」で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したイラン出身の俳優ザーラ・アミールが共同でメガホンをとり、実話をベースに描いた社会派ドラマ。スポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧を背景に、アスリートたちの不屈の戦いを描いた。
ジョージアの首都トビリシで女子世界柔道選手権が開催されている。イラン代表選手のレイラ・ホセイニとコーチのマルヤム・ガンバリは、順調に勝ち進んでいたが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶなか、政府に従い怪我を装って棄権するか、それとも自由と尊厳のために戦い続けるか、人生最大の決断を迫られる。
レイラ・ホセイニ役をアリエンヌ・マンディ、コーチのマルヤム・ガンバリ役をザーラ・アミールが演じた。第36回東京国際映画祭(TIFF)のコンペティション部門で審査委員特別賞と最優秀女優賞(ザーラ・アミール)の2部門を受賞。
尚、映画史上初めてイスラエルとイランにルーツをもつクリエイターが協働した作品とされ、製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可となっている。
(以上、映画.comおよび劇場パンフレットの掲載記事より、引用抜粋。)
あらすじ
ジョージア(旧国名グルジア)の首都トビリシで開催されている女子世界柔道選手権。
60㎏級(※女子柔道には60㎏級という階級は存在しないため、あくまでも架空の設定。)のイラン代表選手レイラ・ホセイニは、大会の試合前の計量の際に体重超過でつまづいたものの、ノックアウト方式のトーナメント戦を順当に勝ち進んでいくのでした。
そんな中、レイラ・ホセイニを支えながら指導してきた、マルヤム・ガンバリ監督のもとに一本の電話が入るのでした。
地元イランでテレビ観戦する家族や友人達の声援を携帯電話で聴きながら、金メダルを獲るために一心不乱に戦うレイラ。
ですが、ガンバリ監督を通して、イラン政府当局の上層部はそんなレイラを、イランが国として認めていない敵対国でもあるイスラエルの代表選手との対戦を避けさせるべく、「途中棄権させろ」と指示し家族を人質にして脅迫するのでしたが・・・。
といったイントロダクションの、スリルも溢れる、ポリティカル・スポーツ・エンターテインメント作品でした。
実際の事件に着想を得た作品。
本作は、実際に起きた事件・事実に着想を得た作品であり、いわゆる、【サイード・モラエイ選手事件】とも称される、2019年8月の日本武道館で開催されていた世界柔道選手権大会において、イラン代表のサイード・モラエイ選手がイスラエル代表のザキ・ムキ選手との対戦を避けるために欠場する事をイラン政府当局に求められるも、強行出場。
当日の会場内でも当局から苛烈な圧力を受けたという事件に触発されて、本作では、当該事件の男子柔道家を女子柔道家に設定を置き換えて、イラン政府にも秘密裏に本作品の撮影が可能なジョージアに大会開催地の設定も変更させた上で、製作された「スポーツと政治」の問題を鋭く深く問う、ポリティカル・スポーツ・エンターテインメント作品です。
母国イランの政府当局の指示から工作員と化した在ジョージアのイラン外交官の執拗な脅迫により、精神的に追い詰められながらも、試合を諦めないレイラ役を演じたマリエンヌ・マンディという女優さんも凄いながら、片や、勝ち進んでいくレイラを複雑な気持ちで説得し続けるガンバリ監督役のザーラ・アミールも第36回東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したのも頷ける納得の演技力でした。
監督は『SKIN 短編』で第91回アカデミー短編実写映画賞を受賞したイスラエル出身の映画監督ガイ・ナッティブ(イスラエル出身)と『聖地には蜘蛛が巣を張る』に主演し、本作でもガンバリ監督役を演じたザーラ・アミール(イラン出身者)。
秘密裏に製作されて、この映画に参加したイラン出身者は全員亡命したという。映画を撮るのも命懸けという状況だったそうです。
当然ながら、イラン本国では上映禁止となっているらしいのですが、ぜひ視聴・鑑賞する機会があるようであれば、より多くの方々にも観て欲しい傑作のひとつかと思いました次第です。
私的評価:★★★★★(100点満点)。
私的な評価としましては、五ツ星評価的にも、自分達の身の危険を顧みず命を賭しても秘匿しながら撮影し、映画化しようとしたという心意気の点だけでも、もう文句なしの五ツ星の★★★★★(100点満点)に値する映画だとも思いましたし、柔道の試合展開の模様の撮影も臨場感溢れる凝った撮影技法もなかなか素晴らしい映画でした。
また、希望が持てる終わり方をしている点も少し救われた感もあって良かったです。
#京都シネマ で『#TATAMI 』鑑賞。世界柔道大会で勝ち上がって行く主人公の真の敵は母国イラン。イスラエルとの対戦を避けるべく、途中棄権する様に国家から脅迫を受けるが信念を曲げず屈しなかった彼女。ほぼ実話という怖さにも驚かされる!希望の見えるラストに少し救われた!傑作!#TATAMIに戻れ pic.twitter.com/43ETN2ZimS
— HALU6700 (@HALU7100) March 12, 2025
また、今回は、入場チケットこそデジタル無料招待券を使用しましたが、結局、駐車場料金が2,460円も余計に掛かってしまいましたが、それでも観に行って良かったと思えるほどに満足度が高い映画でした(汗)💦
〇映画『TATAMI』予告編|2025年2月28日(金)公開
〇【柔道家の阿部詩選手がナレーションに初挑戦!】映画『TATAMI』特別予告編|2025年2月28日(金)公開
今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

































