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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰ったサンプルが収納されているカプセルが地球に帰還するのが、ちょうど2020年12月6日(月)の深夜2時30分過ぎとなるというタイミングから、もう一度、「はやぶさ2」の軌跡を振り返るべく、本当に久し振りに、滋賀県大津市のユナイテッド・シネマ大津に出向き、年老いた父親と共に、先日の12月4日(金)に、このドキュメンタリー映画を鑑賞。

 

今年度の44本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「はやぶさファンには必見の映画(20.12/4・2D劇場)」

ジャンル:ドキュメンタリー

製作年/国:2020年/日本

配給:ローソンエンタテインメント

公式サイト:http://www.live-net.co.jp/hayabusa2reborn_g/

上映時間:76分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年11月27日(金)

監督:上坂浩光

ナレーター:篠田三郎

 

 

【解説】

小惑星探査機「はやぶさ2」の波乱と感動に満ちた探索の旅を緻密な映像で再現したドキュメンタリー。

 

プラネタリウムフルドーム映像作品として製作された3部作の1作目「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」と3作目「HAYABUSA2 REBORN」を再編集し、劇場版として公開。

 

2014年12月3日、小惑星リュウグウでの探査を目的に地球を飛び立った「はやぶさ2」は、2年半、32億キロメートルの孤独な旅の末にリュウグウへ到達するが、そこで待ち受けていたのは、あらゆる場所が岩で覆われた想定外のリュウグウの姿だった。

小惑星イトカワでの「はやぶさ」の悪夢が去来する中、「はやぶさ2」は幾多の困難を乗り越えミッションを成功させていく。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

2011年に公開された「はやぶさーHAYABUSA BACK TO THE EARTHー」の後に HAYABUSA2 のミッションを追加して作られた全編 フルCG映像作品です。

人物は全く登場せず、篠田三郎さんの素晴らしいナレーションが、観客をいざなってくれます。

 

 

個人的には、前作の『HAYABUSA BACK TO THE EARTH』の公開時には、京都府に,イオンシネマ京都桂川も未だ存在する前で、奈良県との県境のシネコンのイオンシネマ高の原まで京奈和自動車道を使ってまでわざわざ劇場鑑賞に出向いたのを思い出します。

 



そこで、今作の『劇場版HAYABUSA2ーREBORNー』ですが、先ず、前半部分については、 2003年に打ち上げられた初号機HAYABUSAのお話で、小惑星イトカワに着陸したものの、岩石採取のための鉄球が発射されず、その後燃料漏れのトラブルを起こして1ヶ月半も音信不通となりながらも、予定より3年遅れで 2010年6月13日に帰還したお話が復習されていました。

 



HAYABUSA の帰還が日本中で感動を呼び、2011年には、このドキュメンタリー映画以外にも、3本ものドラマ仕立ての邦画が作られましたが、あくまでも個人的な意見ですが、「はやぶさ」関連の映像の中では、この一本は絶対に見逃せない作品だと思います。

 

 

何故ならば、HAYABUSA が世間で騒がれ始める前からこの作品は完成されており、ミッションの詳細が客観的に説明してあるほか、帰還時のシーンを後から追加されています。

そもそもが、プラネタリウムでの上映を目的としていたためか、少々上映時間が短く感じられますが、内容は他のどの作品よりも充分に詰まっているかと思いました。

 



そして、後半部分は、2014年に打ち上げられて小惑星リュウグウを目指した後継機2号機の話が同様に非常に丁寧に描いてありました。

 

初号機が探査したイトカワは小惑星帯の中でも地球寄りの軌道にあったため、表面温度が高く、水分などは蒸発してほぼ残っていなかったのですが、火星に近い軌道にあるリュウグウは、内部に水や有機物が残されている可能性があるとの事。

これによって地球の生命の起源に関わる発見があるかも知れないという。

 



ミッションの詳細は前半同様に丁寧に描かれ、着陸の難しさや、着陸までの手順が非常に分かり易く述べられていました。

平坦な部分が多かったイトカワと違ってリュウグウは表面が岩だらけで、着陸して岩石を採取するのが、本作を通しても、非常に難しいことがよく分かりました。

その後のスタッフの綿密な検討と判断も非常に見応えがありました。



篠田三郎さんのナレーションは HAYABUSA を「君(きみ)」と呼びかけ、あたかも人として接するかのような温かみがある点も良かったです。

前半で流れた、作曲家・酒井義久さんによる感動的な曲が後半でも流用されていて、雰囲気の統一感を保っていたのも好感が持てましたし、眠たくなりそうになった頃にダイナミックな演奏が流れるので眠気覚ましにもちょうど良かったです(笑)。

 



HAYABUSA2 は初号機と違って大気圏に再突入はせず、カプセルを放出した後は宇宙空間にとどまるとの事。

 

前述した通り、”リュウグウからの玉手箱”とも呼ばれるカプセルの地球到着は、2020年の12月6日午前2時30分過ぎ。オーストラリア大陸の砂漠地帯。

 

 

尚、本ミッション終了後の HAYABUSA2 を活用すれば、新たなミッションを立ち上げるよりも低コストで科学的・工学的な成果が見込めることから、電力事情や観測機器の能力に合わせて地球近傍小惑星を対象とした拡張ミッションに運用する予定で、よって、HAYABUSA2の探査機本体自体は地球に帰還することなく、再度、今度は、2031年7月に小惑星 1998 KY26 を接近探査する拡張ミッションに挑むことになっているそうです。

 

 

私的な評価と致しましては、

やはり、小惑星探査機「はやぶさ」並びに「はやぶさ2」のファンにとっては必見のドキュメンタリー映画でしょうし、今回、このタイミングで劇場鑑賞したことにより、これまでの軌跡を振り返ったことで、より一層カプセルの帰還についても凄く感動する事が出来た点は本当に良かったです。

ただ、この他のドキュメンタリー映画にも言える事ですが、この天体や宇宙へのロマンなどにも全く興味が無い人からすれば全く面白くもない映画かも知れないのは確かではありますね(汗)。

 

あくまでも、小惑星探査機「HAYABUSA」 並びに 「HAYABUSA2」のファンである私にとっては、五つ星評価的には★★★★☆(90点)のほぼ満点の高評価が相応しいドキュメンタリー作品でした。

 

○映画『劇場版HAYABUSA2ーREBORNー』予告編

 

 

 

▲公開日の11月27日(金)から連日配布されている、小惑星探査機HAYABUSA2のカプセル帰還記念の入場者特典のポストカード。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

12月1日(火)は、年に1度の【映画の日】ということで、個人的には、洋画『mid90s ミッドナインティーズ』を鑑賞したかったのですが、本作の3DCGアニメ映像による、国民的アニメ「ドラえもん」の映画を観てみたいとの私の父親からの希望で、この日は『STAND BY ME ドラえもん2』を鑑賞するべく、年老いた父と一緒に、滋賀県大津市の大津アレックスシネマまで出向いて来ました。

 

今年度の43本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「『ドラ泣きふたたび』は誇大広告過ぎたかも?(20.12/1・2D劇場)」

ジャンル:ファンタジー

製作年/国:2020年/日本

配給:東宝

公式サイト:http://doraemon-3d.com/

上映時間:96分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年11月20日(金)

監督:八木竜一 

脚本・共同監督:山崎貴

ヴォイスキャスト(声の出演):

水田わさび(ドラえもん) / 大原めぐみ(のび太) / かかずゆみ(しずか) / 木村昴(ジャイアン) / 関智一(スネ夫) / 宮本信子(おばあちゃん) / 妻夫木聡(大人のび太) / バカリズム(ナカメグロ) / 羽鳥慎一(入れ換えロープ) 他

 

 

【解説】

国民的アニメ「ドラえもん」初の3DCGアニメーション映画として2014年に公開され、大ヒットを記録した「STAND BY ME ドラえもん」の続編。

 

前作から引き続き監督を八木竜一、脚本・共同監督を山崎貴が担当し、原作漫画の名エピソード「おばあちゃんのおもいで」にオリジナル要素を加えてストーリーを再構築。

前作で描かれた「のび太の結婚前夜」の翌日である結婚式当日を舞台に、のび太としずかの結婚式を描く。

 

ある日、優しかったおばあちゃんとの思い出のつまった古いクマのぬいぐるみを見つけたのび太は、おばあちゃんに会いたいと思い立ち、ドラえもんの反対を押し切りタイムマシンで過去へ向かう。

未来から突然やってきたのび太を信じて受け入れてくれたおばあちゃんの「あんたのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」という一言で、のび太はおばあちゃんに未来の結婚式を見せようと決意する。

 

しかし、未来の結婚式当日、新郎のび太はしずかの前から逃げ出してしまい……。

大人になったのび太の声を前作から続いて妻夫木聡が担当し、おばあちゃん役は宮本信子が務めた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

国民的な漫画・アニメである「ドラえもん」に関しては、漫画もアニメも映画も、かなりご無沙汰しており、大ヒットした前作に相当する3DCGアニメ『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)はあいにくと未見。

 



ドラえもんのお話自体は、のび太の子孫が、先祖であるのび太に、もう少ししっかりしてもらわないと、未来に生きる自分たちの生活まで脅かされるということで、その指南役として、ネコ型ロボットのドラえもんを派遣したのが、そもそもの始まりのお話しでしたから、小学生の、のび太がドラえもんと共に、過去・現在・未来を往来するのはタイムパラドックス的にも別に問題はないし、むしろ、そうでもしないと事態は好転しないかと思います。

 



しかしながら、小学生の時点の、のび太が同じ時代に2人も存在するのは、タイムパラドックス的にもマズいかと思うのですが、その点で今回は時間軸的に微妙に違和感があるシーンがあったりするのも、本作の評価が真っ二つに賛否が割れる一因になっているのかも知れないですね。

 


 

私も今作ではその点にはタイムパラドックス的な観点から多少面食らいました。

 



映画の内容自体は、『ドラえもん』の50周年記念作品にふさわしく、私も大好きなお話の『おばあちゃんの思い出』『のび太の結婚前夜』『のび太が生まれた日』の3つのエピソードを上手く融合していて、1つのお話しにしていましたが、それぞれが鉄板ネタのエピソードなので、感動せざるを得ないかとは思います。

 



その中でも『のび太の結婚前夜』のエピソードのみが、何故にのび太が結婚式を逃げ出してしまうのか?といった理由付けがかなり弱くて、ちょっと浮いた感じになっていたのが気懸かりでしたね。
単なるマリッジ・ブルーな精神状態にしては、かなり動機付けが弱すぎた様な気もしましたから。
その点からも、前作については知りませんが、今作の「ドラ泣きふたたび。」は誇大広告過ぎたような気もしましたね。

 



とは言え、タイムリープもの映画としては、序盤「?」と思われる不思議なシーンも終盤には伏線の回収が、ちゃんと出来ていて、その点は感心だし、それこそタイムリープものの醍醐味を味わせて貰いました。


個人的には、過去の小学生の、のび太と大人になったのび太が直接顔を合わし共に行動するというのも、タイムパラドックス的には、如何なものかとも思うのですが、昔からのドラえもんの世界観の中ではそれもOKなんでしょうね。

 



また、今作ではドラえもんが未来のひみつ道具を大掃除で片付けている最中にタイムマシンに乗って出掛けてしまう設定から、使えるひみつ道具が非常に限られている点も、結果的には、ハラハラドキドキさせる一因になっていて脚本的には面白い仕上がりになっていたとは思いました。

 



また、前作未見なので、父や私にとっては余計に、本作での3DCGアニメでの表現がすごくリアルに感じられて良かったです。
のび太の寝グセやタケコプターで空を飛んでいる際の髪の毛の風のなびき具合まで超リアルで、その点だけでも感動していました。

 



一緒に観ていた年老いた父親も、映画の内容以上に、この「ROBOT」の製作による、現在の3DCGアニメの技術力の進歩に驚いていたみたいでした。

 



ジャイアンとスネ夫との大人になってからでも続く厚い友情には、ちょっと羨ましくも感じました。

 



でも、今作に関しては、大人になったのび太の優柔不断ぶりにはイライラさせながらも、大人になった、しずかちゃんがあまりにも寛大で素敵で女神過ぎましたね。

 



ヴォイスキャスト(声の出演)として、大人になったのび太役の妻夫木聡さんも、のび太のおばあちゃん役の宮本信子さんの声の演技も雰囲気を上手く掴んでられて、なかなか良かったでしたね。

 



最後のエンディング主題歌の菅田将暉さんが歌う『虹』という曲もなかなか良くて、結婚式で歌う曲の定番曲にもなりそうでした。

 



私的な評価と致しましては、
同じ時代に2人も3人ものび太が存在するといった点からは、タイムパラドックス的には、やや違和感も感じる部分もありましたが、この昔ながらのドラえもんの世界観ではOKなんだと納得させながら観ました。


そして、鉄板ネタのエピソードの『おばあちゃんの思い出』と『のび太の生まれた日』はなかなか感動的でもあったのに比べて、『のび太の結婚前夜』のエピソードが、結婚式から逃げ出す事が、単なるのび太のマリッジ・ブルーな精神状態だとしか思えず、優柔不断で我が儘な印象としか受け取れなくて動機付けが弱くて共感し難いのが玉に瑕だったかも?

 


久しぶりに、ドラえもんのアニメをこの映画で観ましたが、さすがに、ドラ泣きは誇大広告過ぎるかとは思いましたが、総花的に観れば、鉄板ネタのエピソードをまとめた映画だけに感動させられる部分も多々あり面白く観ることが出来ました。


同じ山崎貴監督の『ルパン三世ザ・ファースト』の3DCGアニメはイマイチ気持ちが悪かったのですが、この「ドラえもん」に関しては、3DCGアニメに良くマッチしていて、私はそのリアル感には感激しましたね。

 


 

従いまして、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価の高評価も相応しいアニメ映画だったと思いました次第です。

 

○映画『STAND BY ME ドラえもん2』予告編2

 

 

○(映画『STAND BY ME ドラえもん2』主題歌) 菅田将暉 『虹』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

先月の11月27日(金)に、滋賀県大津市の大津アレックスシネマでの公開初日に本作品の鑑賞に出向いてきました。

今回も、年老いた父親と一緒に鑑賞に出向きましたが、私の分は、貯まっていた100ポイント交換による無料のポイント鑑賞。

 

今年度の42本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「ストックホルム症候群の語源となった事件簿(20.11/27・字幕)」

ジャンル:サスペンス/スリラー

原題:Stockholm

製作年/国:2018年/カナダ=スウェーデン合作

配給:トランスフォーマー

公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/stockholmcase/

上映時間:92分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年11月6日(金)

監督:ロバート・バドロー

キャスト:

イーサン・ホーク / ノオミ・ラパス / マーク・ストロング/ ビー・サントス / クリストファー・ハイアーダール / マーク・レンドール / イアン・マシューズ 

 

 

【解説】

誘拐・監禁事件の被害者が犯人と長い時間をともにすることで、犯人に対し連帯感や好意的な感情を抱いてしまう状態を示す心理学用語「ストックホルム症候群」の語源になった事件を題材に、イーサン・ホーク主演で描くクライムドラマ。

 

何をやっても上手くいかない悪党のラースは、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に強盗に入る。

ビアンカという女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監されていた仲間のグンナーを釈放させることに成功したラースは、続けて人質と交換に金と逃走車を要求。

しかし、警察が彼らを銀行の中に封じ込める作戦に出たことで事態は長期化。

次第に犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始めていく。

 

映画の題材となったのは、1973年にスウェーデンのストックホルムで起こったノルマルム広場強盗事件。

 

 監督は、イーサン・ホークが伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じた「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー。

 

犯罪仲間のグンナー役に「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、人質となるビアンカに「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

Amebaブログの女性映画ブロガーの愛太郎さんの『愛太郎の映画生活』という人気ブログにて、本作を評して「私のツボを掴む作品」と推してられた作品ということもあって、期待を膨らませて鑑賞に臨みましたが、「サスペンス/スリラーとして観ると肩透かし。人間ドラマとして観るとユニークで見応えあり。」という愛太郎さんのブログでのご感想通りに、実に人間臭い作品でした。

 

 

 

冒頭に、「普通じゃ考えられないが事実に基づく物語」との断り書きがありましたが、確かにどこまでが本当の事か分からないほどでしたし、これが創作だとしたら、かなり説得力にも欠ける脚本と評価されてしまいそうなくらいに奇想天外な事実に基づいた内容のお話でした。

 

 

誘拐や監禁事件の被害者が犯人と長い時間を共にすることで、犯人に対し恐怖を通り越して、連帯感や好意を抱いてしまう状態に陥る心理的現象【ストックホルム症候群】。

実は、この言葉は、1973年のスウェーデンのストックホルムで起こった銀行強盗事件から生まれた言葉なのです。

前述した冒頭の断り書きの通り、本作は、その実在の事件に焦点をあて、一体何が起こっていたのかをコミカルなクライムドラマ作品として作られたものです。

 

 

ただ、単なるドキュメンタリータッチな映画ではなく、その内容の普遍性がより伝わる様に、実際には6日間の事件を3日間に凝縮されていたり、4人の人質を3人に集約されていたり多少改変を加えています。

 

とは言え、あくまでも実際にあった事件簿を、より分かりやすく伝えるための工夫であって、ほぼ実話であることには変わりないと思われます。

 

 

銀行強盗を決行するラースは、身元を隠すためにアメリカ人に扮していたりと、割りと行き当たりばったりなことも多く、この事件は、そんなどこか憎みきれないラースの人間性も関係していて、これが特殊な事例を生み出したんだろうな、と納得出来ます。

 

 

ラースは、人質にも優しく接して、警察署長に対して「湿布と水と・・・。タ○ポンを用意しろ!」と要求する際に、恥ずかしいからか「タ○ポン」は心なしか小声になるあたりも可愛かったりして面白かったです。

 

 

その主演のラース役をイーサン・ホークが演じている点も大きく作用しており、彼の演技力によっても、更にそのことが伝わりやすくなっています。

 

 

彼が良い塩梅でコメディ色も醸し出していて、なかなか面白い作品に

仕上がっていたかと思います。

 

 

後で気が付いて、個人的に驚いたのは、人質の一人である銀行員のビアンカ役については、スウェーデン版の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』でヒロインのリスベット役を演じていたノオミ・ラパスであったこと。

ノオミ・ラパスであることが全く気が付かないくらいでしたので、彼女の演技力にはこの先も注目に値するかと思われました。

 

 

また、犯罪仲間のグンナー役には、『キングスマン』シリーズなどでも有名なマーク・ストロングが演じていましたが、いつもの丸坊主頭ではないので、彼も当初は誰が演じているのかよく分からない人もいるのではないかとも思われましたが、さすが名優マーク・ストロングだけあって、そつなく演技しておりました。

 

 

【ストックホルム症候群】という心理学用語の語源を知る上でも非常に良く出来ており、更に、作品の出来映え自体も良いので、全国の公開館の数は少ないですが、観ることが出来る環境や機会のある人には是非鑑賞をお勧めしたい作品でした。

 

 

「時代背景もあってか、犯罪現場のスリルと生温かさを絶妙なラインで成立させていて面白いと思いました。」という、女性映画ブロガーの愛太郎さんからのお言葉通り、70年代という時代背景を停車してあるクルマや小道具に至るまで、しっかり再現していましたし、何よりも70年代を象徴するボブ・ディランの数々の名曲が劇中歌として重用されて作品を彩っていました。

 

 

私的な評価と致しましては、

【ストックホルム症候群】の語源の基となる、この銀行強盗事件の極限状態の中で、何故、犯人と人質という正反対の立場の彼らが心を通わせたのか?といった人間が元来持つ不思議な共感能力を、本作では、ユーモアを交えながらスリリングに描き出しており、なかなかの佳作の作品かと思いました。

 

 

つきましては、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価の高評価も相応しい作品かと思いました。

 

繰り返しになりますが、全国の公開館の規模や数は少ないですが、本作を観ることが出来る環境や機会のある人には是非鑑賞をお勧めしたい作品でした。

 

○映画『ストックホルム・ケース』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【劇中歌のボブ・ディランの4曲】

 

・「新しい夜明け」

 

 

・「明日は遠く」

 

 

・「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」

・「今宵はきみと」

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。