『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022年) #映画納め #イオンシネマ草津 #3D字幕 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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昨年劇場鑑賞した作品のうち未だブログ記事化出来ていない作品が計15作品もある中、12月16日(金)に日米同時公開され、私が、12月26日(月)に、昨年の映画納めとして鑑賞してきた作品でもある『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を、今回、先ずは採り上げたいと思います。

 

今作は、前作の『アバター』(2009年)公開時には<3D元年>とも謳われるほどの驚愕の映像美を見せつけてくれたジェームズ・キャメロン監督による13年振りによる続編であり、その歳月を経たことにより、VFX技術も更なる進化を遂げ、流体シミュレーションやレンダリングなどが大幅に強化され、キャラクターだけでなく背景や水や炎の挙動まで緻密に描写されるようになったとのこと。

 

ということですので、皆さんも、存分に想像、期待しても、きっとその想像の斜め上を行くこと必至でしょう。

無論、ジェームズ・キャメロン監督による3Dの映像表現の更なる進化も垣間見るため、3Dが必須の案件として、私も、巷間で言われる”アバ体験”をするべく、IMAX3Dほどに音響効果が上等ではないですが、滋賀県草津市のイオンシネマ草津にて、Real3D方式による3D字幕HFR上映にて、年老いた父親と一緒に鑑賞に出向いて来ました。

 

 

昨年度の45本目の劇場鑑賞作品。

(※昨年度のイオンシネマ草津での22本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

「海中の映像美が圧巻!感動の”アバ体験”(22.12/26・3D字幕HFR)」

ジャンル:SF

原題:Avatar: The Way of Water

製作年/国:2022年/アメリカ

製作会社:20世紀スタジオ / ライトストーム・エンターテインメント / TSGエンターテインメント

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(20世紀スタジオ)

公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

上映時間:192分

上映区分:一般(G)

公開日:2022年12月16日(金)

原案:ジェームズ・キャメロン / リック・ジャッファ / アマンダ・シルヴァー / ジョシュ・フリードマン / シェーン・サレルノ

製作:ジェームズ・キャメロン / ジョン・ランドー

音楽:サイモン・フラングレン

主題歌:『ナッシング・イズ・ロスト』-ザ・ウィークエンド

脚本:ジェームズ・キャメロン / リック・ジャッファ / アマンダ・シルヴァー

監督:ジェームズ・キャメロン

キャスト(配役名):

【森の部族】

サム・ワーシントン(ジェイク・サリー) / ゾーイ・サルダナ(ネイティリ) / シガニー・ウィーバー(キリ:養女) / ジェイミー・フラッターズ(ネテヤム:長男) / ブリテン・ダルトン(ロアク:次男) / トリニティ・ジョリー・ブリス(タクティレイ”トゥク”:娘)/ CCH・パウンダー(モアト:巫女”ツァヒク”でありネイティリの母親) 

【海の部族】

クリフ・カーティス(トノワリ:海の部族のリーダー) / ケイト・ウィンスレット(ロナル:トノワリの妻) / ベイリー・バス(ツィレヤ”レヤ”:トノワリの娘)/ フィリップ・ゲリオ(アオヌング:トノワリの息子) / ドユアン・エヴァンス・Jr.(ロッソ:アオヌングの親友)

【パンドラの地球人(スカイ・ピープル)】

ジャック・チャンピオン(マイルズ・”スパイダー”・ソコロ:ジェイクの地球人の養子) / ジョエル・デヴィッド・ムーア(ノーム・スペルマン博士) / Dリープ・ラオ(マックス・パテル博士)

【リコンビナント】

スティーヴン・ラング(マイルズ・クオリッチ大佐)

【地球人(スカイ・ピープル)】

ジョバンニ・リビシ(パーカー・セルフリッジ:パンドラから追放された鉱物資源開発の責任者) / イーディ・ファルコ(フランシス・アードモア将軍:RDA社の女性司令官) / ジェマイン・クレメント(イアン・カーヴィン博士:海洋生物学者) / ブレンダン・カウエル(ミック・スコーズビー船長:パンドラの民間海洋捕鯨船の船長)

※【回想】

シガニー・ウィーバー(グレイス・オーガスティン博士:かつてアバター計画を率いていた植物学者) その他

 

 

【解説】

ジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。

地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。

ジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナらおなじみのキャストが続投し、前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーが、今作ではジェイクの養子キリ役をモーションキャプチャーによって演じている。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

  簡単なあらすじ。

 

前作から十数年以上経過した、地球から、はるか彼方の神秘の星パンドラで、前作のラストで、エイワの木の聖なる力を借りて、魂をアバターに移されて、先住民のナヴィとして生まれ変わり森の部族オマティカヤ族の一員となった、元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、森の部族の族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれ、現在は、2男1女の子供が授かり、前作で死亡してしまった今は亡きグレイス・オーガスティン博士のアバターから生まれた娘・キリ(シガニー・ウィーバー)を養女として引き取り、そして、同じくマイルズ・クオリッチ大佐の息子・地球人のスパイダーとともに穏やかに暮らしていた。

 

 

だが、その幸せな時は長くは続かなかったのでした。

ジェイク達の幸せを破壊するかの如く、地球人(スカイ・ピープル)が再びパンドラに侵略してくるのでした。

それにより、ナヴィの生活は次々と破壊されていくのでしたが、ジェイクが中心となって、ゲリラ戦を仕掛けては地球人から銃火器類を奪い取って、徹底抗戦をしていたのですが、侵略行為があまりにも激化する中、ナヴィたちに対し、ここに自分がいるから地球人(スカイ・ピープル)に狙われてしまうと考えたジェイクは家族と共に森の部族・オマティカヤ族の下を去る決断をするのでした。

 

 

逃避行を続けるジェイク一家は、未知なる海の部族のもとに身を寄せることになるのでした。

 

 

といったイントロダクションによる、全5部作構想となるらしい壮大なシリーズの新たな幕開けを告げる、『アバター』(2009年)の第2作目となる続編でした。

 

  今作は、海中の圧巻の映像美に感嘆!

 

そもそもジェームズ・キャメロン監督作品は、なにかと海と馴染みが深い。

あの超大作『タイタニック』(1997年)はもとより、『アビス』(1989年)では謎の深海生物との遭遇を描き、2014年には『ジェームズ・キャメロンの深海への挑戦』という海底探査のドキュメンタリー3D映画も製作総指揮していましたが、今作では、その面目躍如。

 

 

3DCGで描かれた海中で、ゆったりとした流れに気泡が一つ一つ、揺れては、浮かび上がる。

 

 

陽光が差し込む中、架空の魚たち海洋生物が優雅に泳いでいる様子は、まさに、本物の海中の世界そのものとも思えました。

 

 

 

  ナヴィの微細な表情の再現にも感嘆!

 

 

 

また、ナヴィたちの表情にも感嘆しました。

アップになると顔の筋肉や眼の微細な動きで、不安や恐怖、決意といった感情がつぶさに伝わって来るようでした。

 

 

やや人種差別的な描写もありはしましたが、森の部族と海の部族は、部族同士の互いの違いを超えて融和を図るのでした。

 

 

ナヴィと海洋生物とのコミュニケーションは、自然との共生を願うジェームズ・キャメロン監督の切なる希望なのでしょう。

 

 

  日本古来の捕鯨文化を侮るなかれ!

 

但しながら、トゥルクンと呼ばれるクジラに似た大型海洋生物に対する、パンドラで狩猟する地球人(スカイ・ピープル)たちの海洋捕鯨船からの攻撃に対して、トゥルクンが反撃を喰らわすシーンには、私も、とても気分がスカッとはしましたが、暗喩的に、日本の古来からの捕鯨文化に対して異議を唱えるのでしたらば、ジェームズ・キャメロン監督の思惑もお門違いだった事でしょうね。

日本では古来から捕鯨文化として、クジラのヒゲの1本も無駄にせずに資源として有効活用を図っていたのであって、西洋の燃料用の鯨油のみを主たる狩猟目的としていた捕鯨文化とは大きく異なる点をいま一度理解して欲しいですね。

 

  開拓の黒歴史を下敷きにしたような展開。

 

 

一方で、先住民族の生命や文化を蹂躙し、家屋を焼き払うスカイ・ピープル達の姿は、古くは、アメリカ大陸やオーストラリア大陸などで推し進められた”開拓”の名の下で、先住民からの土地の略奪行為や、近年ではベトナム戦争でのアメリカ軍の軍事攻撃を想起させられました。

 

なので、お話し的には、先住民族ナヴィと地球人(スカイ・ピープル)との戦いを軸に、やや厳しい目で観れば、昔ながらのアメリカの西部開拓史のお話しの焼き直しのようでもありましたので、脚本が内容的に浅いと言えばその通りなのかもしれないですね。

 

 

2009年の前作では、人類が繰り返す自然破壊の愚かさや、車椅子の元海兵隊員のジェイク・サリーがナヴィ族の英雄にまで至る誕生譚を描きました。

 

※『アバター』(2009年)より。

 

そして、13年振りの続編の今作では、ジェイクの家族が主題となり、子供たちの存在が物語を活性化させてくれて、その子供たちを守ろうとする気持ちがジェイクの強さ、そして弱さになり、この物語を貫く感情となるのでした。

 

 

ジェームズ・キャメロン監督の過去作『タイタニック』や『ターミネーター』などを想起させる箇所も随所にありますので、予てからの『アバター』のファンでなくても楽しめるかと思います。

 

 

  エモーション・キャプチャー技術の功罪。

 

また、御年73歳のシガニー・ウィーバーが演じたという、ナヴィの少女キリが、ものすごく愛らしい。

 

従来のパフォーマンス・キャプチャー技術の進化により、<エモーション・キャプチャー>とも呼ばれる人の表情まで再現出来るVFX技術の向上は演技の幅を飛躍的に広げましたが、では一体、「役者の存在意義とは?」何たるかという疑問に行き着いてしまう。

 

まさしくエモーション・キャプチャー技術の功罪とも言えるかもしれないですね。

 

 

それ故に、アメリカの主要な賞レースでは、13年前の前作『アバター』の際にでも、当時のゴールデングローブ賞の監督賞・作品賞の受賞は出来ても、俳優部門賞においてはノミネートさえ、させてくれなかった過去の経緯もあり、今作でもその点で物議を醸すかも知れないですね。

 

※『アバター』(2009年)より。

 

前作の敵役マイルズ・クオリッチ大佐(スティーブン・ラング)も、劇中のある技術で、見事に”復活”。

今作でも執拗にジェイク達をナヴィを追い回すのですが、この辺りの復活劇についてなど、詳細については、Wikipediaなどで予習しておいた方が、良いかも知れないですね。私もこの点については、鑑賞後に、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のWikipediaを読むまでは、その意味が皆目分かりませんでした(汗)

但しながら、生命を巡る根源的な問いかけも、今作品に込められているかもとも感じられました。

 

が、しかし、これでは、元来の『アバター』たる題名の所以、意味合い自体が薄れてしまってるのではないかとも感じましたが、後出しジャンケン的な追加設定の加味であっても、そもそもがエンターテインメント作品なので、多少の辻褄が合わなくても面白ければそれで良いのかも(苦笑)

 

 

そもそも、マイルズ・クオリッチ大佐の息子・スパイダー自体も前作の設定にはなかった存在でしたからね。

 

 

お話し的には、やや冗長で、ありきたりな人物相関や設定ではありましたが、様々な革新的、哲学的な主題を包含しながらも、まさしく”アバ体験”たる、圧倒的な映像美で魅せるエンターテインメント大作ではありましたね。

 

  長過ぎる上映時間にひと工夫欲しかった。

 

強いて、文句を付けるとすると、192分=3時間12分もの、あまりにも長尺過ぎる上映時間についてでしょうか。

私の場合には、水分補給も少なくして事前に何度もトイレに行っておいたので、全く大丈夫でしたが、年老いた父親はトイレが近くなっているせいか、上映中、都合3回もトイレに駆け込んでいましたので、『タイタニック3D』(2012年)の上映の際のように、インターミッション(途中休憩)を設けるか、若しくは、編集でせめて2時間半くらいの尺にまとめるかなどひと工夫して欲しかったですね。

 

 

  私的な評価:★★★★★(100点満点)。

 

長尺過ぎて、年老いた父親はトイレ事情もあり、今ひとつ楽しめなかったようですが、私的には、お話しが、冗長で、ややありきたりな設定な部分もありはしましたが、ジェームズ・キャメロン監督が3Dの映像表現を更に引き上げた今作。劇場で観てこその感動的な”アバ体験”が体感出来ただけでも、五つ星評価的にも、★★★★★(100点)の満点評価も相応しい感動体験をさせてくれた映画だったと思いました。

 

○映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』本予告編【異次元の”没入型”映像体験】12月16日(金)劇場公開

 

 

 

 

 

○The Weeknd - Nothing Is Lost (You Give Me Strength) (Official Lyric Video)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。