『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021年) #大津アレックスシネマ #閉館 #観納め #映画 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先月の3月27日(日)。

本作品は、私が行きつけだった琵琶湖畔の映画館、滋賀県大津市の大津アレックスシネマの閉館に伴う最期の営業日に観納めの映画に選んだ作品でした。

アレックスシネマ会員カードの累積ポイントが120ポイント残っていたので、最期に100ポイント交換で無料鑑賞。

 

 

 

今年の3月18日(金)に日本公開した映画ですので、もうかれこれ1ヶ月以上経過していることから、今作品も、映画館では既に上映を終了している事かとも思われますが、今更ながらになりますが、あくまでも私自身の備忘録的に、当該ブログに感想を記録に残しておきたいと思います。

 

 

今年度の14本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度の大津アレックスシネマでの6本目の劇場鑑賞作品であり、本劇場での閉館に伴う最期の観納めの作品。)

 

 

 

「タランティーノも絶賛のシスター・"ガンフー”アクション映画(22.3/27・2D字幕版)」

ジャンル:バイオレンス/アクション

原題:Gunpowder Milkshake

製作年/国:2021年/フランス=ドイツ=アメリカ合作

配給:キノフィルムズ

公式サイト:https://www.GPMS-movie.jp/

上映時間:114分

上映区分:PG12

公開日:2022年3月18日(金)

監督:ナヴォット・パブシャド

キャスト(配役名):

カレン・ギラン(サム) / フライヤ・アーラン(若い頃のサム) / レナ・へディ(スカーレット) / カーラ・グギーノ(マデリン) / クロエ・コールマン(エミリー) / ミシェル・ヨー(フローレンス) / アンジェラ・バセット(アナ・メイ) / ポール・ジアマッティ(ネイサン) / ラルフ・アイネソン(ジム・マカレスター) / アダム・ナガイティス(ヴァージル) 

 

 

【解説】

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のカレン・ギランが主演を務め、犯罪組織に立ち向かう女たちの死闘を描いたバイオレンスアクション。

ネオンきらめくクライム・シティ。暗殺組織に所属する凄腕の殺し屋サムは、ターゲットの娘エミリーを匿ったせいで組織を追われ、命を狙われてしまう。

次々と送り込まれる刺客たちを蹴散らしながら夜の街を駆け抜けるサムは、かつて殺し屋だった3人の女たちが仕切る図書館に飛び込む。女たちはジェーン・オースティンやバージニア・ウルフの名を冠した武器を手に、激しい戦いへと身を投じていく。

3人の図書館員を「スパイキッズ」シリーズのカーラ・グギーノ、「ブラックパンサー」のアンジェラ・バセット、「グリーン・デスティニー」のミシェル・ヨー、サムの母をテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のレナ・ヘディが演じた。

 

監督・脚本は「オオカミは嘘をつく」で注目を集めたイスラエル出身の鬼才ナボット・パプシャド。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

  組織を敵に回した子連れ女殺し屋。

 

いかにも人工的で作り物っぽい色鮮やかなネオン煌めく街。

”仕事”を終え、自室でバニラシェイクとシリアルを頬張りながらアニメを楽しむ若い女性サム(カレン・ギラン)。

 

 

15年前に、”仕事”をしくじった母親スカーレット(レナ・へディ)に、12歳でダイナーに置き去りにされた若かりし日のサム(フライヤ・アーラン)は、成長し、母親と同じく”会社(ザ・ファーム)”と呼ばれる組織で格闘技と銃に通じた腕利きの女殺し屋として働いていたのでした。

 

 

 

"人事部長”ネイサン(ポール・ジアマッティ)を介して新たに舞い込んだ仕事は、会計士が持ち逃げした大金の回収。

武器の交換所である”図書館”で銃を調達し、会計士が潜むホテルへと向かうサム。揉み合いの末、銃の暴発で会計士は腹部に大怪我を負うが、実は彼は誘拐された幼い娘のエミリー(クロエ・コールマン)の身代金の確保のために会社の金に手を付けたのだった。

 

 

サムは会計士を会社提携の契約医のところに連れて行き治療を受けさせて、自身は、エミリーを救うためにサムは指定のボウリング場へ。

 

 

しかし、サムの計画はネイサンの知るところとなり、ネイサンの3人の手下を派遣して、サムを妨害し、金を回収しようとするのでした。

そこでサムは計画遂行前に先ずその3人を片付ける。

 

 

すったもんだの挙げ句、マスクをした誘拐犯たちを倒すも、肝心の金も誘拐犯たちが仲間割れの末、爆発で吹き飛んでしまうのでした。

 

 

おまけにひとつ前の仕事で”片付けた”男が、別の強大な犯罪組織のボスであるジム・マカレスターの息子だったことから、揉め事を避けようと、ネイサンはサムを殺すのに必要な情報と居場所を教えるのでした。

 

 

サムは医師のところに戻り、エミリーを父親の会計士に会わせようとするのですが、父親は助からなかったことを知るのでした。ネイサンの3人の手下も同じく先の闘いで負った怪我の手当を受けに医師のところに居たため、「サムを殺せ」との指示を受けるのでした。

 

 

医師はサムに腕を使えないようにする血清を注射するのですが、サムはエミリーにナイフと銃をテープで固定するように頼み、手負いの状態ながらも、サムは、それらの武器を使って3人の手下と闘い殺害するのでした。

 

 

その後、さらなる手下たちがやって来るのですが、サムとエミリーはサムの車に乗って、幼いエミリーがハンドルとシフトレバーを握り、サムがアクセルとブレーキペダルを操作し見事なカーチェイスを披露して逃亡するのでした。

 

そして、サムはエミリーを連れた状態で、会社とマカレスターの組織から負われる立場に・・・。

ここに子連れの殺し屋と2大組織との全面戦争の火蓋が切って落とされるのでした!

 

 

そんな逃走中に、思いがけず母親スカーレットと再会したサムはエミリーと共に「図書館」へ逃げ込むのでした。

そこは殺し屋たち専用の武器庫であり、本の中には銃などの武器が隠されていたのでした。

 

 

この「図書館」を運営するのは元女殺し屋の図書館員トリオ。

演じるのは、カーラ・グギーノ、アンジェラ・バセット、そしてミシェル・ヨーの3人。

 

 

そして、「8歳と9ヶ月」の少女エミリーを守るため、この図書館員トリオに、本作の主人公サム役、180㎝の抜群のスタイルと運動神経を誇るカレン・ギランに、サムの母親スカーレット役の『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのレナ・へディを加えた5人の女たちと無数の男たちとの戦いが始まるのでした!

 

  名作アクションの至高の詰め合わせ!

 

▼『オオカミは嘘をつく』(2013年)公開

 

○映画『オオカミは嘘をつく』 劇場予告編

 

 

イスラエル出身のナヴォット・パブシャドによる監督・脚本の本作ですが、彼が世界で注目を浴びる切っ掛けとなったのは、『オオカミは嘘をつく』(2013年)であり、同作を「(その年の)本年度最高傑作作品」と激賞したのが、クエンティン・タランティーノその人であり、そのタランティーノと同様に古今東西のアクション映画を観まくってきたというパブシャドは、本作でも『キル・ビル』をはじめ”本家”を思わせる過激で俗悪ながらも魅力的なバイオレンス描写をこれでもかと展開!

 

 

また、凄腕の殺し屋のアクションという点で『ジョン・ウィック』シリーズも彷彿させてくれます。

あの『ジョン・ウィック』公開時には、銃撃戦とカンフーを組み合わせた”ガンフー”なる造語も話題を呼びましたが、本作でも銃と鮮やかな格闘技を組み合わせた”ガンフー”アクションが爽快に炸裂。

また会社(ザ・ファーム)や”人事部長”、殺し屋たち専用の施設など、裏社会の独特のルールや体系を個性的に描いている点も『ジョン・ウィック』シリーズの殺し屋たちの世界観にも通じていて、観ていて心が浮き立ってくるようでした。

 

 

また、ジョン・ウー監督の『男たちの挽歌』シリーズを思わせるような二丁拳銃を操るガンファイトシーンに、血と硝煙の大銃撃戦。

 

 

本当に様々な作品に影響されて作り上げた本作は、謂わば、名作アクションの詰め合わせとも言えるでしょう。

 

  バイオレンス描写&フェミニンな小道具

 

至近距離でのガンファイト、アクロバティックな格闘、激しいカーチェイス・・・。それらをひとひねり工夫して魅せる辺りが実に心憎い。

バイオレンス描写は激しさもある中、笑いもふんだんに盛り込まれていました。

 

 

映像は色彩豊かな中、スタイリッシュ且つポップでフェミニンな小道具も本作の魅力のひとつ。

サムが着用するスカジャンには可愛いトラの刺繍があったり、彼女が仕事で使う黄色いバッグには「I ♥KITTENS」(「子ネコちゃん愛してる」の意)の文字が書かれていたり、凄惨なアクションシーンの”現場”のひとつである歯医者には、巨大な歯のオブジェがあるなど思わず目を凝らしたくなるような小道具や仕掛けも満載で女たちの戦いを彩っています。

 

 

またカタカナや漢字などが小道具にもチラホラ出て、しかも「なんちゃって日本」ではなく割りと正しく使用されている点で、エッセンスの1つに日本愛を感じられるのも日本人の私から観れば嬉しかった点でもありました。

 

 

  圧巻は図書館での激闘!

 

圧巻は図書館での激闘。

 

 

ナイフを取り付けた銃や2丁ハンマー、チェーン、トマホーク、ガトリング砲などあらゆる武器が使用されるのも見どころです。

 

 

また、日本人ならば時代劇『必殺』シリーズを彷彿させるミシェル・ヨーの独特な殺し方にも思わずニヤリとすることでしょう(笑)

 

 

終盤のダイナーでの同時進行する両者の壮絶な撃ち合いを超スローモーションで、情感たっぷりに魅せる手法も素晴らしかったです。

ラストまで「おんな5人組VS.無数の男たち」の激闘を何も考えずに楽しめる作品でした。

 

 

本国のアメリカでは劇場での公開はなく、Netflixでの配信オンリーだったそうですが、昨年にアメリカで配信した時点で本作の続編の製作が決定したようですが、主人公サム役のカレン・ギランは現在34歳。身体のキレが良く動けるうちに沢山の主演活劇を魅せて欲しいですね。

 

 

 

  私的評価:★★★★(80点)

 

私的な評価と致しましては、

もう二人羽織のようなサムとエミリーによる激しいカーチェイスだけ観ても面白さ満載であり、ここに戦う個性的な女たちの”連帯”を描くシスターフッド映画の誕生を観たような気にもさせてくれる”ガンフー”アクション映画で、頭を空っぽにしてみると、なかなか面白く観ることが出来る作品かと思いました。

従いまして、五つ星評価的には、★★★★(80点)の四つ星の高評価も相応しい映画かと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

○『ガンパウダー・ミルクシェイク』予告篇・改【WEB限定Ver.】|3.18[金]全国公開

 

 

 

 

○映画『ガンパウダー・ミルクシェイク』予告編|3.18(fri)全国公開

 

 

 

○【インタビュー映像】『ガンパウダー・ミルクシェイク』カレン・ギラン(サム役)|3.18[金]全国公開

 

 

○【インタビュー映像】『ガンパウダー・ミルクシェイク』ナヴォット・パプシャド監督|3.18[金]全国公開

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。