『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年) #イオンシネマ草津 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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前回のブログ記事の文末に【覚え書き】として今年公開の劇場鑑賞済みでありながらブログ記事化出来ていない作品が10本残していると書いていましたが、取り急ぎ、この時期が旬の映画を優先的にブログ記事化しておきたいと思い、トム・クルーズ主演の人気スパイアクション映画シリーズの第6弾『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を、先ずは採り上げたいと思います。

 

 

 

「走る!走る!御年56歳のトム・クルーズ!(18.8/6・2D字幕)」

ジャンル:アクション

原題:MISSION:IMPOSSIBLE-FALLOUT

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:東和ピクチャーズ

公式サイト:http://missionimpossible.jp/

上映時間:148分

公開日:2018年8月3日(金)

監督:クリストファー・マッカリー

キャスト:

トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセット、ヴァネッサ・カービー、ウェス・ベントリー、フレデリック・シュミット、ミシェル・モナハン、アレック・ボールドウィン

 

▲イオンシネマ草津・スクリーン3にて。

※せめて『ミッション:インポッシブル6』とでも電光掲示板に書いておいて欲しかったですね!

 

 

 

【解説】

トム・クルーズ主演の人気スパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズ第6作。

盗まれた3つのプルトニウムを回収するミッションについていたイーサン・ハントと仲間たちだったが、回収目前で何者かによりプルトニウムを奪われてしまう。事件の裏には、秘密組織「シンジケート」の残党が結成した「アポストル」が関与しており、手がかりはジョン・ラークという名の男だった。ラークが接触するという謎めいた女、ホワイト・ウィドウに近づく作戦を立てるイーサンとIMFだったが、イーサンの動きに不信感を抱くCIAが、監視役として敏腕エージェントのウォーカーを送り込んでくる。イーサンは疑惑の目を向けるウォーカーを同行しながら、ミッションを遂行するのだが……。

シリーズを通してさまざまなスタントに挑んできたクルーズが、今作でも、ヘリコプターを自ら操縦してアクロバット飛行にも挑戦するなど、数々の危険なスタントをこなした。

前作に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンをとり、シリーズで初めて2作連続の監督を務めた。共演はシリーズおなじみのサイモン・ペッグ、ビング・レイムス、前作から続けて登場するレベッカ・ファーガソンのほか、ウォーカー役で「マン・オブ・スティール」のヘンリー・カビルが初参戦した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

第5弾の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)も公開当時に劇場鑑賞したのですが、私個人的には、前作の第5弾の方が、むしろ昔懐かしい、ロジャー・ムーアが007のジェームズ・ボンド役をしていた時の様な、ユーモアとお色気たっぷりの痛快なスパイアクション風味の作品であった様に思いましたので、今作も面白いのには変わりないのですが、本シリーズで同じ監督が初めて連続して製作した割りには、前作ほど脚本が凝っていないというか、もはや今作ではストーリー展開などの脚本は二の次で、何よりもアクション重視で派手なアクションを畳みかける事で、観ている観客に対して、余計なことを考えさせる余裕を与えないといった、まさに手に汗握る映画を主軸に仕上げていたように感じました。

 

▲このビルとビルとを飛び移るアクションで全治9ヶ月の大怪我を負うものの、約6週間後には撮影を再開し、骨折をしたまま、登山したりダッシュしたりのアクションをしていたとの事。まさに超人(!?)

 

 

この様に、トム・クルーズ本人がアクションをスタントマンの吹き替え無しで演じるのもひとつの売りになっている辺りからも、もはや回を重ねるごとに、ブライアン・デ・パルマ監督の1作目の初期の頃の作風とは別物的な映画になっていっているかの様でもありました。

 

▲IT&ガジェット担当のベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)

 

本来ならば、先ずは脚本ありきの上でのアクション演出であるはずが、ベンジー・ダン役のサイモン・ペッグのインタビュー記事を読みますと、先ずは、トム・クルーズのアクションありきで、その後に脚本の詳細を煮詰めるといった具合だったそうです。

良くも悪くもそこが今作での最たる特色になるかも知れないですね。

 

 

ですから、よくよく考えてみると、敵対する軍事施設や或いは国交がない国家などに侵入するとかでなく、交渉相手のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)が主催する慈善パーティーに潜り込むだけに、あの様な高度が上空約7620メートルからの軍が特殊潜入作戦で実施するような<ヘイロージャンプ>といったアクションが必要だったのだろうかと、脚本上、少々不思議な点も出て来ていましたね(笑)。

 

 

 

▲交渉相手のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)。

 

アクション重視で脚本は二の次とは言いながらも、その実、シリーズ集大成的な趣もある本作では、特に、前作との繋がりは当然の事ながら、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の元妻のジュリア(ミシェル・モナハン)なども登場する辺りから、全シリーズ作品を観ておくと、かなり面白いかとは思うのですが、それが無理ならば、出来ますれば前作の第5弾の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は必見かも知れないですね。

 

 

前作の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で対峙した犯罪組織<シンジケート>のソロモン・レーン(ショーン・ハリス)が再登場するほか、英国の女スパイのイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)も前作に引き続き登場することからも、前作を観ておくと更に楽しめる作りにはなっていました。

 

 

▲敵か?味方か?今作でのイルサ(レベッカ・ファーガソン)の立ち位置にも注目。

 

▲ベンジー(サイモン・ペッグ)&ルーサー(ヴィング・レイムス)

 

でも、劇中にルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)が、イーサン・ハントの過去について語るシーンがあるので、特段、前作を観ていなくてもお話しには着いて行ける流れにはなっていましたのでご安心を。

 

 

イーサン・ハント役のトム・クルーズは御年56歳。

CG全盛の昨今ですが、生身の人間が実際に演じているからか体当たり演技が生々しい迫力を生んでいるかの様でした。

独特な走行フォームで走って走って走り回るトム・クルーズ。

 

 

 

パリの市街地をロケに使ったカーチェイス、バイクアクションは凱旋門オペラ座などの景観も沢山映っており大いに楽しめましたし、スリル満点!!!

 

 

ヘリコプターの操縦まで自ら行い、プロでも危険なスパイラル飛行を披露するなど見どころ満載!!!

 

 

 

 

▲CIA捜査官オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)&CIA長官エリカ・スローン(アンジェラ・バセット)

 

 

ただ、今回のミッションの内容が<プロトニウムの奪還>という、これまで何度もスパイ映画で手垢がつくほど扱われてきたネタには新鮮味がないのは未だしも、相も変わらずハリウッドでは核物質の扱いが酷いのには呆れるばかりか驚かされますね(苦笑)。

 

 

ちょうど、劇場鑑賞に行った日が、ヒロシマへの原爆投下の慰霊の日の8月6日でしたので、余計に腹立たしいのを通り越して、哀しくなってしまいました(泣)。

 

 

それと、ジェレミー・レナーのファンの御方々には残念なお知らせになりますが、理由は定かではないですが、今作では出番がなく出演シーンは皆無でした。

 

それにしても、このシリーズは、一体この先どこまでいくつもりなのか、<ミッション:インポッシブル>というシリーズを続けることこそが最大のミッションなのだろうか?

自らの限界を探究し超えようとするトム・クルーズ演じる超人的諜報部員であるイーサン・ハントを楽しむシリーズとして今後も続いていくのでしょうか?

 

私的な評価と致しましては、

本当に手に汗握る作品で面白かったですし、細かい事を考える余裕がないほどに、国内向けキャッチコピーの「不可能が連鎖する」の一文の如く、次々に試練が立ちはだかって来るアクション重視の映画という点は良かったのですが、あまりにもアクションに特化してしまって、前作に観られた様な英国の女性諜報部員イルサ役のレベッカ・ファーガソンのお色気のあるアクションシーンなどもほぼ皆無だったのが、私の様なオジサンからすれば、少々面白味に欠けた部分だったかも知れないですね。

また、今作は、シリーズ全作を考慮した集大成的な趣のある作品に仕上がっていましたが、決して<一見さんお断り>的な部分もなく作品にすんなりと観客が入り込める様にも工夫されていた点は非常に良かったので、五ツ星評価的にも、ほぼ満点の四ツ星半の★★★★☆(90点)の高評価が相応しいかと思いました。

 

 

●『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』本予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。