『ワンダー 君は太陽』#試写会 #Tジョイ京都 #ジェイコブ・トレンブレイ #ジュリア・ロバーツ | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先月の5/29(火)には、イオンモールKYOTOにある、Tジョイ京都で実施された『ワンダー 君は太陽』のペア一斉試写会に当選していましたのですが、この日は、朝寝坊をしてしまったのもあり、上映開始時間の都合上から、午前中には滋賀県大津市の大津アレックスシネマで、『犬ヶ島』(字幕版)を鑑賞。

そして夕方から80歳過ぎの年老いた父親と一緒に、肝心の『ワンダー 君は太陽』のペア一斉試写会を鑑賞に行って来ました。

あの『ルーム』の天才子役ジェイコブ・トレンブレイ君の演技に興味津々でした。

 

これまでネタバレなどを気にして、なかなかブログ記事をまとめられなかったのですが、明日の6/15(金)にも全国ロードショーという日が迫ってきたのもあり、ある程度のお話しの流れを書いても差し支えもないかと思い、ようやく私も重い腰を上げさせて頂きました。ドッコイショ!

 

 

 

 

「可哀想よりも頑張れ!と叫びたくなる作品(18.5/29・試写会)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:WONDER

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:キノフィルムズ

公式サイト:http://wonder-movie.jp/

上映時間:113分

公開日:2018年6月15(金)より全国公開

監督:スティーヴン・チョボスキー

キャスト:

ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ、オーウエン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジューブ、ミリー・ディビス、ブライス・ゲイサー、エル・マッキノン 

 

 

 

【解説】

全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。

はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。

「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより引用抜粋。)

 

 

率直な感想としましては、

見た目から大きな障碍があること分かる少年が困難に立ち向かう姿を描いた作品です。ともすると、単なるお涙頂戴的なお話かと思ってしまいがちでしょうが、そうでもないところが実に良かったですね。

 

 

 

10歳の少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、遺伝子の疾患で人とは異なる<特別な顔>を持って生まれてきましたが、度重なる手術のためもあり母親による自宅学習を続けて来ざるを得なかったのですが、両親(ジュリア・ロバーツ&オーウエン・ウィルソン)は息子を外の世界へ送り出そうと決意するのでした。

 

 

ですが、5年生で入学した学校で、障碍に対する差別によるイジメと裏切りに出会ってしまうのでした。

それでも、ありったけの勇気と知恵で立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始めるのでした。

といったお話しでした。

 

 

また今作がありきたりな感動作の枠に留まらないのは、今作品全般を通して少年オギーの周囲の人々の事も丁寧に描かれているからでしょうね。

 

▲オギーの両親(オーウェン・ウィルソン&ジュリア・ロバーツ)

 

私が想定していた予想に反して、当初は、主人公オギーのみのお話しなのかと思いきや、決してそうではなく、両親は勿論の事、姉のヴィア(イザベル・ヴィドヴィッチ)の視点で語られる、両親が弟のオギーにかかりっきりなので、少しは私の方も見て欲しいという寂しさ溢れる微かな願望や、或いはまた、ヴィアの幼馴染みで無二の親友だったミランダの抱える悩みまでも各章立てられており、またオギーが友達になるジャック・ウィル、そして、はたまた愛犬ベンジーまでも章を立てていて、みんなの目線で語られていて、遺伝子疾患の障碍は辛いかも知れないですが、日々の生活に悩んでいるのは、決して少年オギーだけではないと言うかの様でもありましたね。

 

▲オギーの姉ヴィア(イザベル・ヴィドヴィッチ)

 

▲オギーの初めての友達・奨学金生のジャック・ウィル(ノア・ジョブ)

 

▲ヴィアの無二の親友だったミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)

 

▲ブラウン家の愛犬ベンジー

 

▲一緒に昼食を摂ってくれる様になった友達サマー(ミリー・デイビス)

 

映画の邦題の副題「君は太陽」の通り、少年オギーを中心に彼から太陽の様に照らされた惑星の様な、両親に姉、同級生や友達などもみんなの目線から語られているからこそ、皆悩みを持ちながら支え合って生きていると言う事でしょうし、それぞれみんなが強く明るく突き進むオギーに魅せられて変わっていくのが分かる映画でしたし、真の友情とはと言う事も考えさせてくれた良作でしたね!

 

 

 

また自宅学習の期間が長かったせいか少年オギーは「スター・ウォーズ」シリーズの根っからのファンという設定なので、チューバッカやダークシディアス卿とかが普通に妄想となって学校内に登場するのもかなり面白かったでしたね。

 

 

 

ですので、全体的に映画の方も、日本のイジメほど全員参加で無視するような陰湿なものじゃないからなのか、ジメジメとして話が進行するものではないので「可哀想」というよりも「頑張れ!オギー」とついつい言葉にして応援したくなる位でしたね。

 

▲お金持ち家庭のイジメっ子のジュリアン(ブライズ・ゲイサー)

 

障碍に対する偏見について説教臭くないのが良かったのかも知れないですね。

 

▲影の立役者のトゥシュマン校長先生(マンディ・バティンキン)

 

出演者の皆さん、演技達者が揃っていて、映画を観ながら本当に素晴らしく思われましたし、特にオギーの姉ヴィア役のイザベラ・ヴィドヴィッチは全く知らない女優さんでしたが、極々自然な演技で、弟を想う気持ちと自分も構って欲しい気持ちが交錯している、障碍者の姉役を上手く好演していましたね。

 

 

試写会会場では鑑賞中にシクシクと泣かれている声が聞こえたりしていましたし、たしかに私もホロリと涙ぐむシーンも決してなかったことはないですが、でもどちらかと言うと、私的にはとても爽快な気分になれるそんな後味の良い素敵な作品でした!

 

個人的な映画の好みの問題ですが、

私が、先日の6/10(日)に鑑賞してきました、カンヌ映画祭パルム・ドール賞(最高賞)を受賞した日本の是枝監督監督による『万引き家族』よりも、ある意味、こちらの作品の<家族>の方が、終わり方が爽快で後味が良いので、かなりオススメ作品も知れないですね。

『万引き家族』の方は疑似家族の崩壊に向かう様子を描いていますので、凄く切なくて哀しくなる映画でしたからね(汗)。

 

 

 

私的な感想と致しましては、

前述しました通り、単なるお涙頂戴のお話しではなく、今作品全般を通して少年オギーの周囲の人々の事も丁寧に描かれているからでしょうね。様々なキャラクターの境遇をも描く事により、みんなの目線で語られていて、遺伝子疾患の障碍はかなり辛い事実かも知れないですが、日々の生活に悩んでいるのは、決して少年オギーだけではないと言うかの様でもありましたからね。

深い家族愛に包まれながらも健気に学校生活に励むオギーの姿には思わず、応援したくなるようなそんな晴れ晴れとした気分にもなれる映画でした。

ただ、現実問題として、常にこんなに障碍者に対して理解がある展開ばかりの世の中ではないとする厳しい意見も考慮に入れ、その点を若干差し引きまして、五つ星評価的にはほぼ満点の★★★★☆(90点)評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

●『ワンダー君は太陽』本予告編

 

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。