『のみとり侍』(2018年) #イオンシネマ草津 #阿部寛 #寺島しのぶ #豊川悦司 #斎藤工 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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先週の5/22(火)の公開5日目に、一応は、今回の作品は、時代劇映画という事から、傘寿過ぎの年老いた父親と共に、野郎二人で、クルマに乗り、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に行って来ました。

 

 

 

「落語の艶話的なコメディ風味の時代劇(18.5/22)」

ジャンル:時代劇/コメディ

製作年/国:2018年/日本

配給:東宝

公式サイト:http://nomitori.jp/

上映時間:110分

公開日:2018年5月18日(金)

監督;鶴橋康夫

キャスト:

阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝 ほか

 

R15+

 

 

 

お昼の時間帯に鑑賞に行った割りには、シニア層の観客は理解出来ますが、そこそこ若めの30~40歳くらいの女性二人連れの観客なども観に来ておられ、観客の入りはそこそこでしたが、時代劇ながらもコメディというジャンルに括られるからかも知れませんが、結構、情交(セックス)の際の前戯やアクロバティックな体位の描写を観るにつけ、男の私なんかは少々照れ臭くて、笑うにも押っ広げには、なかなか笑いにくかったのですが、そんな中、女性客の大半の観客の人達は、周囲も気にせずゲラゲラと大声を上げて笑ってられました。

 

 

 

【解説】

「後妻業の女」などの鶴橋康夫監督が、「テルマエ・ロマエ」の阿部寛とタッグを組んだ時代劇コメディ。

鶴橋監督自身が脚本も兼任し、小松重男の短編小説集「蚤とり侍」の人気エピソードをもとに再構築した。

 

越後長岡藩のエリート藩士・小林寛之進は、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられる。

それは文字通り猫ののみを取って日銭を稼ぐものだが、実際は床で女性に愛をお届けする裏稼業であった。

長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛のもとで働きはじめた寛之進は、初めてののみとり相手であるおみねから「下手くそ!」と罵られたものの、伊達男・清兵衛の指南によって腕を磨いていく。

 

そんな中、老中・田沼意次の失脚を受けてのみとり禁止令が敷かれ、寛之進らは突如として犯罪者扱いされてしまう。おみね役の寺島しのぶ、清兵衛役の豊川悦司ら、共演にも豪華実力派俳優がそろう。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

こう言った下ネタや艶話には、男性の観客よりも女性の観客の方が意外にもこの手の笑いの反応も大胆なのかと感心した次第でした。

 

 

映画の内容的には、

ひと言で言いますれば、落語で言うところの艶話といったところでした。

 

 

越後長岡藩の生真面目なエリート侍・小林寬之進(阿部寛さん)が、藩主・牧野忠精(松重豊さん)に対する、生真面目故の、たった一つの失言で、或る日突然左遷させられてしまうのでした。

 

 

 

その左遷先の新たな仕事は、お客の飼い猫の蚤(のみ)をとって日銭を稼ぐお仕事。しかし、その実態は、お客様に愛をご奉仕し歓ばせる添い寝業。所謂、<のみとり>といった裏稼業を命じられた男を中心に、愛おしさと滑稽さが入り混じった人間模様を描いた、江戸の浮き世を懸命に生きた侍が、本物の<愛>と<人情>に出会った物語。

 

 

 

▲のみとり屋の親分(風間杜夫さん)と女将(大竹しのぶさん)

 

 

 

お色気満載の人情噺でクスクスッと笑えて、ホロリと泣かせて、そして紆余曲折ある中、最後はハッピーエンド。なかなか楽しませていただきました。

 

 

R15+指定の要因となった情交(セックス)のシーンには、色っぽいムードから気まずい空気感が流れるというよりも、むしろ、劇場内では前述しました通り、失笑と言いますか<笑い>が溢れていましたね。

 

 

私の場合にも情交の際の前戯やアクロバティックな体位などの演出については、映画を観ながらも、かなり小っ恥ずかしい思いをして観ていたのですが、その中にあっても、特に、阿部寛さんと山村紅葉さんとの絡みのシーンには思わず周りも気にせずに爆笑してしまいました(笑)。

 

 

 

▲寺子屋の先生・佐伯友之介(斎藤工さん)の逸話にはホロリ。

 

お話し的には、基本的には、<人情噺>を盛り込んだ<艶話>のはずではありましたが、この映画のお話しの本筋に相当する筋書きが、時代小説家・小松重男氏の短編小説『蚤とり侍』の三つのお話しを上手く盛り込もうとしてはおりましたが、ちょっと無理に最後の方で帳尻合わせをした感もあり、その点がやや勿体なく残念な感じは受けました。

 

また、ちょっと<笑い>と<お色気>の要素にかなり重点を置きすぎていた傾向にあった様にも思いました。

 

でも、コメディ風味の時代劇としてはそれでも面白かったのですけれどね。

 

 

のみとり稼業を始めた小林寬之進(阿部寛さん)でしたが、はじめてのお客・亡き妻に瓜二つの女おみねに「下手くそ!」と言われ意気消沈。

江戸きっての伊達男・近江屋の清兵衛(豊川悦司さん)に女性の悦ばし方の指南を受けるのですが、役柄的にも、阿部寛さんよりも豊川悦司さんの方が色っぽくて、見事に艶男を演じ切ってられました。

 

 

 

そして、寺島しのぶさんの妖艶な演技もいつもながら流石の好演。

 

 

 

でも、こう言ったコメディ風味の時代劇に際して、あえ有名女優さんが脱ぐ必要はないにせよ。ここ最近の映画の濡れ場には、寺島しのぶさんが出演する映画ばかりが目立っていますので、ここらでひとつ、往年のアイドル・南野陽子さん辺りの女優さんが妖艶な演技をして出演してくれても良さそうにも思いました。

(※あくまでも個人的な欲望です。)

 

▲※南野陽子さんのグラビアより引用。

 

ですが、中でも、水茶屋の遊女・お仙役の若手女優・飛鳥凛さんの大胆な裸体を晒した演技が、凄く色っぽくてお綺麗でしたね。

 

 

 

今回の作品内で、実際に裸体を晒す演技は、寺島しのぶさんと飛鳥凛さんのみでしたが、今作では、主にお色気担当をお一人で担ってられた形の、こと飛鳥凛さんに関しては、公式サイトにも、劇場パンフレットにも顔写真も紹介記事もほとんどなく寂しい限りでした。

もっと有名になって欲しい逸材ですね!

 

 

また、伊達男・近江屋の清兵衛のドSな鬼嫁役としてはなかなか好演していた前田敦子さん。

 

 

但しながら、新婚当初の初々しい艶っぽい演技という点では、現代劇の映画『さよなら歌舞伎町』(2014年)の際の様に、またもや中途半端な濡れ場シーンで、かなり物足りなかったですし、かなり期待外れではありましたね。

いっその事、初々しさにも欠けるのであれば、三十路ながらも、ダイナマイトバディを誇る橋本マナミ(32)さんをキャスティングしても良かったかもと思った位でした。

(※あくまでも個人的な願望です。)

 

▲※橋本マナミさんのグラビアより引用。

 

桂三枝改め文枝師匠の演じる、老中・田沼意次役も特段悪くはないのですが、落語家さんの割りには滑舌が悪くて台詞が聞き取り辛かったのが、意外と言えば意外でしたね。

駕籠に乗っての台詞廻しが不慣れだったのか、非常に台詞が口籠もって聞き取りにくくてその点は残念でしたね。

 

 

 

 

▲第8回東宝シンデレラGPの福本莉子さん(16)も町娘役として本作でで銀幕デビュー。

 

私的な評価と致しましては、

ストライクな年齢層は、ちょっと高めの年齢層になるかとは思いますが、落語などを好んで聴かれる方にはかなりお勧めかも知れないですね。私も充分楽しませていただきました。

但しながら、厳しい見方をしますと、前述しました通り、脚本の筋書きを立てる際に、時代小説家・小松重男氏の短編小説『蚤とり侍』の三つのお話しを上手く盛り込もうとしてはおりましたが、ちょっと無理に最後の方で帳尻合わせをした感もあり、その点がやや勿体なく残念な感じは受けました。

また、ちょっと<笑い>と<お色気>の要素にかなり重心が傾き過ぎていた様にも思いました。

欲を申せば、折角の<人情噺>の部分が<艶話>で隠れ過ぎていた点がやや勿体なく感じました。

従いまして、色気のあるコメディ風味の時代劇としては一級品だったかも知れないですが、やや物足りなさも感じましたので、五つ星評価的には高評価ながらも★★★★(80点)の四つ星評価に留めさせて頂きました次第です。

 

●映画『のみとり侍』予告

 

 

 

 

●映画『のみとり侍』×高須クリニック コラボレーションTVCM

 

 

 

 

 

●劇場用パンフレット(定価667円+税=720円)

 

 

 

※【巻末】には、なんと<袋とじ企画>の秘め事指南も有り(笑)。

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。