『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年) #ユナイテッドシネマ大津 #パシリム | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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ここ2週間ほど、しばらく体調不良が続いていたのですが、昨日の4/19(木)。先週の4/13(金)の公開日からようやく公開7日目に、この度も、年老いた父親と一緒に、今回はauシネマ割を活用するべく、滋賀県大津市のユナイテッドシネマ大津に『パシフィック・リム:アップライジング』の2D字幕版の鑑賞に出向きました。

 

 

この続編が公開して既に1週間が経っていましたが、先着限定入場者プレゼントの特製ポストカードも未だ充分在庫が残っていて、ちゃんと貰える事も出来て何よりでした。

 

 

そして、このシネコン(映画館)の方ですが、現在、昨年に閉店した、旧・大津PARCOの跡地ビルの後継店として、平和堂の食品スーパーであるフレンドマートを中核に、TSUTAYAやヤマダ電機などを配した「Oh!Me(オーミー)大津テラス」というショッピングモールへと生まれ変わる改装工事中のため、現在引き続き、映画館のユナイテッドシネマ大津のみが営業中ではありますが、14時半以降からしか営業していないにも拘わらず、平日の昼過ぎの15時からの上映回であっても、約15~6名の観客が入っていたのには、何だかちょっと安心致しました。

 

これも土日祝日関係なく活用出来る、auシネマ割の効果もあるのかなと思ったりしました。

 

また、無料駐車場サービスの時間も従来から1時間増えて4時間まで無料になされておられる点も観客動員に大きく作用しているかと思いますね。

 

現状は、4/27(金)のグランドオープンに向けて、お昼過ぎの14時半以降の営業にも拘わらず、レイトショーを含み2D字幕版は1日あたり計3回上映。4DX3D吹替版は計2回上映なされて頑張っておられました。

 

 

ただ、比較的に小さめのスクリーンでしたので、出来ますれば、もうちょっと大きな箱の劇場のスクリーンで観たかったですね。

 

 

そして肝心の映画自体は、Twitterでの多くの映画評ツイートには「前作越えは出来なかった。」或いは「想像してのとは違う。」という否定的な意見が多く散見しているのが目立っていましたので、私的な評価をするに際しまして、事前に、期待値のハードルは大きく上げずに鑑賞に臨みましたらば、各キャラクターの背後関係などの描写が前作以上に非常に浅い点や、各イェーガー(ロボット)においてもその特徴や各パイロット訓練生などとの関連性についての説明がほぼ皆無だったので、どのイェーガーにどのパイロット訓練生が操縦しているのかさえも分からない位であり。と言った、不満点を挙げればキリがないのは確かでしたが、ギレルモ・デル・トロ監督が直接に監督業を手掛けた前作と比較して観なければ、お祭り騒ぎ的映画ではありましたが、コレはコレでそれなりに面白い出来栄えの映画だった様にも思えた次第です。


 

「前作は円谷プロ、今作は東映的なテイスト(18.4/19・2D字幕版)」

ジャンル:SF/アクション

原題:PACIFIC RIM UPRISING

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:東宝東和

公式サイト:http://pacificrim.jp/

上映時間:111分

公開日:2018年4月13日(金)

監督:スティーブン・S・デナイト

キャスト:

ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、ゲイリー・スピーニー、菊地凛子、新田真剣佑、バーン・ゴーマン、アドリア・アルホナ、チャーリー・デイ ほか

 

 

【解説】

人が乗り込み操縦する巨大ロボットのイェーガーと「KAIJU」と呼ばれる巨大モンスターの戦いを描いて話題となったSFアクション大作「パシフィック・リム」の続編。

前作から10年後、平穏を取り戻しはずの地球に進化を遂げたKAIJUが現れたことをきっかけに、新世代のイェーガーに乗り込む若きパイロットたちの戦いを描く。

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で一躍世界的に知られる存在となったジョン・ボイエガが主演を務め、スコット・イーストウッドや新田真剣佑が新たに参加。

前作からはチャーリー・デイ、菊地凛子らが続投している。

前作を手がけたギレルモ・デル・トロは製作にまわり、テレビシリーズ「デアデビル」などで知られるスティーブン・S・デナイトが監督を務めた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

▲イェーガー(ジプシー・アベンジャー)

 

▲イェーガー(セイバー・アテナ)

 

▲イェーガー(ブレーサー・フェニックス)

 

▲イェーガー(ガーディアン・ブラーボ)

 

▲謎のイェーガー(オブシディアン・フューリー)

 

世界的に大ヒットを記録した前作『パシフィック・リム』(2013年)から監督がギレルモ・デル・トロ監督が『シェイプ・オブ・ウォーター』の監督業に専念するために、TVシリーズの『デアデビル』などで知られるスティーブン・S・デナイト監督に交代になったのは残念でしたが、プロデューサーとして製作には残ってはいるので、続編の今作も、ある程度の怪獣愛、ロボット愛を感じさせる作風は維持してはいたかとは思います。

 

その前作が公開されてから、かれこれもう5年も経過しているとは気が付きもしませんでしたが、特段のおさらいもせずに、今作の続編の劇場鑑賞に臨みました。

 

 

現実の世界では5年後ですが、作品の中の世界のお話し的には、前作でKAIJU(怪獣)を倒して、KAIJUたちを出現させていた環太平洋の海溝のゲートを塞いでから10年後という設定。

 

 

冒頭から、復興している町、破壊されてそのままになっている町、様々な風景画描かれる中、イェーガー(巨大ロボット)の廃品置き場で部品を盗んでは高く売る人間の取り締まりなどが行われている。

 

 

また、部品を盗んでは、自作イェーガーを作っている少女なども出て来ると言った始まり方なので、いつになったらKAIJU(怪獣)が出て来るのかと思っていると、意外な展開になっていき、再びKAIJUが出現し、イエーガー(=「狩人」の意。巨大ロボット)と死闘を繰り広げるという作品です。

 

 

ただ、物語の発端自体が変わっていて、人類の味方であるイェーガーの前に、突然、謎のイェーガーが現れて、攻撃を仕掛けてくるのでした。

この謎のイェーガー(巨大ロボット)は何者なのか?

誰が操作しているのか?

と言った、そんな謎を探るうちに、新たなるKAIJU(怪獣)による人類の侵略が始まるのでした。

と言った流れのお話しでした。

 

 

前作のギレルモ・デル・トロ監督の描写の場合には世界の終末観からか、夜の闇の戦闘をメインに据えたのに対して、監督の交代の影響もあるのか、今作のスティーブン・S・デナイト監督は、明るい陽の光の下で戦いを繰り広げるのも特徴的。

 

 

また、これは宣伝にも使用されていることなので、明かしても構わないと思いますが、今回の最終決戦の舞台は、日本です!

これはなかなか日本人にとっては嬉しい設定ではないかと思います。

 

 

前作が中国でかなりのヒットを記録したこともあるでしょうが、今回の続編では中国人キャラがかなり目立つポジションを得て、美味しいところも持って行くのですが、そんな中、今や中国資本のLEGENDARY(レジェンダリー)という点から考えると、日本を最終決戦の場所に設定してくれたのは、日本の巨大ロボットアニメなどにリスペクト(敬意を表)しての事と思われます。

 

ただ、日本の東京で激闘を繰り広げると言いながらも、例えば、東京スカイツリーや東京都庁ビルや東京タワーなど東京を代表する高層ビルやタワーの名所を破壊するという訳でもなかったので、林立する高層ビルには確かに日本語の看板や案内表示板が掲げられていたりはしましたが、<どこか東京の様な架空の大都市>と言った感も拭えなかったのがやや残念。

 

でも、これまでのハリウッド映画で描かれる日本が舞台と言うと、<なんちゃってニッポン>的な描写が多かったのですが、そこまで酷くなかったのは随分と学習してきたのかなとは感じました。

 

 

ただ、かなり違和感があったのは、東京での対決の後、或る場所に戦闘の舞台が移るのですが、その地までの距離感が日本人からするとあまりにも近過ぎる様な気がしてなりませんでした。

とは言え、最近公開された、東映動画の『劇場版マジンガーZ/INFINITY』(2018年)でも同様の違和感が感じえたので、日本人が製作しても同じ様な感覚の距離感の演出にしている事を考えると、あまり気に掛ける事でもないのかもしれないですね。

 

 

人間ドラマの物語のパート的には、前作で地球を救った英雄スタッカー・ペントコストの遺児ジェイク(ジョン・ボイエガ)と、KAIJU(怪獣)に家族を殺された少女アマーラ・ナマーニ(ケイリー・スピーニー)が中心となります。ですが、その人間ドラマ自体が深く掘り下げられる訳でもなく、物足りなさも残りました。

 

 

また、何よりも前作で、実質的な人間ドラマパートの牽引役であり主役級の活躍のあった、ジェイクの義理の姉でもある、森マコ(菊地凛子さん)の活躍が見られないばかりか、あんな展開になってしまうのも実に寂しいところでした。

 

 

更に、前述しました通り、今回のイェーガーのパイロット訓練生の中には、リューイチ役として、日本人俳優の新田真剣佑さんも出演されてはいましたが、どのイェーガーのパイロットとして操縦するのかといった背景描写もなかったので、教官役のネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)とジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)はエース級のイェーガーのジプシー・アベンジャーを操縦するだろうといったこと以外は、各イェーガーの名称さえもパンフレットを読んでからの事後情報として知ったくらいでした。

 

 

ですので、せめて前作の様に、各パイロットの出身のお国柄ごとに操縦するイェーガーに特徴や変化を持たせてくれていれば、もっとパイロット訓練生の印象も違っていたのにと、各キャラクターの人物描写の掘り下げ自体も浅くて非常に勿体ないなぁ、とも思いました。

 

 

と、以上、不満に感じた点を挙げて書き連ねて来ましたが、イエーガー(巨大ロボット)を使った戦闘のシーンは、かなり多く、前作同様に、巨大ロボットアニメや怪獣映画で育ってきた世代の私にすれば、その点においては、この上なく満足いく作品になっていたと思います。

 

ただ、前作のギレルモ・デル・トロ監督が降板し、製作者として名前は連ねてはいるものの、前作と比較してしまうと、怪獣愛、ロボット愛といった作品を貫く強い情熱はかなり薄まってしまったような感じを受けたのは、TwitterなどのSNS上での映画評を見る限り、私だけではないようですね。

 

それでも、やはり子供の頃から、巨大ロボットアニメや怪獣もの特撮ドラマを好んでいた御方々ならば、ド派手なバトルアクションを大画面で鑑賞出来る事に価値を見出すのには、一見の価値のある作品だと思っています。

 

 

ガンダムのカメオ(?)出演にもニヤリとしてしまいますね(笑)。

 

しかし、ラストであんなこと言って大丈夫なのだろうか?

次回作が製作されるならば、第3弾は、そっちへ向かうことになりそうですね。

 

 

※尚、ニュートン・ガイズラー博士が、前作において、KAIJU(怪獣)と脳内を意識共有した経緯を知らないと、続編の今作が物語上、意味不明な演出ともなっていましたので、出来ますれば、前作も鑑賞した上で、今作を鑑賞される事をオススメします。

 

私的な評価と致しましては、

五つ星評価的には、前作は、リブログ記事をご一読下さればお分かりの通り、ほぼ満点に近い★★★★☆(90点)の四つ星半の評価でしたが、今作の続編の場合には、先ず、人間ドラマパートの面で掘り下げが非常に浅くて、各キャラクターたちに感情移入し辛いばかりでなく、イェーガー(巨大ロボット)やKAIJU(怪獣)たちの説明もほぼ皆無に近く、説明不足感が否めなかった点からしても、前作のギレルモ・デル・トロ監督の作品における、ロボット愛、怪獣愛が感じられていたのが、監督の交代により、作品を貫く強い情熱や意志が薄まってしまった様な気がしてしまうほど、体裁自体は整っていましたが、<ちょっと違う感>がありましたので、その点を☆(10点)減点し、四つ星の評価相当の★★★★(80点)の評価とさせて頂いた次第です。

 

ド派手なバトルアクションを大画面で鑑賞出来るという事のみでしたらば言う事なしですが、なにぶんと前作の出来栄えが良過ぎました。

 

 

●映画『パシフィック・リム:アップライジング』日本版本予告

 

 

 

●パシフィック・リム テーマソング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。