『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017年) #ハチハナ #佐藤健 #土屋太鳳 #8年越しの花嫁 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今更ながらですが、昨年のXmas少し前の12/16(土)の全国公開日から2日目の12/17(日)に、イオンシネマ草津まで劇場鑑賞に行った際に、最前列の座席を除き、ほぼ満席のチケット完売状態で、ほぼ1ヶ月を経過した未だに全国で満員御礼の大ヒットを記録している邦画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』についてご紹介させて頂きたいと思います。

 

「8年間の強さと努力と愛情の軌跡(17.12/17)」

ジャンル:ラブ・ストーリー

製作年/国:2017年/日本

配給:松竹

公式サイト:http://8nengoshi.jp/#/boards/8nengoshi

上映時間:119分

公開日:2017年12月16(土)

監督:瀬々敬久

キャスト:

佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寬治 ほか

 

 

 

【解説】

YouTube動画をきっかけに話題となり、「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」のタイトルで書籍化もされた実話を、佐藤健&土屋太鳳の主演で映画化。

結婚を約束し幸せの絶頂にいた20代のカップル・尚志と麻衣。しかし結婚式の3カ月前、麻衣が原因不明の病に倒れ昏睡状態に陥ってしまう。尚志はそれから毎朝、出勤前に病院に通って麻衣の回復を祈り続ける。

数年後、麻衣は少しずつ意識を取り戻すが、記憶障害により尚志に関する記憶を失っていた。2人の思い出の場所に連れて行っても麻衣は尚志を思い出せず、尚志は自分の存在が麻衣の負担になっているのではと考え別れを決意するが……。

「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督がメガホンをとり、「いま、会いにゆきます」の岡田惠和が脚本を担当。

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

はじめに。

今回のブログ記事については、文章を書き編集することを生業にされておられ、その文章力には舌を巻く事も暫しの、常々尊敬する、映画ブロガーのhiroさんの「8年越しの花嫁」のブログ記事が、その構成力、文章力など本当に優れた記事だったので、ついついかなりの部分で参考にさせて頂き、hiroさんの記事内容を基礎にして、私なりの意見をちょっぴり加えて出来上がったのが今回のブログ記事とも言えます。

 

ですので、hiroさんの「8年越しの花嫁」のブログ記事の方が、もっとサクッと読み易い記事内容で要点もまとまっていて、とても素晴らしい映画レビューですので、以下のhiroさんのブログ記事の方もお読み下さればと思います。

 

hiroさんのブログ:観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く。→ 「8年越しの花嫁

 

 

※スタッフさんによるサンタさんのオブジェが可愛かったですね(^^)v

 

自動車整備工の尚志(佐藤健さん)は、趣味も仕事もクルマというくらいの仕事バカ人間。職場の先輩から強引に誘われた飲み会で出会った麻衣(土屋太鳳さん)の勘違いから説教をくらって以降、妙に気が合って付き合うようになるのでした。

結婚式することも決まり、順風満帆な二人でしたが、そんな花嫁になるはずの麻衣が或る日突然原因不明のパニック症状に襲われ昏睡状態に陥るのでしたが・・・。

といったイントロダクションで始まる、あとに残された婚約者と彼女の家族との闘病生活を描いた実話に基づく作品。

これ以上でもこれ以下でもなく、タイトルが示す通りであって、予告編で、その約8割方は想像もつき、先ずは結果ありきの題材。

 

 

これをどうやって2時間の尺にしてお話しを保たせるのかと思いながら観ていましたが、本当に想像以上の出来栄えでしたね。瀬々敬久監督、脚本担当の岡田惠和さん、この職人の流石の力量にはお見事という他なかったです。

 

 

昨年は、泣かされるお話しの映画が多かった中でも、私的には、恋愛小説の映画化作品の『君の膵臓を食べたい』よりも、更に泣けてしまう作品でした。

 

 

たとえ、これが実話と知っていても、こういったお涙頂戴的なお話しと思ってしまうと多少引いて見てしまいがちな中、ところが本作の場合には、それを承知で観ていたのに、特に、婚約者の尚志(佐藤健さん)の立場になって観てしまうと、知らず知らずに泣けて来ました。

Twitterのタイムラインで流れている今作の多くの方々の感想ほどに、始終大泣きというほどではなかったですが、それでも自然と涙が溢れて来ましたね。

 

 

先ずは、この原因不明とされていた病気ですが、麻衣が発症したのは<抗NMDA受容体脳炎>という難病だったのですが、この病気について以下にこの映画の公式サイトの<Original>の頁から引用しますと、

 

「脳内で興奮刺激を伝える「NMDA受容体」が、卵巣奇形腫などによる免疫反応でできた抗体から攻撃を受けて機能低下し発症する。頭痛など風邪に似た症状で始まり、数日で幻覚や幻聴などの精神状態が現れる。さらに痙攣発作や意識障害を伴い、昏睡状態に陥ることも。意志と無関係に体が奇妙に動く症状も特徴的。あの映画『エクソシスト』の少女はこの病気の患者だったともされる。日本国内での年間発症率は、300万人に1人程度」

 

といった、基本になる実話の内容が壮絶な難病の闘病記であり、残された者は、ただひたすらその快復を信じて待つ。ただそれだけ。それだけと言っても8年間はあまりにも長過ぎやしないか。そういう意味合いでは、佐藤健さん演じた尚志(ひさし)の全く迷いのない強さ・信念。とも言えるし、これこそ本当の愛情とも言えるのではないかとも思えますよね。

 

 

 

但しながら、因みに、私事ですが、私の場合には、パニック障碍という心の病を発症した際には、当時交際していた彼女はお嬢様育ちのお家柄という事もあったのか、私を全く看病する訳でもなく、自然とそんな闘病中にある私の元から去って行き、遠く離れた東京の親戚のお家に移り住んでしまったといった経緯もあり、多分に、男性と女性とではその結婚観も大きく異なるかとは思うのですが、この尚志さんの様な強い信念と愛情の持ち主のお相手が実在するのがすごく羨ましく感じましたね。

 

 

また土屋太鳳さん演じる麻衣さんもまた実在の人物であり、あの難病による昏睡状態から目覚めた事自体は、誰もが認める奇跡だったでしょう。

しかしながら、目覚めて以降の過酷なリハビリテーションなどによる快復は紛れもない麻衣さん自身の強さ・強靱な精神力に裏打ちされた結果かと思われます。

 

 

つまり作品タイトルでは「奇跡の実話」と銘打ってはいますが、あくまでもこの実話は、昏睡状態からの目覚めといったひとつの奇跡に起因する、「二人の強さと努力と愛情のその軌跡」を描いた物語とも言えるかと思います。

 

 

演技面では、土屋太鳳さんが圧巻でしたね。

闘病モノの作品の女優さんはどこか儚げで、また綺麗に撮られる傾向にある中、特殊メイクから症状までリアルさを追求したのか、土屋太鳳さんの面影がないほどの難病に苦しむ闘病生活ぶりを徹底した辺りは、彼女の女優魂と言おうか、その一生懸命さには感服し、賛辞を送りたくなるほどでした。

 

 

佐藤健さん曰く「ただ単なる普通の人を演じてみたかった。」との事ですが、ただ耐えてひたすら待つ。内気で静かながらも、芯の強い男であり、単なる普通の人以上の存在である尚志さん役を好演されていました。

 

 

ただ、長い間昏睡状態にある婚約者が目覚めることを信じて何年間も待ち続けて、やっとといったところで、ひたすら待ち続けた尚志さんに対する、麻衣さんの記憶障害という、あんなにも辛い試練が待っていたと思うと、麻衣さんご本人もご両親もさぞやお辛かったとは思うのですが、目覚めるまでは勿論辛かったでしょうが、目覚めてからの方が、更にお互いが辛くなってしまったかも知れないと思われて仕方なかったです。

 

 

男性目線で観るのか、女性目線で観るのかでも、この物語について感想や感動もまた変わってくるのかも知れないですが、私の場合には、ただひたすら待ち続け看病をし続けて来た尚志の事を、目覚めたのは良いものの、麻衣が記憶障害で忘れてしまっていたというのが、たとえ病気の副作用とはいえ居たたまれなくて涙が溢れてきて仕方がなかったです。

 

 

実際には、こういった難病などに罹ると、どこから情報を得たのか、新興宗教の勧誘など、他人の弱味につけ込む得体の知れない輩が集まってくるのが常なのですが、そういった描写・演出もなく、実話を最大限に活かすべく、演出は極力控え目に、淡々とした描写で展開していき、back numberの「瞬き」も単に主題歌としてエンディングロールの際に流れるのみで、村松崇継さんの作曲による劇伴が控え目なのも好感が持てました。

 

 

麻衣の両親役に、薬師丸ひろ子さん、杉本哲太さん、尚志の勤め先の整備工場の社長役に、北村一輝さん、整備工場の職場の先輩役に、浜野謙太さん。予定していた結婚式のチャペルのウェディングプランナー役に、中村ゆりさん、担当医師役に、堀部圭亮さんと、出て来る人が皆すべて良い人ばかりなのが不思議なくらいでしたが、観ていて、それが逆に安心出来ました。

 

 

動画や携帯などのアイテムの使い方が絶妙で、尚志の優しさや時の流れを上手く表現していて凄く良かったですね!

 

 

私も当初はそうなるところでしたが、「どうせお涙頂戴の映画なんでしょう?」とばかりにスルーするのは実に勿体ないくらいの作品でした。

 

若い方々は勿論の事、ご年配の母親・父親となった御方々も家族の視点で見ると胸に詰まるシーンが多々あるかと思いますので、より多くの人にもご鑑賞をして欲しい映画でした。

作品タイトル通りのハッピーエンドの映画ですので、オススメです。

 

 

私は、この映画の舞台の岡山県には、倉敷市などの観光地くらいしか行った事がないのですが、高台から見える街並みの景色や夜景が綺麗に映されていて、是非1度行ってみたく思った次第です。

 

 

私的な評価としましては、

今回この作品は、彼女のリクエストで、この映画を鑑賞に出向きましたが、正直なところ、既に題名から結果ありきのお話しですし、私も「どうせお涙頂戴なんでしょう?」とばかりに思って観始めましたが、特に、難病からの奇跡の目覚めを経てから、病気の副作用で記憶障害に陥ってしまっていた麻衣を、逆に気遣ってまでいる婚約者の尚志の優しさや本当の意味合いでの彼女に対する愛情を実感し、可哀想で、時には自然と涙が溢れてきて仕方がなかったでした。

 

決して泣けるような内容の映画が、必ずしも良い映画とは思いませんが、実話を最大限に活かすべく、劇伴を含め演出は極力控え目に。また、淡々とした描写で展開させていく辺りが実に好感が持てる映画でした。

ですので、そもそもが奇跡的な実話に評価をするのもおこがましいのですが、あえて評価をするならば、五つ星評価としましては、高評価の★★★★(80点)も相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

 

 

 

 

 

それと、もう小正月(1月15日)というのに、今更ながらですが・・・。

 

そして、この日は、一昨年(2016年)と同じく、お友達というか彼女と、映画を鑑賞し、夕食を摂った後に、京都市内では最大級のXmasイルミネーションである、ローム株式会社の社屋周辺のLEDによる電飾を観に出向きました。

ローム株式会社の社員向け駐車場を、夜8時から閉門時間の夜10時半までは<イルミネーション見学者駐車場>として、係員さんの案内で無料開放して下さっているみたいでしたので、車でも観に行けるので、夜8時以降に到着するように行くのが良いかも知れないですね。

 

 

 

 

 

 

今年のXmasの時季にもロームイルミネーションに観に行きたいな~!!!

 

 

 

 

 

●映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」予告編

 

 

 

●back numberの主題歌ロングバージョン!「8年越しの花嫁」

 

 

 

●back number -「瞬き」Music Video

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。