『ぴあMovie Special 2016 Summer』におけるムビチケのプレゼント企画に見事に当選した事もあり、当初は観賞する予定になかった本作ですが、今回は、このムビチケを有難く使用させて頂きまして、お友達と一緒に、公開2日目の7/17(日)にイオンシネマ京都桂川のDOLBYATMOSの最新鋭の音響設備を使った2D吹替版で朝イチに観賞してきました。
※尚、イオンシネマ京都桂川のDOLBYATMOSの2D吹替版の場合には、たとえ、DOLBYATMOSのスクリーンであっても、別途に追加料金は発生せずに、無料で最新鋭の音響設備で観賞出来ます。
まだ先月1本今月5本観賞済みの作品を計6作品もブログ記事にUPしていませんが、今回は、取り急ぎ、本作品の感想をUPさせて頂きますね。
「忘れん坊ドリーの自分探しの旅(16.7/17・2D吹替版・劇場)」
ジャンル:冒険ロマン
原題:FINDING DORY
製作年/国:2016年/米国
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/dory.html
上映時間:103分(短編アニメ映画含む)
公開日:2016年7月16日(土)
監督:アンドリュー・スタントン
(共同監督:アンガス・マックレーン)
※オリジナル版の声の出演は、日本語吹替版の観賞のため省略させて頂きます。
『ファインディング・ニモ』(2003年)では、マーリンがニモを探す旅の中で、実に印象的で相棒的なキャラクターであった、<忘れんぼのドリー>を主役にしての続編の今作。
※余談ですが、ついつい『ファインディング』を『ファイティング』と勘違いをして憶えておられる御方もいらっしゃるかもしれないですが、あくまでも、<ファイティング(戦う)>ではなくて、<ファインディング(~を探す・~を見付ける)>ですのでお間違えのない様に(笑)。
今回の旅も、まさに、そんなドリーが突然思い出して思い立った、両親を探す旅なのでした。
記憶が持続出来るからこそ、自我、即ち、アイデンティティー(自分自身)を確立することも出来る訳ですが、過去の出来事の多くを忘れてしまうということは、謂わば、これまでのアイデンティティー(自分自身)の喪失でもあり、人間界においては、ある種の若年性アルツハイマー型認知症などの病気や記憶障碍が疑われるのが一般的ですが、この映画では、そんなハンディキャップを背負いながらも、自分の両親。いや、そもそもの自分自身のルーツ自体を、懸命に、探そうとするドリーの姿を、温かい気持ちで笑いながらも、ついつい応援したくなる様な<自分探しの旅>の物語。
前作から、この13年でCG技術も益々進歩を遂げて向上し、海や水の中の描写が本当に見事で、綺麗な海、汚い海、浅い、深い、波、泡など、ほとんど実写の様にも思えるほどでしたね。
海洋生物の動きも実に素晴らしく、特に、今作で、ドリーの相棒的な役割を果たすことになる、ミズダコのハンクの脚があたかも実物以上かの様によく動き、その細かいCGアニメの描写作業には舌を巻くばかり。
このミズダコのハンクの謂わば<変身>とばかりの擬態能力の表現力にも驚かされましたね。
このハンクも、当初はそれなりの目論みもあってドリーに協力するのでしたが、次第に、献身的とまで言えそうなくらいに協力的に行動する姿には頭が下がる思いでしたね。
ただ、そもそもがお魚のドリーが如何に陸地を移動しようとするのか、アニメ作品なりの無茶苦茶な設定はありはしましたが、それもまずまずの許容範囲ですので観てのお楽しみですね。
更に言えば、幾ら、アニメとは言えども、終盤のカーチェイスなどは、「それはあり得ないやろう?」とも思える極致的な描写ではありましたが、こんな不条理観いっぱいな描写も、それも如何にも出来そうにも思わせてしまうのが今作のハンクの魅力なのかも知れないですね(苦笑)。
その他にも魅力的なキャラクター揃いなのが、このピクサー作品の醍醐味のひとつ。
今作でも、視力が悪いジンベエザメのデスティニーに、頭をぶつけて<世界最高のメガネ>とも呼ばれる<エコロケーション>の能力が使えなかったシロイルカのベイリー。
カクレクマノミのニモ自体も生まれつき片方のヒレが小さくて、うまく泳げなかったのですが、父親のマーリンはその不自由なヒレを<幸運のヒレ>と呼んでいましたね。
みんなそんなハンデキャップを抱えながらも明るく元気に生きているということが、<障碍者問題>といった裏テーマとして、説教臭くない程度に伝わってきて実に微笑ましかったですね。
ドリーの忘れっぽさも、転じて見れば失敗にもめげずに前向きに進むことに繋がるのかもしれないだろうし、映画の中で再三繰り返される問い掛け、「ドリーならどうする?」。
いつも考え過ぎて慎重過ぎるカクレクマノミのマーリンに対して、ドリーは直感を信じて突き進みます。周囲は振り回されて傍迷惑でもありますが、結果的には案外とドリーの方が、(良きにしろ悪いにしろ)大きな結果を生じたりしていましたからね。
この映画を観ていると、どうにも『裸の大将放浪記』の山下清画伯を思い起こしてしまうほど、山下清画伯の如く、直感のみを信じて猪突猛進で行動するドリーの周囲は、みんな振り回されながらも、次第に、迷惑な気持ちをも通り越して、いつの間にか一緒になって協力したくなってしまっているから不思議でしたよね。
やはり純粋無垢な心を持って行動する姿には周りも感銘を受けるのかも知れないですよね。
しかし、思い出せるということは、大事な記憶それ自体を失ってはいなかったということであり、単に、記憶を思い出す方法を見失っていただけ。ドリーの子供の頃からの大切な思い出である、貝殻の使い方が実に巧く、ドリーの両親の愛情の深さに対しては、ついつい思わず泣かされずには居られないほどでしたね(泣)。
ただ気になる点がひとつ。
ピクサーのアニメは、その上映される地域毎の言語にローカライズされるのは実に素晴らしい試みで、すごく良いのですが、日本版の場合には「海洋研究所」と表現するのは良いのですが、その研究所のご案内役に、演歌歌手の八代亜紀さんの設定にしている点がすごく違和感アリアリでしたね(苦笑)。
日本版のエンディングテーマ曲を、八代亜紀さんが英語で歌ってられた関係からの起用かとは思うのですが、海洋生物たちの台詞の中までにも、「八代さんが〇〇と言ってられた。」とかという具体的な台詞があるのは、大の大人はまだ良いにしても、子供達には、失礼ながらも、それほど八代亜紀さんの事をご存じないのでイマイチちょっとピンと来ないのではとも思われましたので少々気になりましたね。
本国の米国ではご案内役は女優のシガニー・ウィーヴァーが声の出演をしていることからすれば、もっと他にも適任者も居られるような気もしないでもなかったですね(汗)。
私的な評価と致しましては、
決して、ホロリと泣かされる映画がイイ映画という基準ではありませんが、あまりにも感動的な映画でしたので、アニメとばかりに馬鹿に出来ないクオリティの高さの映画でもあったことからも、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価にも相応しい作品だと思いました。
同時上映の短編アニメ映画『ひな鳥の冒険』も同様に高評価に値する作品でしたね。
●同時上映の短編アニメ映画『ひな鳥の冒険』。
この短編アニメ映画も、実写と見間違えるほどのクオリティの高さのCGアニメで、さすが<ピクサー>という他ないほどの緻密なアニメでしたね。
<ひな鳥>が凄くこの上なく可愛かったですね。
●先着入場者プレゼント特典:「ベビー・ドリー」ミニステッカー
公開2日目の朝イチの上映回でしたので、どうにか特典をGET!
▲ムビチケカードと比較してもかなり小さなステッカーですよね♪
▲ディズニー・ピクサーのパンフも相変わらず小さめですね(^^)v
ぴあ株式会社・映画チームご担当者様
拝啓、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は、読者プレゼントである『ファインディング・ドリー』のムビチケ観賞券をペア2名分も当選させて頂き誠に有り難うございました。
この夏も、観たい映画が目白押し状態ですので、今夏の『ファインディング・ドリー』の観賞についてまではおそらく無理かな(?)と思っていた矢先の当選でしたので、本当に嬉しかったです。
早速にも、お友達と一緒に観賞に出向かせて頂き、大人でもすごく感動出来る様なアニメ映画だったので。今回は観賞出来て良かったです。思わず涙が溢れ出てしまったくらいでした。
本当に有り難うございました。 敬具
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