『ヌイグルマーZ』(2014年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「中川翔子さん初主演映画(14.1/25・劇場)」
ジャンル:アクション
製作年/国:2014年/日本
配給:キング・レコード=ティ・ジョイ
上映時間:99分
公式サイト:http://ngz-movie.com/
公開日:2014年1月25日(土)
監督:井口昇
出演:中川翔子、武田梨奈、市道真央、猫ひろし、高木古都、北原帆夏、ジジ・ぶぅ、斎藤工、平岩紙、山寺宏一(声)、阿部サダヲ(声)
ほか

PG12

ヌイグルマーZ・チラシ1
ヌイグルマーZ・チラシ1裏
ヌイグルマーZ・チラシ2

滋賀県大津市のシネコンにて、公開初日に鑑賞。

率直な感想と致しましては、
井口昇監督作品&中川翔子さんの初主演映画ということで、かなり期待値のハードルを高くして観に行ったせいか、相変わらずのチープな映像は致し方ないにしても、そもそものお話し自体が、それほど笑いのツボにハマってしまうほどの突き抜け感がない作品で、しかも、これほどのヲタク通が喜びそうな製作スタッフが集結している映画でありながらも、それこそ「もったいないオバケ」が出てきそうなほど、正直なところ、あまり面白味に欠けた映画でしたね。

ですので、ヲタク心をくすぐる映画には、何か物足りない作品で、非常に惜しい作品でした。

ヌイグルマーZ・ヌイグルマー対ゾンビ

井口昇監督は、常々「マイノリティの問題を描いていきたい」と公言されておられる割には、今回は、貧乏で児童虐待を受けて育ったチビでイジメられっ子だったタケシ(猫ひろしさん)と対峙する、ダメ子=鮎川夢子(中川翔子さん)のキャラを以て、マイノリティの問題と言うには、ちょっと違う気も致しましたし、同じ井口昇監督作品のマイノリティの問題を描いた秀作では、あの『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』(2010年)には遠く及ばないお話しでしたし、上映中も、他の観客からも笑いも起こらず、終始無言のまま観ていた作品だったので、言うなれば、単なる特撮ヒーロー映画に甘んじてしまった様で、井口昇監督のファンと致しましては、非常に残念でなりませんでしたね。

ヌイグルマーZ・ダメ子1

お話しの流れ的には、
銀河の彼方のドムホという惑星が滅亡の危機に瀕して、綿状生命体が地球に舞い降りたのでしたが、ほとんどは死滅し、二つの生命体のみが生き残ったのでした。

その一つは、ドムホの戦士・ドゥーマアは、DV夫と離婚した作家の鮎川冬子(平岩紙さん)の作ったピンクのテディ・ベアに憑依して、その一人娘の響子(市道真央さん)に「ブースケ」(声:阿部サダヲさん)と名付けられ、抱きしめられて、愛のパワーを得て、覚醒するのでした。

ヌイグルマーZ・ブースカ

そこに、冬子の妹の鮎川夢子(中川翔子さん)がロリータファッションに身を包み、冬子の家に居候に来るのでしたが、姪の響子に嫌われて、ダメ子と呼ばれ思い悩む日々なのでした。

ヌイグルマーZ・ダメ子上京

その一方で、もう一つのドムホの生命体デパルザ(声:山寺宏一さん)は、貧乏で虐待を受けて育ったイジメられっ子のタケシ(猫ひろしさん)の黒いアミグルミ人形に憑依して、その負のエネルギーを増殖させて、悪の化身<チャーリー>と変貌を遂げているのでした。

ヌイグルマーZ・チャーリー一味

その<チャーリー>の毒牙にかかった人々はゾンビ化してしまい、次々と街の人々に襲いかかっていくのでした。
遂には、響子たちにもその魔の手が迫った時、夢子とブースケは合体!!!
まっピンクなヒーロー<ヌイグルマー>(武田梨奈さん)に変身するのでしたが・・・。

ヌイグルマー対ゾンビ軍団

といったストーリー展開の映画でした。


ヌイグルマーZ・イラスト画

ただ、<ヌイグルマー>のデザインには、あの『ヱヴァンゲリヲン劇場版』シリーズの鶴巻和哉さんにコヤマシゲトさん。アクション監督には「平成仮面ライダー」シリーズの宮崎剛さんなどが携われているなど、ヲタク通好みのスタッフが勢揃いした作品ではありましたね。

ヌイグルマーZ・ダメ子変身

<ヌイグルマー>のアクションには、あの『ハイキック・ガール!』(2009年)で名を馳せた、あの武田梨奈さんが、かなり頑張っておられましたし、また、<チャーリー>の手下で美男子の超能力少年・キルビリー役との、正義のヒーローと男装の2役を演じ分けておられており、その点は意外性があったかも知れないですね。

ヌイグルマーZ・ヌイグルマー

ブルース・リーのことが大好きな中川翔子さん自身によるヌンチャクアクションも披露してくれていましたし、中川翔子さんにとっては念願の初主演映画にはなったのかなとは思いましたが、観客の一人としましては、なんだか不完全燃焼に終わった感もあった作品でしたね。


ヌイグルマーZ・ダメ子ヌンチャク

私的な感想と致しましては、
中川翔子さんの大ファンの御方々などにとってはタマラナイ映画かも知れないですが、映画的には、なにか物足りない様な感じもする作品でしたし、井口昇監督が常々仰っておられる「マイノリティの問題」を描いている作品としては、あの『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』(2010年)には遙かに及ばなかったので、言うなれば、単なる特撮ヒーロー映画に甘んじてしまっていたため、甘口評価かも知れないですが、★★★☆(70点)の評価とさせて頂きました。


●映画『ヌイグルマーZ』予告編

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